スカパー!生中継 Ch363 15:00〜(解説:相馬直樹、実況:佐藤文康、リポーター:石川葉子)
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■リーグ戦上位クラブ 直近3節の試合結果と次節対戦相手
第28節 | 第29節 | 第30節 | 第31節 | 第32節 | |
新潟 | ○1-0 鹿島 | ●0-1 浦和 | ●0-1 神戸 | 磐田 | 柏 |
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残り4試合、リーグ戦の目標である10位以内を達成するためにも(現在は11位)、来季につながる中身のあるサッカーで結果を出したい磐田。対する6位の新潟は、ACL出場圏内(3位以内)に食いこむ可能性をわずかに残しており、チーム史上最高の5位以内という成績を残すためにも、何としても勝点3が欲しい一戦。アウェイでも必死で勝ちにくる新潟に対して、磐田がどんな戦いも見せるかが大いに注目される。
前節・名古屋戦の引き分け(3-3)で勝点を40に積み上げ、J1残留が確定した磐田。悪くするとホッとして気持ちが緩んでしまいそうな状況ではあるが、そこは2週間のインターバルの間に天皇杯の試合(鹿屋体大戦)が入り、仕切り直しはできていることだろう。
そんな状況の中で、残り4試合でやるべきことは、「これまで通りシーズン頭から自分たちがやってきたサッカーを継続し、勝点3を少しでも上積みさせて、ひとつでも順位を上げていきたい」(柳下監督)というところ。10位以内という目標もかかっているし、現在18得点でゴールランクのトップを走る前田遼一の得点王も、ぜひとも実現したい。また、最近は内容の良い試合ができつつあるが、ここ2試合は勝つべき試合で勝ちきることができていないため、今度こそホームで勝ちきるゲームをしたい。
とくに名古屋戦は、エース前田のハットトリックで3-0とリードし、しかもその3点目はチーム通算1000ゴール目ということで、ムードとしては最高になるはずだった。だが、そこから3失点して同点に追いつかれてしまうというのは、ある意味今季の磐田を象徴している。ここまで得点47/失点53で、得点数ではリーグ3位タイだが、失点数は柏と並んでワースト1位。リズム良く戦えているときは粘り強い守りができるが、一度歯車が狂うと失点が重なってしまうというのが今年のパターンだ。
対する新潟は、得点39/失点28と、上位としては得点が少ないが、守備のほうではリーグ最少失点。ここまで12勝10分8敗のうち、8試合が1点差の勝利と粘り強さを持っているチームだ。ただ、ここ2試合はどちらも0-1で連敗しており、「内容はそれほど悪くない」(鈴木監督)のだが、ゴールを決めきるという部分に課題を残している。
そう考えると、失点の多い磐田と得点力が課題の新潟、逆の立場では、得点力のある磐田と堅守の新潟ということで、対決の構図としては非常に興味深い。
そうした対決に向けて、磐田にとって重要になるのは、立ち上がりから自分たちのリズムで戦うこと。その意識はこれまでと同様だが、キックオフ直後から攻守においてアグレッシブにプレーし、自分たちが主導権を握る時間を長くすることが、守備においても重要になる。また、ミスから失点すると、それを引きずってしまうことが多いので、危険な位置でのミスをなくすことも大事なポイントになるだろう。とくにセットプレーは、大いに警戒しなければならないだろう。
最近の試合では、高い位置でボールを奪うことも、奪った後確実につないでボールを前に運ぶということも、ピッチ上で見られる回数が増えてきた。前田とイ・グノという日韓代表2トップの決定力もJ有数だ。受け身になることなく、自分たちのサッカーを貫きながら難敵・新潟を倒すことが、この試合における磐田のミッション。それができれば、来季に向けても非常に大きな収穫が得られるはずだ。
以上