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【J2:第41節 熊本 vs 横浜FC】プレビュー:プライドと自信、そして信頼を取り戻すために。這い上がり、戦え(09.09.22)

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9月23日(水)J2 第41節 熊本 vs 横浜FC(14:00KICK OFF/熊本
スカパー!生中継 Ch174 13:50〜(解説:池ノ上俊一、実況:山崎雄樹、リポーター:風戸直子)
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 鳥栖に勝った後、意気揚々と「鳴門の渦を呑み込みに行く」などと書いたら、見事に呑み込まれた。0−6の惨敗は、今シーズン2度目の連勝で得た自信を打ち砕くには十分すぎるもの。しかしそれでも、次の試合はすぐにやってくる。

 徳島戦( /jsgoal_archive/game/2009/20090200030620090920.html )を振り返れば、立ち上りの失点がゲームの展開を大きく左右した。それでもまだ挽回の余地はあったが、すぐに追加点を奪われ、後半立ち上りにも失点。「うちの悪いパターン」と熊本・北野誠監督が話したように、リードされた事で精神的にも余裕を失ってバランスを崩し、結局、ミス絡みで6点を失った。鳥栖戦に臨む前、草津戦でハットトリックを記録した山内祐一は「ちょっとしたところで6−0とかになる。流れって怖いなと思った」と話していたし、徳島戦を迎えるにあたって「隙を見せないようにしたい」と選手たちは口にしていたものの、図らずも今度は、全く同じ屈辱を味わう事になった。「一瞬の隙を突けたのが大量点につながったと思う」という徳島・美濃部直彦監督の言葉を裏返せば、点差程の力の差はない、と考える事もできなくはないが、結果としてスコアに現れているのだから認めざるを得ない。
 攻撃では前に運ぶ段階でのミスも多かったし、攻守の切り替えも遅かった。球際での強さも、ボールへの出足も、動きの連動性も戦う姿勢も、全てにおいて徳島の後手を踏んだことを考えれば敗戦は当然。「すぐ次があるので、気持ち的に引きずらないでやりたい」という北野監督の会見での言葉通り、今までの悪い所が一気に噴出したいい機会と捉えて、大敗の悔しさを糧として次の一戦に臨みたい。

 さて、迎える横浜FCとは、熊本は今シーズンの対戦では1勝1分と無敗だが、第2クールの対戦( /jsgoal_archive/game/2009/20090200030420090607.html )では先制しながらも難波宏明のゴールで追いつかれ勝ちを逃した。横浜FCは現在17位とシーズン序盤から出遅れたのがいまだに響いている形で、東京Vを降して挙げた前節の勝利も5試合ぶり。だが、シーズン途中から加入した安孝錬にボールが収まる事で後方からの追い越しも増え、チャンスを作りながらも決めきれなかったフィニッシュの部分で結果が出た事が前節の勝利につながっている。むしろ前節のように、最後まで集中を切らさない守備の力はもともと持っているだけに、熊本としてはそれをいかに崩すかがポイントとなる。しっかりとブロックを作ってから繰り出すカウンターにも、どこで遅らせてどこで奪うのかハッキリさせることが必要となる。

 とは言え、基本的にはやる事は同じ。この一戦で特別な事をするのではなく、やろうとしていながらゲームの中で安定して発揮できていないことをまずは出さなくてはならない。22日の練習では、縦40mほどに狭めたコートで行なった4対4のシュートゲームで、攻撃ではシュートへの意識、守備ではしっかりとボールに寄せ、最後のシュートに対してもブロックするという、ゴール前でのセオリーを確認。その後の紅白戦では、中2日のスケジュールを考慮し、また前節の大敗から流れを変えるという意味も含めて一部のポジションでメンバーの変更があったが、これは明日のスタジアムで、どういう効果が出るか実際に確かめてほしい。
 ここ数試合ベンチに入る機会がないが、前節のゲームを歯がゆい思いで見ていたであろうキャプテンの河端和哉はこう話す。「点を取られたら取りに行かないといけないけど、むやみにラインを上げれば狙われる。自分たちの時間が来るまで我慢する事、90分の中での流れを考える事も大事」。当然、先制するのがベストではあるし、先制されても下を向かずにプレーする事はもちろん大切だが、「リードされている時こそ、マイボールをしっかりつながないといけない」と石井俊也も言うように、何も考えずに前に出てみすみす相手にチャンスを与える必要はない。つまり、時間帯や状況を踏まえて、チームとして意図を持った判断ができるかどうか。そろそろ40試合戦って来た経験を生かす時だ。

 残すところ今シーズンも11試合、ホームゲームは今節も含めて5試合となった。屈辱的な敗戦から中2日。スタジアムで、そしてテレビの画面を通して、勝利を信じて声を出し、あるいは声には出さずとも、共に戦い背中を押してくれるサポーターをはじめ、有形無形のサポートでクラブを支える大勢の人たちがいる以上、彼らは這い上がらなくてはならない。横浜FC戦は、失われたプライドを取り戻すための一戦となる。

以上


2009.09.22 Reported by 井芹貴志
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