11月15日（日） 第89回天皇杯4回戦
岐阜 1 - 0 千葉　（13:00／熊谷陸／3,569人）
得点者：44' 吉本 一謙（岐阜）
☆天皇杯特集
★スカパー！×ELGOLAZO×J's GOAL J2シーズン表彰2009★
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●江尻　篤彦監督（千葉）：

「最初のチャンスをしっかり決め切れないところにまず問題があるのと、選手のメンタル的な部分をうまく１週間で変えられなかったというのも、正直、今日のゲームの内容の乏しさにつながってしまったかなというふうに思っています」

Ｑ：メンタルを変えられなかったとおっしゃったが、選手たちの雰囲気はどう感じていたのか？
「先週、２部（Ｊ２）に降格したということを選手としっかりと受け止めて、残りの試合をプロとしての自覚を持って戦おうという話で１週間戦ってきた。しかし、一人ひとりプロとしての契約などがあるから、いろいろな部分が当然あると思う。そこの部分をしっかりとゲームに集中させられなかったというのは僕の未熟さも出たし、選手もはっきりとした動きが出なかったなと感じました」

Ｑ：今日の試合のような内容では、サポーターも怒っていたが、Ｊ２に落ちてからの再建がいばらの道かと思うが？
「当然、今日、相手がＪ２の岐阜という部分もそうなんですが、違う大会の一発勝負の試合ですから違った意味での部分というのはあります。当然、チームをまた立て直して来季に向けて１年で上がるという部分では、いろいろなことをやらなければいけない。ピッチ以外のところでもやらなければいけないと思っています。ただ、まだ僕が（来年）やるかどうかもわからないですし、今日のようなゲームでは僕がやる資格もないと思いますので、これからクラブが考えて一つひとつピッチ上とピッチの外と、これからクラブを編成していく上でやっていかなければいけないことはたくさんあるなというふうに思っています」

Ｑ：メンタルのお話をされたが、逆にメンタルさえしっかりして練習でやってきたことが出せれば勝てた相手だったのか？
「一発勝負ですから、わからない。先ほども言ったように天皇杯というのはトーナメントの一発勝負で、例えばレアルマドリーがスペインの国王杯で４部のクラブに負けるということだって同じだと思うんですが、そういう例だってあるし、今年は浦和が負けている例もある。こればかりは何ともいえないんですが、やっぱりこれをやらなければいけないのは僕の仕事。そこをしっかりコントロールできなかったのが、僕ができなかったことですね」

Ｑ：メンタル面の影響で選手たちのパフォーマンスは落ちていましたか？
「落ちているというより、パフォーマンス的にはそんなに変わってないと思います。ただ、岐阜の方が何とか勝ちたいというそういう思いが（強く）、最後まで止まらず走れていたのは事実であって、我々がそれを受けて立ったという、そういうメンタリティの部分はありました。そういうのが試合に顕著に出ていたと思います」

Ｑ：来年、Ｊ２リーグ戦で戦う相手と今季対戦できた。Ｊ２で１１位の岐阜と対戦してみて、現状の千葉の力をどう見るか？
「当然、現在のレベルは我々が普通に戦えればしっかりとしたゲームにはなると思うんですが、今を含めてのメンタル的な部分というのは選手たちには一番大きいのでね。その部分は取り除けない部分なんですよね、こういうスポーツの世界では。僕は７、８割の部分はメンタリティを引き締めていると思うので一概には言えないと思います。僕らに突きつけられた課題というのは、しっかりとした戦力を整えないといけないし、それでないとＪ２から１年で昇格するというのは簡単には口には出せないのではないか。それは戦う前から、降格した時からわかっていたことなので、しっかり受け止めて。何度も繰り返すようですが、ピッチの外の部分でちゃんとそういうものを作り上げないと、１年で昇格ということにはつながらないと思います」

Ｑ：Ｊ２のチームに、しっかりとした選手を獲得するのは難しいと思うが？
「それを手掛けるしかないと思うし、それはまだわからない。当然、クラブとしてはリストアップをして動いていると思います。もう１つは外国人の柱をしっかりと作るのは我々の大きな課題だと思います」

Ｑ：サポーターのブーイングをどう受け止めたか？
「僕自身がしっかりと受け止めて、残りのリーグ戦３試合をしっかりプロとして選手をピッチに送りこまなければいけないなと感じた。あのブーイングというのは僕らにとっては大切なことであって、千葉のサポーターがブーイングするというのはあまりないことなのですが、しっかり受け止めて残りの３試合を死ぬ気になってトレーニングからやるしかないと思っています」

以上