本文へ移動

今日の試合速報

夏休みはJリーグに遊びに行こう! 全国で180,000名様ご招待!
夏休みはJリーグに遊びに行こう! 全国で180,000名様ご招待!

J’s GOALニュース

一覧へ

【ACLベスト8進出チーム徹底紹介!】アルイテハド(サウジアラビア)編(09.09.21)

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
11月7日(土)に決勝戦が国立競技場で開催されるACL。アジアの頂点、そしてFCWCでバルサをはじめ世界の強豪と戦うためにアツき戦いが繰り広げられる。そこで、ベスト8に進出したクラブをここで徹底紹介していく!まずは、川崎Fか名古屋が勝利した場合に準決勝で戦う可能性のあるサウジアラビアのアルイテハドを紹介する!

11月7日(土)開催、ACL決勝@国立のチケット情報はこちらから!
準々決勝第1戦 9/23(水・祝)川崎Fvs名古屋@国立 15:00 KICK OFFのチケット情報はこちら!
準々決勝第2戦 9/30(水)名古屋vs川崎F@瑞穂 19:00 KICK OFFのチケット情報はこちら!

■クラブ基本情報(データ一覧)
アルイテハド/Al-Ittihad(サウジアラビア/KSA)
昨季成績:サウジ・プレミアリーグ優勝

クラブ創設:1927年

ホームタウン:ジェッダ市

スタジアム(収容人数):プリンス・アブドゥラー・アル・ファイサルスタジアム(2万7000人)
主な成績:
<サウジ・プレミアリーグ>
優勝8回(82、97、99、00,01、03、07、09)

<サウジ・キングカップ>
優勝6回(58、59、60、63、67、88)

<クラウン・プリンスカップ>
優勝7回(58、59、63、91、97、01、04)

<サウジ・フェデレーションカップ>
優勝3回(86、97、99)

<ACL> ※5回目の出場
優勝2回(04、05) 、ベスト8(06)、グループステージ敗退(08)

<アジアクラブ選手権>
ベスト8(00/01)

<アジアカップウィナーズカップ>
優勝(98/99)

<アジアスーパーカップ>
準優勝(99)

<FIFAクラブワールドチャンピオンシップ(現FIFAクラブワールドカップ)>
4位(05)


■クラブ史(誕生から現在までの略歴など)
1927年に創設されたアルイテハドは、サウジアラビア最古のクラブの一つである。創設者であるアブドゥルアジズ・ジャミール氏が、サッカーはチームスポーツであることを引き合いに出し、アラビア語で「団結」を意味する「アルイテハド」と名づけた。初の対外試合はアルリヤドとの一戦で、3–0の大勝を飾った。クラブの歴史は、栄光に包まれている。1957年にサウジアラビアサッカー連盟が創設され、同国初の公式大会となったキングスカップでは栄えある初代王者に輝いた。国内リーグを初めて制したのは81/82シーズン。だが“お山の大将”では飽き足らず、アジアや世界を視野に入れた本格的な強化を推し進め、国立競技場で行われた99年のアジアカップウィナーズカップ決勝戦では、延長の末、全南ドラゴンズ(韓国)を3–2で下し、初のアジアタイトルを獲得した。04年、05年には2年連続でACLを制覇。アルイテハド以外に同大会での2連覇をなし遂げたクラブは一つもない。05年のFIFAクラブワールドカップでは、アルアハリ(エジプト)を撃破し準決勝へと駒を進めた。伝統と強さを兼ね備え、本拠地ジェッダのみならずサウジアラビア及びアラブ諸国を代表するビッグクラブとして君臨する、それがアルイテハドである。

■監督&キープレーヤー紹介
ガブリエル・カルデロン監督
現在49歳のアルゼンチン人指揮官は現役時代、攻撃的MFとしてラシン、インディペンディエンテ、パリSG(フランス)、シオン(スイス)で活躍し、アルゼンチン代表として82年と90年にワールドカップ出場を果たしている。97年にカーン(フランス)で指導者としてのキャリアをスタートし、04年11月にサウジアラビア代表監督に就任。だが直後に行われたガルフカップで屈辱のグループリーグ敗退に終わり、メディアから痛烈なバッシングを受けた。FIFAワールドカップドイツ最終予選を勝ち抜きチームを本大会出場に導くものの、それでもメディアの執拗な批判はやまなかった。05年12月に行われた西アジア大会では、若手に経験を積ませることが主眼の目的の大会であったが、イラクに2連敗を喫すると、メディアの怒りは最高潮に達し、サッカー界を牛耳る王族から解任を宣告された。07年4月にオマーン代表監督に就任したが、主力選手と練習方法で意見が対立したことで南アフリカワールドカップ3次予選を前に解任された。
しかし昨シーズンから指揮を執るアルイテハドでは、2年ぶりのリーグ制覇、3年ぶりのACLベスト8と申し分のない成績を残し、“アンチ勢力”を沈黙させることに成功している。

FW9 ナイフ・ハザジ
弱冠20歳ながら不動のレギュラーの座を獲得したばかりか、サウジアラビア代表でも欠かせない存在となっている。パスを受ける動き出し、シュートまで持ち込むまでの素早いキックモーション、キック精度のどれをとっても一級品。

MF18 モハメド・ヌール
サウジアラビア代表。才能あふれる攻撃的MFとして数々のチャンスを演出する。ただし、気性の荒さもトップクラスで、不用意な報復行為や審判への侮辱行為などで退場宣告を受けることがある。

MF14 サウド・ハリリ
サウジアラビア代表の主力。トゥーレ・ヤヤとフィリップ・コクーを足して2で割ったようなパワーとインテリジェンスに優れるセントラルMF。攻守にわたる貢献度は高い。

FW27 アミーヌ・シェルミッティ
チュニジア代表のエース。07年にエトワール・サヘル(チュニジア)をCAFチャンピオンズリーグ優勝およびFIFAクラブワールドカップ出場に導いた。昨シーズンはヘルタ・ベルリン(ドイツ)でプレーするも、わずか10試合出場と出番に恵まれず、移籍を決意した。テクニック、ドリブル、ポストプレーに優れる。


■チームスタイル&戦術解説
ビッグクラブという性格上、常に勝利が求められている。さらに魅力的なサッカーで相手を圧倒しなければならない。その伝統は現在のチームにも引き継がれており、指揮官ガブリエル・カルデロンは昨シーズンの就任から徹底して攻撃サッカーを標榜している。指揮官を後押しするのは豊富なタレント陣。イマジネーションあふれるヌールという特徴あるサイドMFが、チャンスメイクを図り、前線は、「中東ナンバー1ストライカー」との呼び声高いナイフ・ハザジ(9番)が単独で局面を打開し、ヒシャム・アブシェルアン(11番)は打点の高いヘディングでゴールを狙う。

切れ味抜群の攻撃は、安定した守備に支えられている。中盤の底を務めるサウド・ハリリとアーメド・ハディド(12番)ともにボール奪取に優れ、相手の攻撃の芽を摘み取る。攻撃センスにも優れており、フリーの場面では積極果敢に仕掛け、相手のマークが厳しい場合はワイドに展開するという状況判断も的確。正確無比なミドルシュートも脅威だ。ハマド・アルモンタシャリとオサマ・アルハルビのCBコンビは高い集中力と粘り強さを身上としており、強固な守備を築く。高さは魅力で、セットプレー時には貴重な得点源となっている。

■ベスト8までの勝ち上がり振り返り
グループC最強チームとの高い評価とは裏腹に、苦戦を強いられた。初戦はホームでエステグラル(イラン)と対戦。歴史的な背景からアラブへの敵意を剥き出しにしてくる相手の勢いに押され、77分に失点を許してしまう。87分(エマド・モタエブ)、93分(ヒシャム・アブシェルアン)のゴールで逆転勝利を収めたとはいえ、内容的には完全に負けていた。続くアウェイのウム・サラル(カタール)戦は、相手の堅守速攻の術中にはまり、またも先制を許したが、前半終了間際に追いつき、後半に入って相手の守備のミスにうまくつけ込み、3–1の逆転勝利を収めた。しかし第3節、第4節のアル・ジャジーラ(UAE)戦、第5節のエステグラル戦と3試合連続ドローと勝ちきれない試合が続いた。最終節のウム・サラル戦で7–0と大勝を飾り首位通過を果たすも、ケガ人や出場停止を恐れ控え選手中心の編成の相手だっただけに素直に喜べなかった。

ラウンド16は、アルシャバブとの同国対決となった。試合はまたもや先制点を相手に許してしまい嫌な流れが漂ったが、後半立ち上がりにセットプレーからオサマ・アルハルビが同点弾を決める。1–1のまま延長戦突入かと思われたが、93分にヒシャム・アブシェルアンが決勝点を決め試合終了。3年ぶり4回目となるベスト8進出を果たした。


■チーム近況(7月中旬時点)
5月27日に行われたACL16強のアルシャバブ戦をもってシーズンオフに突入したチームは、7月中旬にスペインで始動し、国際親善トーナメントのピースカップに参戦。24日には、昨年のFIFAクラブワールドカップで準優勝に輝いたリガ・デ・キト(エクアドル)と対戦。プレシーズンということもあり、チームは全体的に精彩を欠き、イージーミスから失点を重ね、1–3で敗れている。
しかしその2日後のレアル・マドリード戦(スペイン)ではまったく違った。TVで見ていたクリスティアーノ・ロナウド(ポルトガル)、カリム・ベンゼマ(フランス)、ラウール(スペイン)といったスーパースターとサンティアゴ・ベルナベウで実際にプレーできるということもあり、選手のモチベーションの高まりは極めて高かった。55分の失点にも下を向くことなく、63分にヒシャム・アブシェルアンのゴールで追いつき、1–1のドローに持ち込んだ。「親善試合とはいえ、選手は多くのことを学んだ」と指揮官は手応えを感じたようだ。
とはいえ課題は少なくない。8月22日からラマダン(断食月)が始まり、コンディション調整は難航を極める。さらにナイフ・ハザジ、サウド・ハリリ、モハメド・ヌール、オサマ・アルハルビらサウジアラビア代表選手は、9月上旬にバーレーンとのワールドカップ出場を懸けたプレーオフに臨むため、クラブを離れる。アルイテハドの命運は、まさにインシャッラー(アラーの神の思し召しのままに)である。8月に入り、ブラジル人MFレナトがチームを離れ、アルゼンチン人FWルシアーノ・レグイサモン、チュニジア人FWアミーヌ・シェルミッティの2人が新加入した。

■ホームスタジアム
ホームスタジアムのプリンス・アブドゥラー・アル・ファイサルスタジアムは、クラブカラーである黄色と黒の縦縞のユニホーム、もしくは中東諸国の正装であるディスターシャと呼ばれる白装束を纏ったサポーターでビッシリと埋まる。宗教的な理由で原則的に女性のスタジアム入場は禁じられており、男性オンリーである。「ヤラ、ヤラ、シャバブ」(アラビア語で、行け行け若者よ)、「アルイテハド、ナンバー1」という低く太い声がスタジアム全体から鳴り響く。
だが、この熱狂的な雰囲気にも盲点が存在する。サウジアラビア人は、その短気な国民性から、プレーが低調だったり先制点を入れられると黙り込んだり、ブーイングを選手に浴びせたりと雰囲気が豹変する。後半に2点のリードを奪われれば、その時点で試合終了を待たずにスタジアムを後にしてしまう傾向が強い。暑さも半端ではなく、夜9時になっても40℃を少し下回る程度だ。アルイテハドの選手たちは慣れているのかと思いきや、実はそうでもない。普段は日中に練習や試合を行わないし、空調の利いた冷房で涼んでいる“温室育ち”のため、暑さには弱い。10月に入れば、中東全体の共通点として、適度に風も吹き、気温も25℃程度と比較的過ごしやすくなる。また、イスラムの戒律が厳しいため、食事や外出など様々な面で制限されるので苦労は絶えない。

■その他、エピソードなど
来日経験は3回。まずは99年4月に国立競技場で行われた98/99アジアカップウィナーズカップ準決勝&決勝戦。準決勝はアルタラバ(イラク)に1–0で勝利。全南ドラゴンズとの決勝戦は、お互いに攻め合うエキサイティングな展開となった。全南は正GKが負傷し、さらに控えのGKも負傷したため、フィールドプレーヤーが急きょGKを務めた。2–2のままゴールデンゴール制の延長戦に突入。アルイテハドは105分にPKを獲得。キックは一度GKに阻まれたが、こぼれを押し込み決勝点。クラブ史上初のアジアタイトルを獲得した。
次は、同年11月のアジアスーパーカップで、アジアクラブ選手権王者のジュビロ磐田と対戦した。アウェイの第1レグは、序盤こそ攻勢を仕掛けたものの、長旅と時差の影響から試合のペースを握られ、中山雅史に決勝点(65分)を決められ、0–1の敗戦に終わった。ジェッダで行われた第2レグは2–1で勝利を収めたが、アウェイゴールルールで敗退が決まり、世界クラブ選手権出場権を逃した([注]01年にスペインで開催予定だったこの大会は後日中止となった)。
3度目は05年のFIFAクラブワールドカップ。アルアハリ(エジプト)を下し、サンパウロFC(ブラジル)と互角の勝負を繰り広げるなど、世界4位に恥じない素晴らしいプレーを見せた。

11月7日(土)開催、ACL決勝@国立のチケット情報はこちらから!
準々決勝第1戦 9/23(水・祝)川崎Fvs名古屋@国立 15:00 KICK OFFのチケット情報はこちら!
準々決勝第2戦 9/30(水)名古屋vs川崎F@瑞穂 19:00 KICK OFFのチケット情報はこちら!
  • このエントリーをはてなブックマークに追加

旬のキーワード

最新動画

詳細へ

2024/07/22(月) 10:00 【週末のゴールをイッキ見!】明治安田Jリーグ全ゴールまとめ【0720-0721】