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【Jウイイレ2009CC ドリームマッチ J1選抜 vs J2選抜】J2選抜側プレビュー:ドリームマッチやるならJ1vsJ2の対抗戦でやろうよ(09.08.27)

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8月27日(木)Jウイイレ2009CC ドリームマッチ J1選抜 vs J2選抜(20:00KICK OFF)
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Jリーグに2部制が導入(1999年〜)されて以降、オールスターサッカーでJ2のチームは蚊帳の外に置かれた気分になっていた。J2のどこかのチームのホームタウンから石油が何十万バレルも出るようになってメッシやイブラヒモビッチ(ともにFCバルセロナ)を獲得したとしてもオールスターに選ばれないんだから。しかし、ようやくそのチャンスが巡ってきた。

J2は、選手もサポーターもクラブも日本の地方都市に「Jリーグがある幸せ」を根付かせ・享受するというスポーツの「文化」化の最前線にいると自負しているんだけれど、J1と同じテーブルで食事をするチャンスは天皇杯以外にない。より多くの光が当たるJ1リーグと違い、光が当たりにくいJ2リーグでクラブを存続させるには地域の生活や経済に浸透するしかない。Jリーグのオリジナル10(清水を除く)のような、しっかりしたベースがあった訳じゃない中でスタートし、頑張っているのがJ2のクラブの殆ど。J1の多くのクラブに収入や施設面では敵わないが、スポーツの「文化」化というJリーグの100年構想の柱の一つに近いのはJ2リーグのクラブの方が多いと思う。

ブームやスター選手(日本代表選手)に頼らずにクラブが存続しないと駄目なんだから、地域に浸透するしかない。テレビのスポーツニュースでもJ2のハイライト映像をちゃんと流して報道してくれるのはスカパー!の「Jリーグアフターゲームショー」だけだろう。2部のリーグなんだから仕方が無いといわれればそうだが、昇格争いの面白さや、J2で逆境に逆らって躍進している水戸、鳥栖、徳島、富山などのストーリーは面白いと思う。Jリーグの最強コンテンツだった「入れ替え戦」もなくなってしまい、このままだと「●●と●●と●●の3チームが昇格を決めました」なんてさらっと報道されるんじゃないかと心配になっている。

J2選抜は、なかなか注目されない鬱憤をウイニングイレブンでJ1にぶつける。各チームから1人ずつ選ぶという規定があるので、各チームの代表的な選手全てを選抜・配置することは難しいが、先発のツートップは得点ランキング1位、関西出身の庶民派ストライカー・大黒将志(20ゴール・東京V)と、ランキング3位の関東のエエとこの子を代表する生粋の慶応ボーイ・都倉賢(15ゴール・草津)の2人で決まりだろう。長身の都倉がターゲットになって、スピードと嗅覚を活かす大黒がディフェンスラインの裏を狙うJ2最強のコンビだ。都倉がヘッドで裏に流して大黒が飛び込むパターンがあればJ1のセンターバック相手でも決定機を作ることが出来る。

そしてサイドハーフは、19ゴールの香川真司(C大阪)、仙台のダイナモの梁勇基(13ゴール)、愛媛の至宝の内村圭宏(14ゴール)、レフティ・鈴木惇(福岡)、ドリブルキング・青木孝太(岡山)と局面を打開する力を持った選手がいるので、J1相手でもある程度の回数はサイドを起点にすることが出来るはず。ボランチも藤田俊哉(熊本)と倉貫一毅(徳島)と決定的な仕事が出来る選手がいる。

ただ、問題はディフェンダー。J2には圧倒的な存在感のある日本人ディフェンダーが少ない。サイドバックは守備の1対1の強さ、スピード・運動量、クロスの精度を兼ね備えた選手は少ないし、センターバックのいい人材(日本人)はJ1に集中しているなぁと思ってしまった。この点が心配だが、湘南でジャーンとコンビを組む村松大輔がこれから大きな期待が持てる選手なので、彼がJ1相手にどれだけコンスタントに強さを発揮できるかに注目したい。あとは水戸の守護神・本間幸司とのコンビネーションがどうなるかだろう。水戸の荒田智之、高崎寛之の25ゴールコンビも選ばれるべき選手だが、本間には2人のストライカーが出られない分、決定機を防いで魅せて欲しい。

J1はメンバーを見れば、名前と顔が一致する選手ばかり。攻撃的な選手だけでなく守備的な選手も揃っている。最近の浦和の得点源である田中マルクス闘莉王を前で使うという贅沢も許されそうな面子。ドリームマッチだから当然だけど、レアル・マドリード状態なので、少しだけ謙虚になって太陽系軍団とでも呼べばいいのか。ただ、能力が高い選手が揃えば強いという訳ではないので、あまりビビらないようにしたい。ジュニーニョ(川崎F)、前田遼一、イ・グノ(ともに磐田)が選ばれていないことはいいニュース。J2には個人の能力で局面を打開してゴールを決めるFWが多くないから、ジュニーニョみたいな選手は結構苦手。前日練習では現在J2首位のC大阪のレヴィー・クルピ監督がJ2選抜の指揮を取っていたが、攻撃陣だけ集めて攻撃のコンビネーションにばかりに時間を割いていた。これもクルピ監督らしい気がする。ガッツリ守る気はさらさらないはずだ。C大阪サポーターはこの部分に焦れているかもしれないけれど、ドリームマッチなので失点は大目に見て欲しい。

心配になるディフェンスラインの練習には、2位・仙台の双子コーチングスタッフ・手倉森誠監督と手倉森浩コーチが就いていて、ディフェンダーにJ1の選手の特徴に合わせた動きの話をしていた。論理的にモノを考えることが出来るコーチだから寄せ集めの選手にも分かりやすいだろう。しかし、2人ともジャージ姿なので兄と弟の見分け方が分からない。仙台の梁はクルピ監督のいるグリッドで練習しているから見分け方を教える選手もいない。試合のときは手倉森誠監督(兄)がスーツなのですぐに分かるのだけれど、見慣れていないと広島の森崎兄弟をミックスゾーンで捉まえるときと同じ変な緊張感がある。

ただ、ドリームマッチの場合は間違ったとしても、監督とコーチを間違えるのではなく、コーチとコーチを間違えるのだから「仙台では〜」なんて話を振らない限り大丈夫。しかし、湘南の村松がコンビネーションに関する質問をすると、「俺がどっちがわかる?」なんて逆に聞かれて「え〜仙台の手倉森さんの…ごにょごにょ」となっていた。こんな感じでJ1選抜に勝てるかどうか分からないが、2点取られれば3点取る攻撃的な姿勢を貫いて「J1に残留するよりもJ1に昇格する方が難しいんだ」って言い放ってみたい。

以上

2009.08.26 Reported by 松尾潤
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