11月22日(日) 2009 J2リーグ戦 第49節
鳥栖 0 - 0 岡山 (13:03/ベアスタ/5,259人)
スカパー!再放送 Ch186 11/23(月)20:30〜(解説:サカクラゲン、実況:南鉄平、リポーター:ヨンヘ)
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サッカーとは理不尽なスポーツであると時々思う。
苦労してボールをゴール前まで運びシュートを放っても、最後にところで手を使えるGKが邪魔をする。90分を通して、1本でもそのGKを掻い潜っておけば、勝点3が上積みされる可能性があるのだが、すべてを防がれてしまっては勝点3を上積みすることができない。この“1得点”をしのぎ、奪い合うスポーツがサッカーだと分かっていても、攻め切れなかったチームには悔しさが残り、守り切ったチームには、ある種の達成感が生まれるものである。今節の鳥栖対岡山の一戦は、鳥栖に悔しさが残り、岡山には次節に向けての弾みとなる試合だった。
48分のFKからの渡邉将基(鳥栖)のヘディングシュートは、GK真子秀徳の手でクロスバーの上に消えた。65分のハーフナーマイク(鳥栖)のシュートは、GK真子秀徳の果敢な飛び出しでキャッチされてしまった。その直後のハーフナーマイクの左足からの強烈なシュートは、GK真子秀徳(岡山)の指先に触れてポストにはじかれてしまった。85分の高地系治(鳥栖)のFKは、ポストにあたりコースを変えてピッチ外へと消えた。そして、アディショナルタイムの高地系治からのクロスは、飛び込んだハーフナーマイクにわずかに合わず得点には至らなかった。
幾度となく、鳥栖の得点を防いだGK真子秀徳は試合後のコメントで、「ついていた」と謙遜したが、「DFのみんなが集中して守りきれた」と無失点の要因を語った。そして、無失点で守り切った事で、岡山の連敗は8で止まり、次節以降に最下位脱出の可能性を残した。
ただ、逆に決定機は42分の素早いリスタートからと89分のFW武田英明のGKとの1対1の数回の場面しかなく、得点の可能性は低かった。鳥栖に押し込まれている時間が長く、8試合続いた失点を防ぐのがやっとのことだったが、次節以降の課題ははっきりしているので、楽しみを残した内容だったとも言える。
前述した決定機の1本でも決まっていれば・・・、今節の試合を見た鳥栖のファンとサポーターはそう思ったに違いない。この日は、ケガから復帰したMF高橋義希が前目のボランチで出場した。高地系治も右MFの位置に入り、前線への飛び出し回数は増えていた。FW山瀬幸宏とMF島田裕介も絡んでのポジションチェンジと前線でのスペースを作る動きは、今までにないほどの連動性を見せた。しかし、シュートまでが遠かった。岡山DF陣の健闘もあるが、左サイドに偏った起点とゴールへの意識が薄かったためか、攻撃でのバリエーションに富んでいたとは言い難かった。
それでも、決定機を岡山より作ったことは、今節まで昇格争いをしていたチームの実力である。
得点は奪えなかったが、鳥栖らしく失点はしなかった。スピードのある青木孝太(岡山)をシュートゼロに押さえ込んだ渡邉将基の守備の成長振りも光った。ホベルトの身体を張ったプレーも飯尾和也のラインコントロールも、この試合では見ることができたし、今季の守備を支えた大きな要因である。
残り2試合となったリーグ戦ではあるが、次節こそ鳥栖らしく、『無失点で耐え、先制点で勝つ』サッカーを見せて欲しい。岸野靖之監督と戦える試合も残り2試合となってしまった。「クラブ史上、鳥栖の最高戦績」(岸野監督/鳥栖 開幕前のインタビュー)を残すためにも、今節の無念さを次節以降につなげて欲しい。
サッカーには、判定勝ちはない。シュートの本数でも結果は決まらない。
相手ゴールに入れた得点の多さだけが、勝敗を分ける数値である。
外したシュートの無念さは、次のシュートの勢いとなり力となる。
シュートを決めるために必死にプレーし、相手のボールを追うことがサッカーであることを再認識した。
ボール1個でこれだけドラマを見せてくれるサッカーは、なんて奥が深いのだろう。
サッカーを語るには、時間が無限に必要である。
以上
2009.11.23 Reported by サカクラゲン
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