10月25日（日）J2 第47節 草津 vs 岡山（12:30KICK OFF/正田スタ）
スカパー！生中継 Ch183 12:20〜（解説：佐藤正美、実況：吉田学、リポーター：円戸由香）
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敷島でのゲームも残すところ3試合、今節は10位草津と18位岡山が激突する。最近7戦で5勝2敗と結果を残し始めた草津と、最近7戦1勝6敗で6連敗中の岡山。シーズン終盤における両チームの勢いは対照的だが、1つでも上の順位を狙うという気持ちは同じ。今節も選手たちがサポーターに勝利を届けるためにピッチで熱い火花を散らす。

過去2回の対戦は草津の1勝1分。第1クール（17節）では、草津が都倉賢、廣山望、高田保則の役者3人が揃ってゴールを決めて敵地で先勝した。第2クール（33節）では、草津が小池純輝のゴールで先制しながらも後半開始早々に西野晃平に同点PKを許してドローで終えた。今クールは双方ともにメンバーや戦い方が変わってきているため、これまでとは違った展開になるかもしれない。

岡山は、エース西野のケガによる戦線離脱が結果的に大きく響いている。第2クール終盤にかけて岡山はチーム状況が好転し初の連勝も記録、下位脱出の可能性も見えてきた。だが、35節で西野が負傷するとチームのリズムが微妙に崩れ始めて、完成形に近づいたチームは再び後戻りしてしまう。西野不在の11試合で1勝1分9敗。黒星の連鎖を止められずに今節を迎えてしまった。

前々節横浜FC戦では、スローインとセットプレーで一瞬の隙を突かれて2失点、痛い星を落とし5連敗となった。そして、前節東京Ｖ戦でも前半開始早々に失点してホームで連敗を止めることができなかった。喜山康平、青木孝太ら中盤のタレントは揃っているが「点」が「線」とならないシーンが多く、コンビネーションに課題を残す。今節は、攻撃陣が点と点をつないでゴールへと運べるかがポイントとなる。また、早い時間帯の失点だけは避けたい。

エース不在という意味では、今節の草津も同じだ。エース都倉が圧倒的な強さを武器にして前線へ君臨しチームを牽引してきたが、前節仙台戦でイエローカードをもらい今節と次節の2試合が出場停止となった。21ゴールという得点力に加えてポストプレーでも存在感を発揮、相手チームにとって彼ほど厄介な選手はいない。草津は、チーム全体がつないだボールを都倉が決めるという必勝パターンが確立されてきただけに、不在の影響は計り知れない。

エース不在の窮地を救うのは、後藤涼だ。第2クール20節から24節にかけて5試合連続ゴールを記録するなど量産態勢に入ったが、それ以降、約4カ月間もゴールから遠ざかっている。今節では結果を残し2年連続2ケタ得点をクリアしたいところだ。第3クールに超新星のごとく現れた小林竜樹は10月上旬に体調を崩して戦線離脱、今週から練習に復帰したが、もし出場したとしてもフル出場は難しい。小林のコンデションが戻らなければ、佐藤穣、三澤慶一にもチャンスが巡ってくるだろう。最近の草津は、代役選手が結果を残しているだけに期待が高まる。

苦境に陥る岡山は前節で1トップ三木良太が負傷退場、今節の出場が危ぶまれている。対する草津もエース都倉が出場停止で、両チームともに欠場選手と過密日程により控え組を含めてメンバーに変化があることだろう。今ゲームは双方にとってチームの総合力が問われるゲーム。新たなヒーローが生まれたチームに勝利が転がり込む。

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2009.10.23 Reported by 伊藤寿学