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【J2:第32節 岡山 vs 東京V】レポート:大観衆の声援を背に受けた岡山、初の逆転勝利!東京Vにとっては苦い良薬としたい敗戦。(09.08.06)

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8月5日(水) 2009 J2リーグ戦 第32節
岡山 3 - 2 東京V (19:03/岡山/9,436人)
得点者:13' 河野広貴(東京V)、15' オウンゴ−ル(東京V)、71' 青木孝太(岡山)、79' 喜山康平(岡山)、88' 保坂一成(岡山)
スカパー!再放送 Ch183 8/6(木)22:30〜(解説:佐藤慶明、実況:川崎祐一、リポーター:清水春樹)
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大歓声の止まないスタジアム。1万人近い観衆の前で、岡山は劇的な逆転勝利をおさめた。手塚聡監督も、選手も、試合後のコメントで「サポーターの力」を口にした。それほどの力を持った応援は後半途中から一体感を持って広がり、試合が終わってもしばらくの間、スタジアムは歓喜と興奮に包まれていた。それにしても、後半の岡山の底力は何だろう。正確に言えば後半途中、気がつくと岡山は生まれ変わっていた。

試合後に、立ち上がりの堅さを聞かれたセンターバック大島翼は、それを否定した。ただ、大黒将志へのマークにはかなり気を遣っていたと言う。大島が大黒のタフな動きを警戒し、同じくセンターバックの野本安啓はレアンドロ、平本一樹に備えた。これらがナーバスなケアでなかったことは、高く保たれた最終ラインに表れていた。

岡山ゴール前でフリーになった大黒がシュートを放ったのが前半5分。このあたりからヴェルディらしい細やかなパス回しで、東京Vがペースを握る。前線からプレスを仕掛ける岡山に対して、消耗を誘うかのようにパスをつなぎ、ゴール近くへ。そして13分、右サイドバック藤田優人からのパスを受け、河野広貴のシュートが岡山DFに当たり、大きく弧を描いてゴールに吸い込まれる。さらに15分、左サイドバック那須川将大のクロスを、岡山DFがクリアミスしてオウンゴールとなり、東京Vは序盤に2得点を挙げる。

岡山は、何度かゴール前にボールを持ち込んだが、肝心な場面でパスミスがあり、東京Vの勝ちパターンとも思われる展開だった。しかし、ゴールに執着していた岡山に好機は訪れた。71分、後半途中に投入された青木孝太が、左サイドハーフ小林優希からのクロスにヘディングシュート。これが待ちに待った青木の移籍後初ゴールとなった。さらに79分には、ワンタッチパスで抜け出た右サイドバック澤口雅彦がゴール前にパスを送ると、DFがクリアしたこぼれ球を、走り込んできた喜山康平が決めて同点に追いつく。どちらも無駄な力の入っていない、本能的なゴールだった。

「後半はボールも人も動いて、タメが作れていた」と右サイドバック澤口は言う。最終ラインでボールを奪い、ピッチを斜めに前線へと駆け上がるなど、シンプルでアグレッシブなプレーで岡山に新風を吹き込む野田紘史は、「サワ(澤口)さんがいいタイミングで上がっているので僕も、と思った」。劇的な瞬間が訪れたのは終了間際の88分だった。青木がタメを作り、澤口のクロスに保坂一成が頭で合わせ、今季初の逆転ゴールが決まった。

東京Vのボールポゼッションを、サイドからの仕掛けで3度突破した岡山。得点のたびにラインコントロールを行なった喜山をはじめ、点を取られても、取っても、選手たちが冷静であったこと、また課題であったフィニッシュの精度を気持ちの強さでカバー出来たことが、今回の逆転劇を生み出した。岡山にとって、いつでもサポーター・ファンの力は大きい。そんな大きな力に応えられるほど選手が成長していたことを証明したゲームとなった。

今回の敗戦を高木琢也監督は、「自分の責任だと感じている」と語った。前半37分にレアンドロを下げることを余儀なくされるなど、不利な状況もあった。岡山のゲームキャプテン・野本は、「この勝利は僕らにとって、いい薬になる」と言ったが、勝点3を取るべくやって来た東京Vにとっても、今後、昇格争いを演じる上で、このゲームは苦い良薬となるのだろう。

以上

2009.08.06 Reported by 尾原千明
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