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【J1:第32節 浦和 vs 磐田】レポート:歓喜弾けたスペクタクルマッチ! ラストスパートかけた浦和がエジミウソンの土壇場ハットで暫定4位に浮上(09.11.22)

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11月21日(土) 2009 J1リーグ戦 第32節
浦和 3 - 2 磐田 (14:03/埼玉/43,619人)
得点者:21' エジミウソン(浦和)、55' 前田遼一(磐田)、59' 前田遼一(磐田)、82' エジミウソン(浦和)、89' エジミウソン(浦和)
スカパー!再放送 Ch183 11/24(火)23:30〜(解説:川本治、実況:西岡明彦)
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アウェイゴール裏のわずかな一角を除く、ほぼ360度のスタンドから轟く「We are REDS !!」の大コール。シーソーゲームに揺られながら、ただ勝利のみを追求し続けた選手とサポーターの想いを乗せ、浦和の誇るエースが右足を振り抜いた次の瞬間にボールはネットに突き刺さっていた。

「スペクタクル」。試合後にフォルカーフィンケ監督がそう評したゲームは、エジミウソンの巧みなヘッドで先制したのを皮切りに何度もリズムを変え、次々と新たな展開がピッチ上に描かれた。浦和ペースでの前半を折り返すと、ここから磐田の前田遼一が勝負強さを感じさせるように2得点を叩き出す。「後半のあの5分間の時間帯というのは認めてはならないことだし、起きてはならないプレーだった」という指揮官の言葉を待つまでもないが、今季通算20ゴールの大台に乗せるとともに得点ランキングトップを走る日本人ストライカーを前に、浦和はリズムを崩して瞬く間に逆転を許してしまう。

このとき、フィンケ監督には自チームの選手たちが「途中から運動量に問題が起きるだろう」との考えが浮かんでいたという。その打開策として、山田暢久、エスクデロ セルヒオを立て続けに送り出し、田中達也とエジミウソンの2トップに変更した指揮官。そして、その思惑通りにエスクデロがうまく流れを呼び込むと、クロスから同点弾を叩き込んだのは再びエジミウソン。虎視眈々と逆転得点王をねらう褐色のブラジル人FWの豪快な一撃は、浦和サポーターたちの心に火をともすこととなった。

そして大声量の応援が繰り広げられるなか迎えた後半ロスタイムのラストプレーで、攻め上がった田中マルクス闘莉王が倒されて得たFKのチャンス。ポンテのキックが2度にわたり跳ね返されると、ボールはこの日2得点の背番号17の足元へ。こぼれ球に対して迷うことなくダイレクトに蹴り込まれたシュートは、一直線にゴール左隅へと吸い込まれていった。クラブ史に残るドラマチックな大逆転劇を演じたチームは、この勝利により今季残り2試合の段階で8位から暫定4位にジャンプアップすることに成功した。

敗れた磐田にとっては痛恨の敗戦。「最後の残り15分を逃げ切ること、あるいは2−2になってから勝点1を取るということに関しては、まだ残り2試合、あるいは来季に向けての課題になる」と話した柳下正明監督は、力なく試合を振り返った。とはいえ、全体的に浦和にペースを支配されながらも一時は逆転に成功したことは今季残り試合に向けた確かな収穫となる。2ゴールの前田のほか、イ グノを起点に何度か相手に脅威を与えたシーンもあっただけに、攻撃面ではこの形を続けていきたいところだ。

試合後、怒号のような咆哮から一転、鳴りやむことのない『We are Diamonds』が埼玉スタジアムを優しく包み込む。冬の寒気が訪れようとしている会場ではいつまでも勝利の余韻が抜けず、温かな雰囲気が広がった。チームが忘れかけていた打ち震えるほどの歓喜の興奮。再び浦和レッズに流れはじめた勝利への熱情は、今チームをひとつの方角に向かって動かしはじめる。「これからやろうとしていることは出たのかなと」(鈴木啓太)。新時代の幕開けに向けて撃ち鳴らされた号砲のごとく、この日生まれた3発のゴールは、多くのサポーターにとって忘れ得ぬ記憶を焼き付けたに違いない。

以上
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