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【第89回天皇杯4回戦 岐阜 vs 千葉】レポート:持ち前のパス回しにロングボールを織り交ぜて主導権を握った岐阜が格上のJ1クラブを撃破。メンタルの弱さから攻守にミスが出た千葉は自滅といえる敗戦。(09.11.16)

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11月15日(日) 第89回天皇杯4回戦
岐阜 1 - 0 千葉 (13:00/熊谷陸/3,569人)
得点者:44' 吉本 一謙(岐阜)
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これが、1年間を通して戦術を徹底し、この一戦に高いモチベーションで臨んだ岐阜と、シーズン途中の監督交代による戦術の変化を消化しきれず、J1・16位以下決定のショックを振り払おうとしても振り払いきれなかった千葉との差なのだろうか。スコアこそ1−0だったが、試合を通して見れば岐阜のチームとしての完成度が際立った勝利だった。

試合開始直後は互角の戦いだった。キックオフからわずか24秒で、千葉はMF米倉恒貴がドリブル突破から逆サイドにパスを出し、走りこんだFW深井正樹がシュートを打つも岐阜のGK野田恭平が抑えた。すると5分、今度は岐阜のMF染矢一樹が強烈なシュートを放つが、千葉のGK岡本昌弘がセーブ。7分には千葉が深井のパスからの米倉のシュートを野田にセーブされ、8分には岐阜のMF橋本卓がゴールマウスをわずかに外れるシュートを見せた。そんなふうに序盤こそ攻め合ったが、岐阜が持ち味のパスを小気味よくつなぐ攻撃だけでなくロングボールを効果的に入れる攻撃も織り交ぜたことが千葉の予想を裏切り、岐阜に主導権を握らせた。その結果、岐阜は千葉ゴールに何度も迫った。

それでも岐阜が得点機に決めきれず、互いに無得点のまま前半を終えるかと思われたが、1分と表示されたロスタイムに試合が動いた。時計は46分過ぎ、岐阜の染矢が蹴ったCKのボールがニアサイドでワンバウンドし、千葉のMF下村東美がクリアしようとしたが空振り気味のミスキックになってボールがこぼれる。これを逃さずに岐阜のDF吉本一謙が押し込み、岐阜が先制点を挙げてあげてすぐに前半が終了した。

追いかける展開となった千葉は後半、果敢にゴール前に攻め込んだ。47分に決定機を作ったが、深井のシュートはまたもや野田にセーブされてしまう。千葉はゴール前に迫ってもシュートしきれないなど最後の部分でのミスが目立った。一方、岐阜は前半よりは千葉にボールを保持されるようになったが、ボールを奪うと思い切りのよい攻めでフィニッシュまで持ち込んで応戦。後半の千葉のシュート7本の多くがゴールマウスからかなり外れていたのに対して、後半の岐阜のシュート6本はゴールマウスを捉えたり、外れていてもわずかだったりと得点に近かった。しかし、それでも岐阜は追加点を奪えず、結果的には『1点』を守る形で、天皇杯で格上クラブから初得点&初勝利を得た。

岐阜は西川、トップ下のポジションで精力的に走り回ったMF菅和範、そして吉本が足をつるほど、攻守に全力を出し切る見事な戦いぶりだった。「どんな相手にも自分たちの良さを出したいと思ってやっていた」とキャプテンの菅が試合を振り返れば、DF秋田英義は天皇杯準々決勝に向けて「いつもの岐阜らしい戦いをしたい」と話した。自分たちが1年間しっかりとやり続けて積み上げてきたものに自信がある勝者のコメントだった。

一方、J1・16位以下決定後初の公式戦の千葉は「サポーターのためにも天皇杯を取る」はずだったが、攻守にチグハグな面があった。試合のポイントの攻守の切り替えにしても、ボールを素早く前に運べない場面が目についた。天皇杯へと気持ちを切り替えきれず、メンタルの弱さが出て自滅の不甲斐ない内容に、敗戦で16位以下が決定したJ1リーグ戦第31節の試合後ですら拍手で選手を迎えた千葉サポーターもこの日はついに大きなブーイング。千葉は残るJ1リーグ戦3試合でサポーターの信頼を取り戻す勝利が欲しい。

以上

2009.11.16 Reported by 赤沼圭子
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