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【第89回天皇杯2回戦 東京V vs ロック】プレビュー:『天皇杯制覇』を新たな目標に、東京Vがリスタート。まずは5年ぶりの初戦突破を目指す。(09.10.11)

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10月11日(日)第89回天皇杯2回戦 東京V vs ロック(13:00KICK OFF/西が丘)
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東京Vは、10月7日に行われたJリーグ第44節の岐阜戦に引き分けたことで、今シーズンのJ1昇格の可能性が事実上消滅した。『J1復帰』は今季東京Vの絶対的な目標であったため、監督・選手・スタッフはじめチーム関係者の受けたショックは決して小さくはない。
しかし、だからこそ、このタイミングでリーグ戦とは全く別の大会である【天皇杯】がスタートするというのは、気持ちを切り替えるという意味では、絶好の機会なのではないだろうか。
優勝した第84回(2004年度)大会以降、東京Vは4大会連続して初戦敗退という結果に涙を飲んでいる。覇者への道が険しいことも十分理解しているが、5年ぶりの天皇杯制覇を新たな目標に据え、今一度チーム一丸戦っていきたい。

初戦突破に向け、高木琢也監督は「後悔だけはしたくない」と息込む。相手はJFLチームのホンダロックだが、「一発勝負のトーナメント戦だから何が起こるかわからない。(リーグ戦から中3日の連戦で)体を休ませるという位置づけではなく、ここまで積み上げてきた東京Vらしいサッカーをしっかりと出せる選手、『勝ち』への気持ちを表現できる選手で戦う」と、勝利への強いこだわりを口にする。同監督は、開幕当時から「ピッチに立つ11人が現在のベストメンバー」だと語っているだけに、メンバー選考基準はリーグ戦とまるで変わらないといえるだろう。
前節リーグ・岐阜戦も、結果こそドローだったが内容的には自分たちが主導権を握っていた時間帯も多かっただけに、この試合でも、東京Vサッカーの具現、勝ちたいという姿勢をぜひ期待したい。

その中で、最も気合いが入っているのはFW林陵平だ。自ら「僕、『天皇杯男』なんです!」と豪語するのには、しっかりとした証拠が残っている。
「3試合で5ゴール決めていますから」というのは、明治大学時代の第87回大会のことだ。「ソニー仙台戦で2点、京都サンガF.C.戦は決勝ゴールの1点、清水エスパルス戦も2点と、天皇杯は相性が良いんです。今回も必ず点を決めます」と林は目に力を込めて誓う。岐阜戦でも、決定的なシュートを外し「悔しくて眠れなかった」だけに、しっかりと点を取ってチーム・サポーターからの信頼を勝ち取りたい。

勝利のポイントの1つは、やはり決定力だろう。水曜日の試合でも、イニシアチブを握る展開で21本のシュートを放ちながらも得点に結びついたのは後半ロスタイムの1点のみと、課題を残している。
個々の技術の差など、単純に相手との力関係を考えれば、この試合でも相手を押し込む時間は短くないだろうことは十分予想できる。決めるべきチャンスをしっかりとモノにし、優位に立って試合を進めたい。
ただ、逆に、その『押し込める』展開には最大のリスクも潜んでいるのだと、高木監督は指摘する。「攻めている状態だと、カウンターは当然覚悟しなければいけないもの。うちはそこから失点する傾向がある。じゃあ、攻めつつもカウンターを食らわない唯一の方法は何かというと、シュートで終わること」だと説く。シュートでフィニッシュさせる回数をいかに増やせるか。どこでどういうミスをしてはいけないか。そのあたりが、攻守ともに最大の鍵を握りそうだ。

対するのは、宮崎県代表・ホンダロック(JFL)である。ホンダロックは、同じ九州勢の熊本学園大学との第一戦を突破し、駒を進めてきた。前半開始から終始ボールを支配し、4−0の大量得点を奪った得点力がどこまでJリーグチームに通用するかが、やはりこの試合最大の見どころだろう。特に、同試合でハットトリックを決めたFW原田洋志に注目したい。

「この試合に勝てば、次はJ1名古屋グランパスと戦える可能性がある。いろんな強いチームと戦えるので、どんどん勝ち進んでいきたい」と、滝澤邦彦、林はじめ選手たちは強豪との対戦を楽しみにしている。
J1昇格の目標を達成できなかった悔しさを、J1との対戦でぶつける。新たなモチベーションとするには、十分ではないだろうか。その中で、ぜひ個々、チームそれぞれの価値を高めて欲しい。

以上

2009.10.10 Reported by 上岡真里江
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