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【J2日記】甲府:ろ、ろ、ろ、六度目の正直?(09.10.29)

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(C)松尾 潤

スカパー!で解説中のサカクラゲン氏

安間(貴義)甲府元年の2008年の5月21日のJ2第15節(@小瀬1−2●)以来、甲府は鳥栖と5回戦ったものの2分3敗と鳥栖が大の苦手で、気がつけば「鳥栖」という漢字も書けるようになってしまった。去年も今年も3回の対戦のうちアウェイが2試合と不利な条件で、今年も苦労すると思っていたが1分1敗と勝てそうで勝てなかった。第1クールは4連勝(第5節@小瀬0−1 /jsgoal_archive/result/2009/0329/20090200030420090329_detail.html )を阻まれた(第6節で鳥栖は4−3で湘南の6連勝も止めている)。試合前にJ’s GOAL鳥栖担当のサカクラゲン氏に電話をして鳥栖の厳しい現状を聞き、シンパシーを込めてプレビューを書いたら見事に勝点3をお土産にしてしまった。サカクラ氏の「死んだフリ」に何度も騙されたが、鳥栖は厳しい現状だからこそ頑張るド根性のチーム。
記者会見では甲府を偵察に来ていたJ’s GOAL横浜FC担当の松尾真一郎氏が「J’s GOALの松尾です。今日の試合は…」なんて質問を始めるから、J’s GOALを読んでくれている鳥栖・岸野靖之監督は「あっ、どうも、読みました」と言ってから質問に答えてくれた。そのとき僕は、(それを書いたのは俺です。J’s GOALに松尾は2人いるんです)と心の中で叫んだ。

今年の2回目の対戦・第32節(@ベアスタ1−1△ /jsgoal_archive/result/2009/0805/20090200030820090805_detail.html )は後半開始直後に松橋優のゴールで先制したのに、後半39分に山田卓也のアクロバット胸シュートで同点に追いつかれてタイムアップ。やっぱり勝てそうで勝てなかった。内容的にはシュートを打たれながらも、最後の部分ではしっかり防いでいたのになぜか隙をこじ開けられてしまうのが鳥栖。
フリーランス記者にとって自費で遠方のアウェイに行くのはきついのだが、鳥栖戦だけはなぜか行きたくなる相手。去年は「博多に泊まるから神様が味方をしてくれない」と思って第34節(@ベアスタ)は鳥栖に泊まったけれど、1−1で引き分け。だから今年の最終戦(第47節)は博多に泊まったが、もうちょっとでベアスタに行きそうになった。ベアスタの芝が張り替え中ということで佐賀県総合運動場陸上競技場が会場だったのだが、記者席がスカパーの実況席の直ぐ後ろで面白い状況。ライターでもあり、JFA公認B級コーチでもあり、レフリーの資格も持っている総合サッカー人・サカクラ氏は解説もやる。後ろから解説の言葉を盗み聞いていると、まじめに解説をしながらも鳥栖のチャンスになれば左手を上げて(上がれ、上がれ)と本心を左手の動きに出していた。でも、先制ゴールは杉山新の素晴らしいロングパスをゴールに繋げたマラニョン先生。その後は解説がややおとなしくなったような気がした。

後半2分にトジンに同点ゴールを決められて甲府が劣勢になると、「面白いようにボールが回っています」とサカクラ氏が解説で言うから、後ろから「僕は面白くないです」と茶々を入れたら聞こえたようで、振り返って「ニヤッ」と笑う。後半22分に金信泳のミラクルシュートで甲府が勝ったのだが、後半は何度も「THIS IS 決定機」を作られて、「勝てそうで勝てない」というセリフの準備もしたが甲府が凌いだ。安間監督が就任して6回目の対戦でようやく手にした鳥栖からの勝点3。でも、冷静に考えるとベアスタでは岸野・鳥栖軍団には1回も勝てなかったことになる。ベアスタ・バージンは守ったまま。岸野監督の今季限りでの退任が発表されたが、どの監督とも似ていないオリジナリティのある指導スタイルが鳥栖から消えてしまうことが残念。でも、Jリーグに刺激を与えてくる貴重な指導者なので、どこかのチームが必要とするはず。6度目の正直はちょっと切ない勝利になった。

以上

この試合のサカクラゲンさんのJ2日記「珍客万来」はこちら
【J2日記】のバックナンバーはこちら

2009.10.29 Reported by 松尾潤
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