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【AFCアジアカップ2011カタール 予選Aグループ 香港 vs 日本】プレビュー:結果が最優先される中、早めに試合を決め、テストに持ち込めればベストな試合となる。そのためにも早めの得点、特にクロスをベースとした形を期待したい。(09.11.18)

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11月18日(水)AFCアジアカップ2011カタール 予選Aグループ 香港 vs 日本(19:30KICK OFF/香港)
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TV放送:NHK-BS1にて全国生中継|日本代表特設サイト
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当初、南アフリカ戦(以下、南ア戦)のみで代表チームからの離脱の可能性も指摘されていた欧州組は、結局香港まで帯同する事となった。もちろん本大会を前に1試合でも多く試合をベストメンバーでこなしておきたい、という岡田武史監督の並々ならない決意がそうさせたのだろう。どのようなメンバーを起用し、どのようなフォーメーションになるのか、気になるところだが、まずはこのアウェイでの香港戦について簡単にまとめておこう。
この香港戦は、2011年にカタールで行われるアジアカップ本大会への出場権をかけた公式戦である。日本は予選Aグループに属しており、香港のほかに、バーレーン。イエメンが同組となっている。ここまでに日本は3試合を終えており、2勝1敗の戦績を残している。4チーム中、上位2チームに本大会への出場権が与えられる事になるが、確実に出場権を取るためにも結果が求められる試合となる。

欧州組、特に中村俊輔(RCDエスパニョール/スペイン)を帯同させている事や、南ア戦後の岡田監督の発言から、この試合は慣れ親しんできた4-4-2でスタートさせる可能性が高い。この4-4-2に関しては、先日の南ア戦でテストした4-3-3が思うように機能しない中、試合中に4-4-2へとフォーメーションを変更させてペースを取り戻しており、これまでの実績と共に計算できる陣形となっている。W杯本大会では色々な要因により、状況に応じた変化をつける必要が出てくる可能性は高い。そういう点では、いくつかのフォーメーションを使い分けられる器用さを、日本代表がオプションとして持っておくのは悪い選択ではない。ただ、これがアジア杯予選という結果が求められる試合であり、まずは4-4-2でセーフティーに試合を進めると考えるのが定石だろう。

4-4-2でのスタートの場合、南ア戦後の岡田監督の発言からわかるとおり、中村俊輔の先発の可能性は高い。サイド攻撃を意識しながらも、その形を思うように作れなかった南ア戦について、内田篤人を含め複数の選手が「攻め急ぎ」を指摘していた。そうした状況があるため、この試合では中盤でのタメと、それに伴うサイドバックの追い越しに注目してほしいと思う。ちなみに4-3-3でスタートした南ア戦の試合開始直後にも、FWがサイドに流れ、横パスをつなぐ間にファーサイドから2列目以降の選手がゴール前へと飛び込むという場面が見られていた。南ア戦の反省を元に、この試合ではタテへの突破が可能な場面でも、わざと横パスを1本2本通し、そうする事でサイドバックを含めた追い越しのために時間を作ってほしいと思う。そして、実際に2列目以降の選手の攻撃参加の場面を期待したいところである。もちろんそこで期待したいのが中村俊の戦術眼である。スピードアップすべき場面なのか、ボールをキープして時間を作るべきなのか。中村俊は高い技術をベースにそうしたリズムを作り出せる選手なだけに、彼を経由するボールがどのような攻撃を紡ぎ出していくのか、注目したいところである。

先日、ホームゲームとしてアウスタで行われたアジア杯予選の香港戦では日本は6点を畳み掛けて快勝している。ただし、今回の試合は香港のホームゲームとして行われるため、そこまでの一方的な試合展開にはならない可能性が高い。ただ、それにしても彼我の戦力差を考えれば複数回のゴールシーンを期待したいと思っている。

攻撃に関しては繰り返しになってしまうのだが、サイドからのアーリークロス。えぐってのマイナスのグラウンダーのクロス。そうしたクロスに対し、ペナルティエリア内に複数の選手が飛び込む場面を期待したいと考えている。ちなみに10月の3連戦では、相手選手を含め、試合を見ている人が「そのタイミングでは出てこないだろう」と思うタイミングでのクロスを意識した練習が繰り返されていた。複数の選手に尋ねても、明確な説明が難しいタイミングのようだが、いずれにしてもタイミングをずらしたクロスは日本の攻撃の狙いの一つとなっている。そのサイド攻撃が南ア戦では不発であったことを考えても、この試合では原点回帰の意味で、クロスからの攻撃に注目したいと思う。

この香港戦は公式戦であり重要な予選ではあるが、もし仮に早い時間帯に勝負の行方が決するような展開になれば、思い切った選手起用によるテストにも期待したいところである。たとえば先日の南ア戦では思うように力を見せられなかった本田圭佑(VVVフェンロ/オランダ)や、サイドバックの層に厚みを持たせるという意味で、徳永悠平(F東京)を長時間使ってみるのもあるだろう。

この試合でのベンチ入りは18人に限られているが、その18人の枠に入る選手がどのような編成になるのかにも注目したいところである。

以上

2009.11.17 Reported by 江藤高志
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