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【第89回天皇杯2回戦 磐田 vs 高知大】レポート:カレン先発、ゴン中山が途中出場! 磐田、苦戦も高知大を振り切る(09.10.12)

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10月11日(日) 第89回天皇杯2回戦
磐田 2 - 0 高知大 (13:00/ヤマハ/2,355人)
得点者:42' 犬塚 友輔(磐田)、81' 船谷 圭祐(磐田)
天皇杯特集
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苦戦しながらもJ1の磐田が、ヤマハスタジアムで高知大学(高知県代表)を2対0と下し、3回戦進出を決めた。

序盤こそ、プロチームを相手にも怯まず、積極的な動きを見せた高知大に苦しんだ磐田だが、最後はJ1の意地を見せた。42分、右サイドバックで先発し、この日最も献身的な動きが目立った犬塚友輔がショートコーナーからヘッドで先制点を挙げると、81分には途中出場の船谷圭祐がダメ押しの2点目。ペナルティスポットの周囲で西紀寛から完璧なお膳立てを受けた船谷は、キックフェイントでDF1人をあっさりとかわすと、得意の左足シュートで勝負を決めた。

「最初の失点は、もったいない時間帯だった」(高知大・野地照樹監督)。とりわけ、懸命の戦いを見せていた高知大にとっては、前半終了間際といえた犬塚の先制弾が重くのし掛かったといえるだろう。

相手は大学生。「やりづらいゲームだった」(磐田・柳下正明監督)とはいえ、磐田にしてみたら、内容は決して褒められたものではなかった。
14分に最初の警告を受けたDF那須大亮は、その後も前半30分過ぎに主審から注意を受ける場面も。最終的には、事なきを得たが、万が一10人での戦いを強いられていれば更なる苦戦となっていたかもしれない。

前田遼一とイ・グノ(ともに代表チームへ合流中)が不在の2トップにはカレン ロバートと萬代宏樹が入ったが、こちらも期待どおりとはいかなかった。今季チームの全得点の半分以上を叩き出している絶対的な2人の不在は、やはり攻撃の迫力を大きく低下させたことは否めない。萬代は相手の懸命な守備もあって、持ち味の体の強さを生かせず、久しぶりのフル出場となったカレンも、チーム最多4本のシュートを放ったものの、終盤は疲労が目立ち、足が止まった。
今季リーグでの出場はわずかに3試合(いずれも途中出場)、計45分しかプレーしていないカレンにとって、先発は昨年の天皇杯・栃木戦以来343日ぶりだったが、貴重なアピールの場で「早く点が欲しいと焦り、プレーが少し急ぎがちになってしまった」(カレン)。
先発した2トップが、前線で起点になり切れなかったことが、磐田苦戦の要因のひとつとなったことは間違いない。

一方で、2対0で迎えた85分には、西に代わって42歳のFWゴン中山(中山雅史)がピッチに入り、会場を沸かせた。今季J1リーグ戦では1試合にベンチ入りしたのみで出場はなく、ピッチに立ったのはヤマザキナビスコカップでの2分間のみ。だが、かつてのエースは姿を見せるだけで、スタジアム全体を巻き込むようなオーラを放ち、残り5分はまさに中山のために用意されていたようだった。

「みんな僕のことを見てくれて(過剰に意識して、気を遣って)、パスを出してくれたのはよかったが、如何せん展開が早すぎた。もう少し横パスをつないでくれたりしたら受けやすかったというのはある。短い時間だったが、上下の動きが激しくてすごく疲れた」(中山)。磐田としては、終盤、何度か中山の鋭い飛び出しを生かすことで、チャンスをうかがったが、やや単調さは否めなかった。
それでも、スタジアムに集まったファンは短いながらもベテラン中山のプレーを楽しんだはず。試合後には、高知大側応援席からも「ナカヤマコール」が飛び出し、中山もそれに応えるプロらしさたっぷりのファンサービスを見せた。

敗れた高知大は、来季モンテディオ山形への加入が決まっている左サイドバックの主将、中野圭らを中心に90分間懸命な戦いを見せたが、勝利までは及ばず。野地監督に言わせれば、「一番感じたのはフィジカルの差」だったという。

勝った磐田は3回戦でも、大学勢との顔合わせ。徳島ヴォルティスを下した鹿屋体育大学(鹿児島)との対戦が決まった。

以上
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