9月9日(水)国際親善試合 日本 vs ガーナ(19:00KICK OFF/ユトレヒト)
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TV放送:TBS系列にて18:50〜生中継
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5日のオランダ戦(@エンスヘーデ)で0−3の大敗を喫してから中3日。日本代表はオランダ第4の都市・ユトレヒトへ移動し、FIFAランク32位で、2006FIFAワールドカップ ドイツ大会で16強進出のガーナを迎え撃つ。ガーナは6日のスーダン戦に勝利し、2大会連続のワールドカップ出場を決めたばかり。中2日でガーナのアクラからオランダに強行移動してくるとあって、コンディションの不安やモチベーションの低下は否めない。それでも日本にしてみれば、滅多に対戦できないアフリカの強豪国である。オランダ戦で露呈した「ゴール前の迫力不足」という問題点をいかに克服するのか。中3日で違う大陸の相手と戦う今回は、2010FIFAワールドカップの本大会を想定した絶好のシミュレーションにもなりそうだ。
オランダ戦では前半こそ連動したプレスが機能したが、後半はメンバー変更と体力低下などが重なって終盤20分間で3失点を食らった。しかし岡田武史監督は「ファン・ペルシ(アーセナル/イングランド)の1点目まではほとんどやられていなかった。2点、3点と食らったのはメンタルの面が大きい」と話し、むしろ問題は攻撃の方にあると考えた。そこでミーティングでも「いかに相手に脅威を与えるか」を強調。6〜7日の練習でも、ゴール前に飛び出していく意識を植えつける内容を繰り返した。ガーナ戦では「いかに迫力ある攻めを見せて点を取るか」が最大のテーマになる。
そこで指揮官は、アジア最終予選終盤から採用していた中村憲剛(川崎F)をトップ下に置く4−2−1−3から、4−4−2のシステムへ変更する方向だ。さらにメンバーもオランダ戦から数人を入れ替えるという。
「2トップの方が前の起点が2つになるので攻撃しやすい」と長谷部誠(VfLヴォルフスブルク/ドイツ)が言うように、選手たちもこの変更をポジティブに捉えている。その2トップの一角として、今回追加招集された前田遼一(磐田)がテストされそうだ。彼は今季Jリーグで12点を挙げ、岡崎慎司(清水)らとともに得点ランクトップに立っている。これまでは代表に呼ばれるたびにケガでチャンスを棒に振ってきたが、今回は非常に調子がいい。タメも作れて自ら得点もできる万能型FWで、スピードタイプの玉田圭司(名古屋)や興梠慎三(鹿島)、裏に抜け出せる岡崎のどちらとも合わせられるだろう。ガーナ戦では玉田か岡崎と組むことになる見通しだが、前田が使えるメドがつくかどうかは、本大会に向けての重要なポイントといえる。
中盤に関しても、2列目の中村俊輔(RCDエスパニョール/スペイン)と本田圭佑(VVVフェンロ/オランダ)の共存が本当に難しいのか、稲本潤一(レンヌ/フランス)と遠藤保仁(G大阪)のボランチが機能するのか…といった点がテストされる見通しだ。
オランダ戦では後半から本田が出てきて左MFや中央でプレーしたものの、中村俊輔とのいい連係がほとんど見られなかった。それでも、強力なシュート力を持つ本田と、鋭い戦術眼とパスセンスを誇る中村俊輔が噛み合えば、日本の攻撃が活性化されるのは間違いない。日本代表に対するサッカー観の違いからか2人の間には微妙な空気も生まれつつあるようだが、ピッチに立ったら関係ない。チームの勝利のために全力を尽くすしかないのだ。岡田監督も大きな期待を込めて、ガーナ戦で彼ら2人を再度トライさせるだろう。
ボランチに関しても、長谷部と遠藤のバックアップに不安が残る状態では本大会を戦い抜けない。稲本は2002年日韓、2006年ドイツ両ワールドカップに加え、欧州で8シーズンもプレーしており、国際経験という部分では頭抜けたレベルにいる。その彼が戦力になればチームに安心感が増すはずだ。遠藤と稲本はユース代表からともにプレーしており、お互いの特徴をよく理解している。それもプラス材料といえる。稲本はここまで岡田ジャパンに完全に定着できていなかった。このチャンスを逃すわけにはいかないだけに、奮起したいところだ。
そして守備陣もGK都築龍太(浦和)、最終ラインの岩政大樹(鹿島)の抜擢が有力視されている。岩政は2008年2月の東アジア選手権(重慶)で負傷離脱したまま1年半も代表から遠ざかっていたが、ついにチャンスが巡ってきそうだ。「今まで代表戦を見るたび、自分がいないことへの悔しさを感じていた」と言う彼は、7日の練習では中澤佑二(横浜FM)とセンターバックを組み、動き方の確認を繰り返していた。190?近い長身DFの2人が身体能力の高いガーナ攻撃陣を止められれば、本大会に向けて明るい材料となるのは間違いない。岩政は同じ鹿島で内田篤人とともにプレーしており、右サイドの連係面でもアドバンテージがある。そのあたりも積極的に生かしたい。
いずれにしても、このガーナ戦は「点を取って勝つ」ことが全て。内容ももちろん大事だが、サッカーにおいて最も重要なのがゴールだ。どんなに走り回ってボールを奪っても、点が入らなければ勝てない。その原点に強くこだわってプレーしてほしい。それが南アフリカでの成功につながるはずだ。
以上
■10月には国内で日本代表戦が3試合開催されます!
10月8日(木)19:20(予定)AFCアジアカップ2011 予選 vs香港@アウスタ
10月10日(土)19:20(予定)キリンチャレンジカップ2009 vsスコットランド@日産ス
10月14日(水)19:30(予定)キリンチャレンジカップ2009 vsトーゴ@宮城ス
★チケット情報を今すぐチェック!
http://ticket.jfa.or.jp/top.html
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一覧へ【国際親善試合 日本 vs ガーナ】プレビュー:前田、稲本、岩政ら新戦力にチャンスも。本大会出場を決めたガーナ相手に、日本はゴール前での迫力をどう出すのか?(09.09.09)
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