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【J1:第25節 鹿島 vs 川崎F】川崎F側プレビュー:大雨のカシマスタジアムに置いて帰らざるを得なかった勝点3を確実に掴み取れ。(09.10.06)

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10月7日(水)J1 第25節 鹿島 vs 川崎F(19:00KICK OFF/カシマ
スカパー!生中継 Ch180 17:00〜(解説:柱谷幸一、実況:八塚浩、リポーター:高城光代,高木聖佳、スタジオMC:平畠啓史、スタジオゲスト:水沼貴史、スタジオアシスタント:伊藤友里)
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☆鹿島側プレビューはこちら
☆第25節 試合再開に伴う実施要項

慎重に言葉を選びながら森勇介が鹿島戦への思いを口にする。

「言い訳になるかもしれないですが、あの時に試合が終わっていれば、また展開が違ってきていたのかもしれない。あそこで試合を切られたという思いは選手はみんなあると思う」

あらためて25節を振り返ると、2位川崎Fに勝点7差をつけて首位に君臨していた鹿島に対し、後半途中まで2点のリードを奪っていたのである。もちろん今思えば、当時の鹿島にはすでに絶頂期の強さにかげりが見え始めていた。ただ、それでも漂う緊迫感をコントロールしつつ、首位を追い詰めており、気持ちよく勝利で試合を終えたい状況だった。しかし無情の雨により、試合は一時中断。そして結果的に中止が確定する。

勝ち負けがはっきりするならまだ切り替えられるが、記者の中にもどこか精神的に、もやもやっとしたものが残る試合後。メンタル面についての切り替えについて尋ねたが、選手たちのコメントは歯切れが悪かった。この試合が影響したのか、ここから川崎Fはリーグ戦で2連敗。名古屋とのAFCチャンピオンズリーグも落とし、完全に調子を狂わせてしまった。この鹿島戦が何かしらの影響を与えていたのかもしれない。

先日、Jリーグ理事会で決定したのは、中止した74分からの再開という裁定で、公平性を重んじるという点で過去の事例を踏襲しない画期的なものだった。川崎Fにしてみれば置いて帰らざるを得なかった勝点3を、掴み取れる絶好のチャンスとなった。

試合を前にした川崎Fの選手たちは、一様に「初めての事なので」と試合のイメージを作りにくそうにしていた。現実問題として中止した試合を再開させるのは日本では初めての事。海外での事例がないわけではないが、出場が予定される選手たちにざっと聞いてみたところ、過去に海外で行われた再開試合を見たという選手はいなかった。ただ、ロスタイムも含めると20分ほどの試合時間という事もあり、多くの選手が鹿島は最初から派手に飛ばしてくるだろうとの予測を立てていた。

漠然としたイメージしか持たない選手に対し、関塚隆監督は「(試合のイメージを)作ってやらないと」と話し、その重要性を強調していた。今回は試合が中止された場面からの再開との事で「(鹿島ボールの間接)フリーキックからのスタート。キックオフではないので、そこは練習でやります」とその場面を想定した練習を行い準備を進めると関塚監督は話していた。

ここに来て大失速中の鹿島は、この試合に向けて高いモチベーションで臨むのは確実である。もしこの試合を落とせば5連敗。そんな不名誉な記録を残さないためにも、逆転したいところだろう。だからこそ、中止時点でピッチに立っていた田代有三をめがけたロングボールには注意が必要だろうし、残り時間がなくなってくれば岩政大樹を最前線に上げる事も十分に考えられる。そういう点では鹿島ボールの間接フリーキックで再開されるキックオフ直後のワンプレーには十分な注意が必要であろう。

川崎Fとすれば、2点差を跳ね返すべく前に出てくる鹿島の攻撃をしのぎ、あわよくばカウンターで追加点を奪い、完全に鹿島を沈めたいところ。そういう意味では、前節の横浜FM戦で先制点を奪ってからの戦いが参考になるかもしれない。あの試合では先制点が決まったのがちょうど74分のこと。そこから横浜FMが前にかかって出てくる中、川崎Fがカウンターで追加点を決めて試合を決定付けている。

2点差の試合は、次の1点の行方次第で大きく流れが変わる。だからこそ鹿島とすれば体力のある早い時間帯に1点がほしいところだろう。そして川崎Fにしてみると、そうした前へと急ぐ気持ちに付け込む事ができれば、願ったりかなったりの展開になるだろう。ここで勝点を3点追加すれば、現在3位のG大阪と同一勝点となる。総得点数で追いつかないだろうが、2点差を維持すれば得失点差でも並ぶ事となる。優勝のためには少しでも数字を良くしておきたいところであり、そういう点では無理をせず、まずは2点差を維持したまま試合を終えたいところであろう。

日本では初めてとなる16分+ロスタイムの再開試合は、猛烈に攻め込む鹿島に対し、それを川崎Fがいかにいなせるのかがポイントとなるだろう。どのような試合になるのか。わくわくするような、少々怖いような、そんな心境である。

以上

2009.10.06 Reported by 江藤高志
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