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ルヴァン 準々決勝 第1戦
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【AFCチャンピオンズリーグ アルイテハド vs 名古屋】プレビュー:離脱者続出の中で臨む中東での準決勝第1戦。リーグ戦逆転負けのショックを払拭し、アウェイゴールを持ち帰れ!(09.10.21)

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10月22日(木)AFCチャンピオンズリーグ アルイテハド vs 名古屋(01:50KICK OFF/ジェッダ)
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11/7開催、ACL決勝@国立のチケット情報
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川崎Fとの激戦から3週間。AFCチャンピオンズリーグ唯一の日本のクラブとなった名古屋が、ファイナリストの座を賭け中東での準決勝第1戦に挑む。相手は2004年、2005年とACLを連覇しているサウジアラビアの名門アルイテハドだ。夏にはスペインで開催されたピースカップに参加し、あのレアル・マドリード(スペイン)とも対戦。プレシーズンとはいえ1−1のドロー劇を演じている。チームの核となるポジションにサウジアラビア代表選手を揃え、前線にはチュニジア代表FWシェルミッティ、モロッコ人FWアブシュルアーヌなど得点力の高い選手が並ぶ。中東らしい身体能力の高さも目立つ正真正銘の強豪だ。

今季ACLでは対海外クラブ無敗を誇る名古屋も戦力値では負けていないが、今回はやや不安材料が多いのが気がかりだ。バヤリッツァが負傷で、増川隆洋がインフルエンザ発症で遠征には帯同せず。肋骨骨折から脅威の回復を見せた玉田圭司は帯同したが、負傷の様子を見て出場を決定するということで、いずれにせよ万全ではない。玉田欠場の場合はブルザノビッチが、センターバックの穴は竹内彬が埋めるが、攻守に心許なさがあることは否めない。さらには遠征出発直前に行われたリーグ戦29節の横浜FM戦を後半ロスタイムでの逆転負けに終えていることもマイナス面のひとつ。名古屋がまずはすべきことは、この敗戦のショックをいかに払拭し、疲労回復などのコンディショニングに専念することだろう。

名古屋がこの第1戦をどのようなゲームプランで戦ってくるか。それは準々決勝の川崎F戦で指揮官が発した発言がひとつのヒントになってくる。国立競技場での準々決勝第1戦試合後にストイコビッチ監督は、この日の狙いについて次のように語っている。
「アウェイでの目的は得点することでした」
これが発言の全てではないが、2試合合計で同点の場合は、アウェイゴール2倍ルールが適用されるホーム&アウェイの戦いにおいて、敵地での得点は大きなアドバンテージになることをストイコビッチ監督は十分に理解している。もちろん勝利が最高の結果であることは間違いないが、少なくとも守ってスコアレスでの引き分け狙いという考えは名古屋にはなさそうだ。

しかし、そこで問題となってくるのがアルイテハドのホームでの強さである。今季ACLのホームではグループリーグからの5試合で4勝1分で16得点を挙げている無敵ぶり。攻撃陣で特に注意が必要なのがセンターフォワードのアブシュルアーヌだ。185cmの長身で空中戦には滅法強く、足元の技術も非常に高い。シュートレンジも広く、ファイナルサードのエリアならばどこからでも得点する能力を持った危険なストライカーだ。吉田麻也、竹内らセンターバックがクロスへの警戒心を強めるだけでなく、システムの構造的な隙となっているバイタルエリアのケアを万全にしなければ、失点の確率を下げることはできないだろう。

攻撃面ではひとつ朗報が舞い込んでいる。アルイテハドのレギュラーセンターバック、タカルが累積警告により第1戦で出場停止。代役にはサウジアラビア代表DFアル・ハルビがいるが、連係面での不安は残るに違いない。またこれまでの失点シーンを見るに、アルイテハドはサイド攻撃への守備に甘さが否めない。ホームチームが勝利を奪いに前がかりになれば、得意のポゼッションからサイド攻撃を繰り出すスペースも増えるはず。名古屋のアウェイゴール獲得には、大いに期待が持てそうである。

好材料と不安材料の割合は五分五分、今大会最大の長距離移動と時差という『敵』も加味すれば、不安がやや上回るといったところ。逆境といってもいい現状の中で、ホームでの第2戦にどこまで希望が持てる結果を持って帰れるか。決勝進出をかけた第1ラウンドを名古屋がいかに戦うか、90分の前半戦のキックオフは目前に迫っている。

以上

2009.10.19 Reported by 今井雄一朗
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