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【J1:第32節 千葉 vs F東京】レポート:攻撃で積極性、守備で粘り強さを発揮した千葉が、J1リーグ戦で第16節以来の勝利。F東京は守備時のマークミス、試合途中からの数的不利が結果に影響。(09.11.23)

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11月22日(日) 2009 J1リーグ戦 第32節
千葉 2 - 1 F東京 (13:03/フクアリ/14,247人)
得点者:25' 新居辰基(千葉)、30' 赤嶺真吾(F東京)、46' ネットバイアーノ(千葉)
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試合日の最高気温は12度、さらに雨という前日の天気予報にもかかわらずチケットは前日に完売。数多くやってきたF東京サポーターはもちろん、J1リーグ戦第31節、天皇杯4回戦の連敗で大きな悲しみと失望を味わった千葉サポーターもやはり愛するチームを応援しようと集まったのだ。この日、ホーム側のゴール裏スタンドには『ここにいるサポーターは千葉の勝利をみに来てる。残り試合、結果でみせろ』と書かれた横断幕が掲げられた。それに千葉の選手は結果で応え、J1リーグ戦では7月4日の第16節大分戦以来の勝利、そして江尻篤彦監督にとってのJ1リーグ戦初勝利をあげた。

千葉はセンターバックにDF斎藤大輔、左サイドバックに負傷箇所が癒えたMFアレックスが入った。斎藤は昨シーズン途中のアレックスミラー前監督の就任以降はボランチで起用され、江尻監督就任後にセンターバックに復帰したが、読みのうまさを生かしたプレーが光った。失点シーン以外はセンターバックのDF福元洋平とのコンビネーションもよく、それぞれ1本しかシュートを打たせなかったようにF東京の2トップ(FWの赤嶺真吾と平山相太)との駆け引きも効果的で、課題のラインコントロールも9回のオフサイドをとったように安定していた。また、試合後の江尻監督が「キープレーヤー」と評したアレックスの攻守両面での労を惜しまない動きもチームを助けた。

千葉は選手がよく動いてパスがつながり、序盤から思い切りのよいミドルシュートを打つなど、攻撃時の積極性が見違えるようによくなった。22分にFW巻誠一郎が負傷交代するアクシデントが発生したが、代わりに入ったFWネットバイアーノが奮闘。25分の先制点は、相手選手と競りながらのネットバイアーノのパスをアレックスがダイレクトに蹴ってクロスボールとし、FW新居辰基がうまくヘディングで合わせたものだった。そして追加点は、DF坂本將貴のクロスボールをネットバイアーノがヘディングシュート。サイドで起点を作ってクロスボールからゴールを狙う、まさに練習通りの形だった。

F東京はMF梶山陽平が出場停止、DF長友佑都が負傷欠場で、彼らの穴をいかに埋めるかがポイントだった。攻守のキーマンが不在でもF東京らしい連動性のあるパス回しが見られ、30分の赤嶺のゴールは狭いスペースでパスをつないで千葉の守備を崩した見事なものだった。だが、6本というシュート数に表われているように、必死の千葉の粘り強い守備もあってフィニッシュまでいけない場面も目についた。63分に平山相太がこの試合2度目の警告で退場して数的不利になったダメージも影響し、ゴール前での迫力にやや欠けた感があったし、守備時のマークミスが命取りになった。

一度どん底に落ちたことで開き直れたのか、千葉は勝利への貪欲な気持ちが選手の体を突き動かしていたようだった。その象徴が、87分にアレックスのロングボールを追ってゴールラインまで長い距離を走った新居の姿であり、押し込まれた時間帯には相手の前に体をねじ込むようにしてパスをカットし、ロングパスでチャンスを作ろうとした斎藤の姿だ。だが、新居が「パスをつなぐのもいいけど、状況によってはシンプルに前へボールを蹴ってほしかった」とチームメートに要求したように、「時にはシンプルにやることも次の試合の課題」(福元)だし、相手にとどめを刺す『3点目』を取りきれなかったのもある。勝利で取り戻した自信を糧に、次節はより強くなった姿を見せて連勝してほしい。

以上


2009.11.23 Reported by 赤沼圭子
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