9月13日(日) 2009 J2リーグ戦 第39節
東京V 2 - 1 草津 (13:03/味スタ/3,926人)
得点者:20' 都倉賢(草津)、68' 平本一樹(東京V)、83' 平本一樹(東京V)
スカパー!再放送 Ch185 9/14(月)22:00〜(解説:都並敏史、実況:中村義昭、リポーター:高木聖佳)
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平本一樹の2発で、東京Vが今季初の逆転勝利を収めた。「選手の間でも、逆転で勝ててないと話していたので、逆転できてよかった」トップの試合では今シーズン初めてキャプテンマークを巻いたが、プレーでもしっかりとチームを引っ張り、第28節以来となる約2ヶ月ぶりの連勝へと導いた。
高木琢也監督は、毎試合のメンバー選択について、「その時一番良い状態の選手をチョイスする」と開幕から一貫して話しているが、この試合では、ケガから復帰した選手も含めるとDF藤田優人、MF柴崎晃誠、菅原智、レアンドロ、FW飯尾一慶と、前節から5人の入れ替えを決断しての一戦となった。
FWでコンビを組んだ平本と飯尾には、下部組織時代から培ってきた阿吽の呼吸が存在する。「チビ(飯尾選手)との2トップは久しぶりだったけど、お互い分かり合ってるから連携について特別話す必要はない」平本の言葉を証明するように、2人でワンツーで崩したり、サイドからのクロスを手前の飯尾がスルーし、背後の平本がシュートを放ったりなど、序盤から互いの特長を生かし合いながらの攻撃が見られた。
全体的にもよく走り、ボールを保持する時間は草津を上回っていた。だが、一方で「パスの出し手との連携がまだまだ上手くいかなかった」(平本)、「ミスが多かった」(富澤清太郎)など、自分たちのミスからボールを失うことも少なくなかった。そこから、ポゼッションするために両サイドバックが上がったところを逆に草津に上手く使われ、カウンターを食らって何度もピンチを招いた。
先制点も、やはりサイドを使われてのものだった。前半20分、左サイドを駆け上がったDF小池純輝が上げたクロスから、最後は都倉賢が左足でシュート。東京VのDFも懸命にボールに飛び込み体を当てたが、ボールは強烈にゴールへと突き刺さった。
1点ビハインドで迎えた後半だったが、「相手の足が止まることはわかっていた」(富澤)、「チビと一樹の2トップで形はずっと作れてたし、点が入るのは時間の問題だと思っていた」(GK高木義成)など、目論見通りの展開となる。
立ち上がりから積極的にプレスをかけ続けていたため、草津の運動量は明らかに落ちていった。また、その相手に対して、後半頭から投入したMF永里源気のスピードは非常に有効だったと言えるのではないだろうか。ドリブル突破など、縦への積極的な攻め上がりでチームにリズムをもたらすと後半23分、待望の平本の同点ゴールを演出した。
平本の得点はチームを盛り上げる。同点に追いついたことで勢いの増した東京Vは、さらに38分、「(柴崎)晃誠と話し合っていた通り」だという柴崎から出た斜め前へのパスを福田健介が折り返し、平本が頭で合わせて2ゴール目を決め、逆転に成功した。
今季ここまで、なかなか逆転して勝てなかったが、前節連敗を脱出し、今節は初の逆転勝利を挙げて連勝を飾ったことは、「これから連勝を続けていく良いきっかけとなったと思います」(高木監督)。8月、なかなか調子の上がらなかった東京Vにとって、非常に大きな意義があった試合だったのではないだろうか。
一方、先制しながらも敗れた草津にとっては残念な結果だったと言わざるを得ない。ただ、熊林親吾が「失点の形は最近とは違った」と話したように、立ち上がりから攻撃的な守備ができ、大量失点が続いたここ数試合の内容からはだいぶ改善されていたのではないだろうか。
また、都倉も「(勝利という)結果は出なかったけど、ベストを尽くせたことは収穫だと思う」と、チーム全体がやるべきことをやり、全力を尽くした上で出た結果に納得していた。
DF小池も「この試合、まずは強い気持ちが一番大事でしたが、そこは出せたと思います」と復調を口にする。ただ「僕たちはプロなので結果が全て」とも。「何かきっかけがあれば変わると思います。そのチームに足りない『何か』は、例えば声かけかもしれないし、ポジショニングかもしれない。失点してしまうのは事実なので、何が原因かをしっかりと突き詰めなければいけない」と続けた。
「過程は大事」とは都倉。この試合で見せたような戦いを続けていけば、チームのクオリティは間違いなく高まっていくのではないだろうか。
以上
2009.09.14 Reported by 上岡真里江
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