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【J1:第30節 浦和 vs 大宮】レポート:さいたまダービーで屈辱の完敗を喫した浦和。10人で奮闘したものの、大宮の強力2トップを前に耐え切れずに終わった。(09.10.26)

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10月25日(日) 2009 J1リーグ戦 第30節
浦和 0 - 3 大宮 (15:03/埼玉/43,746人)
得点者:16' ラファエル(大宮)、55' ラファエル(大宮)、89' 石原直樹(大宮)
スカパー!再放送 Ch185 10/26(月)16:00〜(解説:川本治、実況:八塚浩、リポーター:朝井夏海/長友美貴子)
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「右足でも左足でも、やっぱりゴールを決めることは気持ちいい。僕のキャリアの中でも間違いなく思い出に残るダービーマッチになった」。くっきりした目鼻立ちをしたブラジル人ストライカーの表情に、心地よい疲労が滲む。その相棒としてピッチを切り裂いた背番号9(石原直樹)は、ゲームを振り返って「いい感じで攻撃できた」と語った。そして、この大宮の強力2トップを前にした浦和の守備陣は、宿敵との一戦に燃えるサポーターの眼前で、三度屈辱の瞬間を迎えることとなった。

高原直泰が「前半の最初の入りというのはいいところもあった」と話したように、序盤の浦和は調子のよさを感じさせた。スムーズに回るボール回しに、迷いなくゴールに向かう攻撃陣。だが、それもわずか16分までのことだった。直前にも裏への抜け出しに成功していたラファエルが、立て続けにラインを破ると、GKとの一対一を今度は制して冷静にフィニッシュ。浦和は押し込みながらも、先制点を奪われてしまう。このとき、山田直輝は「失点してガクッと来てしまった部分が大きい」と精神面でチームに問題が生じたことを明かしている。

さらに追い打ちをかけるように、40分にはポンテが2枚目のイエローカードで退場してしまった浦和。「ひとり少なくなってからは、正直厳しくなった」(高原)、「あのまま守っているわけにはいかなかったし、うまくボールを回して得点を取りにいこうと話していたが…」(細貝萌)と選手たちが口にしたように、一向にペースを取り戻せない浦和は55分にもラファエルに豪快なゴールを突き刺されて失点。試合終盤には石原にダメを押され、1点も返すことなくゲームを終える結果になった。

今の浦和にとっては、先制点というのが試合を分ける重要なポイントとなっている。この日もいい立ち上がりを見せながらも、失点を喫してからは攻撃面で急速に自信を失った様子が顕著にみられ、瞬く間に選手たちのプレーからは大胆さが消えていった。結果的に相手にボールを奪われやすくなり、大宮の鋭いカウンターの餌食となってしまった格好だ。「少しでも気持ちを落さずに、逆に『今から逆転してやるんだぞ』という気持ちを強く持ってやらないと」とは山田直の言葉だが、まずはいいときのチームのイメージを取り戻すことが残り試合での最優先課題となる。

一方の大宮にとっては、してやったりの完勝劇。試合後の関係者には満面の笑顔が浮かび、宿敵相手からの白星はクラブ史にしっかりと刻まれた。特にその中心となったのがラファエルと石原の2トップだ。190cmの長身ながらしなやかにピッチを駆けるラファエルと、溢れる馬力とスピードを活かして再三にわたって浦和の守備エリアを蹂躙した石原。張外龍監督が語った「トップのふたりが、点を取るようになったことに対しては、本当に心強く思う」というコメントは、今後の戦いに向けて自信を手にした指揮官の偽らざる心境だったに違いない。

試合後、浦和の橋本光夫社長からサポーターの代表と話し合いを持ったことが明かされた。ダービーマッチでの敗戦に、選手たちを大きなブーイングで迎えたゴール裏。選手たちも悔しい思いは共有している。エスクデロセルヒオは、搾り出すような声で「凄い悔しい…。自分たちの埼スタで負けることは、本当に悔しい」と話した。今季も残るは4試合となり、チームが成長を証明する機会も限られてきた。しかし、今はただひたむきに応援を続けるサポーターのために。浦和の今季最後の戦いにとって、そのことこそが最大のモチベーションになるはずだ。

以上
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