11月15日(日)第89回天皇杯4回戦 横浜FM vs 川崎F(15:00KICK OFF/日産ス)
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☆天皇杯特集
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今季5度目の『神奈川ダービー』を迎える。両チームは、リーグ戦とヤマザキナビスコカップで4回顔を合わせ、川崎フロンターレの2勝1敗1分け。今回の対決は日本代表選手が不在のなかでの試合となる。そのため、横浜F・マリノスは中澤佑二を、川崎Fは川島永嗣を欠く。また中村憲剛は、リーグ戦31節で右内転筋肉離れのケガを負い、戦列離脱中だ。
まずコンディション的には、横浜FMの方が有利と思われる。川崎Fは11日に天皇杯3回戦を行っており、連戦になるからだ。ただ、それはリーグ戦28節に両チームが対戦した時と同じシチュエーション。その時、横浜FMは中6日の試合だったのに対し、川崎FはAFCチャンピオンズリーグ準々決勝・名古屋グランパス戦を挟み、中3日で臨んだ。しかしながら、結果は川崎Fが2−0で勝利。
「きついのは分かっていましたし、そんななかで勝利への気持ちを出せた試合だった」(中村)、
ある意味、気力で白星を掴んだと言える。逆に横浜FMの栗原勇蔵は、「相手のコンディションは悪いと思っていたが予想よりも動けていた。うちは走り勝たないといけなかったのに…」と、悔しさをにじませていた。
今回の川崎Fも気力が漲っているはず。リーグ戦の前節・ジェフユナイテッド千葉戦、天皇杯3回戦・カターレ富山戦で連勝。その前のヤマザキナビスコカップでは準優勝に終わったが、天皇杯で勝ち上がり、「再び国立(決勝)へ行きたい」という想いが強い。また、現在リーグ戦で首位を走っており、いい緊張感を保てている。
片や横浜FMは、リーグ戦の前節、最下位の大分トリニータに1−2で敗れる。やや気がかりなのは、木村浩吉監督の契約満了発表の余波。大分戦後、「こういう状況のなか、プロとして勝てず、情けないです」と、松田直樹が珍しく意気消沈気味だった。多少なりとも、その動揺があるのかもしれない。だが、横浜FMにとっては、天皇杯はACL出場権を獲得するためのラストチャンス。しかも相手は「リベンジしたい」(河合竜二)宿敵、川崎F。この舞台に燃えない選手がいるわけがない。
勝敗のキーを握るのは、不在の代表選手に代わって出場する選手ではないか。横浜FMは中澤の代わりに金根煥を起用すると予想される。金はリーグ戦30節のガンバ大阪戦で先発し、中澤とセンターバックを組み、チームの無失点に貢献した。ただ、今回は公式戦で初めて栗原とコンビを組むことに。相手にはジュニーニョ、鄭大世の強力FWがおり、栗原と連係を高めて守れるかが重要となる。また、攻撃時のセットプレーでは、自慢のヘッドで得点に絡みたいところ。
川島が抜ける川崎FのGKは、杉山力裕が務めることになるだろう。彼はヤマザキナビスコカップ準決勝2試合で横浜FM戦を経験。特に第1戦では好セーブを連発した。本人も横浜FM戦を前に「相手のイメージは持っている」と、自信を覗かせる。
天皇杯3回戦で、中村の穴を見事に埋めて見せたのは木村祐志。勝ち越し弾を決めたのをはじめ、全3得点に絡んだ。シュートもチーム最多の6本を放ち、躍動。今回は、それと同様のパフォーマンスを、J1クラブ相手に発揮できるかが問われる。
以上
2009.11.14 Reported by 小林智明(インサイド)
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