このたび札幌にオフィシャルスーツが誕生した。札幌市内にある縫製加工業の「エルムソーイング　株式会社」と０９年シーズンのオフィシャルスーツサプライヤーとして契約を結び、選手・スタッフが着用するスーツ全３９着がこの日、宮の沢グラウンドに到着。そして練習後、さっそく石崎信弘監督以下、スタッフ・選手が着用しての写真撮影が行われた。

で、このスーツだが、細かな部分を記載すると要素がメチャクチャたくさんあるので、大きなポイントを紹介すると、ジャケットの襟を立てるとチームカラーである赤黒の縦縞が登場するのである。
インパクト重視と思うことなかれ。デザイナーさんによると「選手の方々がスタジアムに到着された際などに、ジャケットを脱いで手に持たれたようなときにこの赤黒がさりげなく見える感じにもなるんです」とのこと。なるほど。正直筆者もインパクト先行のデザインかと思っていたが、さすがプロは考えることが違う。胸ポケット内には「ＭＡＤＥ　ＩＮ　ＳＡＰＰＯＲＯ」の表示もされているとのことだ。

そんな感じで写真撮影は着々と進行。石崎監督が最前列中央に立った構図などには報道陣から「新内閣みたいだね」とのタイムリーな声も飛び出しながら、全体撮影は無事に終了した。

その後は選手個別の取材が行なわれたわけだが、チョイスされたのはルーキーの上原慎也選手。長身で端整な顔立ちの彼のスーツ姿は、何ともカッコイイ。ファッション誌に掲載されるかのような立ちポーズを要求されたりして若干の照れ笑いを浮かべながら、「チーム揃いのスーツが欲しいと思っていたんです。みんなで揃いのスーツだと気も引き締まりますし」と話してくれた。

撮影に立ち会った矢萩竹美社長によると「ネクタイも統一させようかという考えもあったんだけど、その部分では選手それぞれの個性が出た方が面白いんじゃないかな」とのこと。スーツで一体感を作り出しながらも、その中で個性を生かしていく。これはサッカーとも通ずる考え方と言ってもいいのかもしれない。

なお、このスーツの最初の着用は１０月４日の第４３節熊本戦移動時となる予定とのこと。つまり、その前日となる１日の練習を見学すれば、バスに乗り込むスーツ姿の選手たちを見られるということ。是非、見学に訪れてみてはいかがでしょうか。

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2009.09.18 Reported by 斉藤宏則