スカパー!生中継 Ch185 12:20〜(解説:菅野将晃、実況:関根信宏、リポーター:児玉美保)
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■リーグ戦上位クラブ 直近3節の試合結果と次節対戦相手
第45節 | 第46節 | 第47節 | 第48節 | 第49節 | |
湘南 | ○3-0 富山 | ○1-0 鳥栖 | ●0-1 熊本 | 東京V | 甲府 |
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アウェイ熊本戦から2週間、湘南の選手たちはシーズンの疲労を拭いつつ、トレーニングや練習試合などで汗を流してきた。またクラブとしても「絶対J1!宣言」シンポジウムを開催し、サポーターとともにいっそうの結束を固めた。長いシーズンも、あと1ヶ月、あと4試合で決する。ただ目の前の一試合がその先の道しるべとなることに変わりはない。
「残り4試合、でもまずは東京Vに勝って一段登らなければ、つぎも見えない」と、田村雄三は語った。そして試合2日前に行なわれた非公開練習を引き合いに、言葉を続ける。
「紅白戦もピリッとしていたし、チーム全体としていいムードで試合に臨める雰囲気ができている。いまの大切さを選手一人ひとりが感じているからこそだと思います」
さらに、朗報がひとつある。怪我人がおおむね復帰し、開幕のころのようにほぼフルメンバーでトレーニングを行なっているのだ。復帰組の意気もまた高い。たとえば原竜太はこんなふうに語っている。「体もキレていて、怪我明けとは思えないぐらいの感覚です。残り試合ですこしでもチームに貢献したい。一発決めて意地を見せたいですね」
一方、今節平塚にやってくる東京Vは、目下3連勝中と景気がいい。3試合連続無失点という結果が物語るとおり、松田岳夫監督のもとで守備を整備し、勝利に繋げている。「一人ひとりの役割がハッキリして、いい守備ができていることで攻撃にもリズムが生まれています」福岡戦の勝利のあと、永里源気はそう語った。さらに今節の古巣との対戦に向けて、「楽しみですよ。なんとかメンバーに入りたいと思っています」とも話している。
今季の両者の対戦成績は1勝1敗と、互いに譲らない。ただ、体制が変わり、メンバーも変化している東京Vが、昇格を争う湘南に対していかに挑むかは興味深いところだ。逆に湘南も、粘り強く失点を防ぎつつ、連続無失点を続ける相手の堅陣を積極的に崩したい。
週末の一戦に向け、ふたたび田村が言う。
「自分たちの力で決められる、頑張れば決められる状況にある。もちろんプレッシャーはありますが、いい意味で吹っ切れました。普段どおりにやることが大事だと思います。自分たちの闘いをやってきたうえで、いまのこの位置があるという自信があるから」
ふと、11月1日に行なわれたくだんのシンポジウムの際に、眞壁潔代表取締役が口にした言葉が脳裏をよぎる。
「信じる量が多いチームほど結果を出している。頑張っている選手たち、監督、コーチをこれからも信じていきたい」
自力こそが願いを近づける。長い笛が鳴るまで、湘南らしさを貫きたい。
以上
2009.11.07 Reported by 隈元大吾