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【J2:第36節 栃木 vs 鳥栖】プレビュー:補強でテコ入れした栃木。鳥栖との「県民の日リベンジマッチ」で勝利し、上昇気流を掴む。(09.08.28)

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FWレオナルド選手(栃木)

DF宮本亨選手(栃木)

8月29日(土)J2 第36節 栃木 vs 鳥栖(19:00KICK OFF/栃木グ
スカパー!生中継 Ch185 18:50〜(解説:田中真二、実況:篠田和之、リポーター:萬代裕子)
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第3クール初戦でも、栃木SCは躓いた。35節のアビスパ福岡戦を1‐3で落とす。どん詰まりの状態に陥ったことで、李鍾民、崔根植に続く新戦力の補強を敢行。東京ヴェルディからFWレオナルドを、福岡からDF宮本亨を期限付き移籍で獲得した。誤解を恐れずに言えば今季は降格することがない。基礎工事に時間を費やすことができる。J2参入初年度なのだから結果を急ぎ過ぎることはない。一方で、「結果が出ないことについては待ってくれとも思うが、見に来ている人も『進化があるなら待つよ』、という気になる。進化したところを見せないと、やはり見に来てくれる人が飽きてしまうし、のんびり待ってはくれない」(米山篤志)。17位の横浜FCと勝点で2、16位のファジアーノ岡山には10も離されては、攻守にテコ入れを行わざるを得ない。これ以上、差を拡げられて最下位に甘んじ、そのままシーズンを終えることは回避したい。そう思うのは、当たり前の人間心理である。

補強に関して松田浩監督は、こう言う。
「モチベートするもの」
福岡戦でも試合内容は決して劣らなかった。現にシュートは4本しか許していない(ただし、4本の内3本を決められているが)。それは、第2クール最終戦となった愛媛FC戦(1‐2で敗戦)でも同様だった。決定機で上回り、内容でも勝ったが、試合には負けた。そんなことが繰り返され、現有戦力で戦うことに閉塞感が漂い始めたことで、新しい刺激を求めた。

松田監督は補強に関して、こうも言った。
「補強は刺激になり、競争を促す。流れが変わり、勝てるのでは、とポジティブなイメージが持てる」
新加入のレオナルドと宮本はチームに合流して間もなく、紅白戦でレギュラー組に入った。「コンディションは問題ない。あとは周囲との連携だけ」と松田監督が言うように、2人の動きにはキレがあった。不安視されるコミュニケーションだが、「攻撃の部分は自由にやらせた方がいい。レオ(レオナルド)はシュートのパンチ力もあるから」とボランチの本橋卓巳は話し、「監督のサッカーを経験しているので共通理解は心配ない」と、宮本とDFラインを組むことになる岡田佑樹は言う。
「点を取らせること、点を取ることで栃木に貢献したい」と、移籍後に決意を述べたレオは、早速、向慎一のゴールをアシスト。栃木に来てまだ日が浅いことから周りに気を遣い、遠慮している部分もあるが、俊敏な動き出しは古巣・サガン鳥栖への恩返し弾を期待せずにはいられない。「我武者羅なプレー、粘り強い守備を見て欲しい」と宮本。言葉通り、球際での激しさを披露した。最終ラインならば、どこでもこなせるユーティリティ性を発揮してもいた。松田サッカーを熟知している点でも、チームへ還元されるものは小さくないだろう。攻守のカンフル剤は、今節の鳥栖戦での先発起用が濃厚だ。

昇格圏内の3位・湘南ベルマーレとの勝点差12の55で6位の鳥栖。脅威的なペースで第2クールを突き進んだが、直近の4試合は勝利を挙げられていない。やや息切れしてきた感がある。前節のコンサドーレ札幌戦も、ハーフナー・マイクなどが3得点を叩き込むが、結局は3‐3のドローに終わった。が、「鳥栖の根性を見せた」とは岸野靖之監督。飯尾和也が退場して10人になっても諦めず、勝点1を持ち帰ってきた鳥栖の、その粘着力と執念は「ひょっとしたら」と、残り16試合での逆転昇格への期待を抱かせるのに十分だ。守の要を欠くことは痛手だが、飯尾不在による守備力低下をカバーできる攻撃陣を要しているのは心強い。18戦10発のハーフナー・マイク。ハーフナー・マイクと凸凹2トップを組む敏捷性に優れた廣瀬浩二。島田裕介、日高拓磨、高地系治が形成する左サイドは、チャンスメイクも得点も出来る。さらに武岡優斗が右から、高橋義希が中央から襲い掛かる。第2クールで5‐0と栃木を蹂躙した攻撃力を、今回も見せつけることが出来れば、昇格争いに再び食い込める勝星を手にできるはずだ。

「分かっていても止められない高さがある」。落合正幸は、ハーフナー・マイクに警戒を強める。米山が首と肩を痛めたことで、センターバックを務めることになる可能性が高い落合は、必然的にハーフナー・マイクとマッチアップすることになり、「リアクションが大切になる」と言う。ハーフナー・マイクに当ててくるファーストボールは負ける確率が高い。圧力を掛け続けなければならないが、「セカンドボールワークの方が大切」(松田監督)。鳥栖は走れるチーム。運動量で劣ると、先制点を奪われ、先制した試合は14勝2分けという数字が示す通り、逃げ切りを図られてしまう。前回もCKからハーフナー・マイクに先制を許したことでプランが狂い、自滅への道を歩んでしまった。また、今の栃木にはビハインドを跳ね返すだけのパワー、流れ、運がない。それだけに、先制点が勝敗のカギを握ることは間違いない。

6月14日の「県民の日」。鳥栖に刻まれた傷は、栃木の選手、サポーターにとって、未だに忘れられない痛みを伴っている。その痛みはリベンジすることでしか取り去れない。今季ワーストのスコアで一敗地に塗れた鳥栖から勝利を奪えれば、停滞ムードを一気に払拭できるし、上昇気流に乗れる。16戦未勝利の現状が、きっかけを掴むことの困難さを物語るが、ここで勝たなければ第3クールも第2クール同様にストレスを溜めこむことになる。どんな形でも構わない。勝利だけが望まれる。

以上

2009.08.28 Reported by 大塚秀毅
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