7月25日（土）J1 第19節 神戸 vs 大宮（19:00KICK OFF/ホムスタ）
スカパー！生中継 Ch173 18:50〜（解説：本並健治、実況：牛尾淳、リポーター：林智美）
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※オートプレーの為、実際のメンバーと異なる場合があります。また一部選手はエディットして作成・追加しています。ご了承ください。
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　7月に入って2分1敗。和田昌裕監督就任後、まだ勝利のない15位神戸。約3週間ぶり、2009年夏休みに入って最初となるホームゲームでは、すぐ上のポジションにいる14位大宮を迎え、和田監督体制後としては初の、神戸としては第13節柏戦以来約2ヶ月ぶりの、リーグ戦勝利を狙っている。

　突然のカイオ・ジュニオール氏の監督辞任劇から約1ヶ月となる神戸だが、今では選手たちもすっかり落ち着きを取り戻し、和田監督体制もほぼ確立。チームも苦手の敵地2連戦で、「やっとこさ」というのではなく、「あと少しで勝てた」という引き分けを続け、勝点を細かく積み重ねて、徐々に自分たちのサッカーを取り戻しつつある。
　さらに、前節の川崎F戦では、エースFW大久保嘉人が4試合ぶりのゴールを決めると、ボランチとして2試合連続出場中の主将宮本恒靖が、芸術的なオーバーヘッドで神戸加入後初得点を記録。勝つことこそできなかったものの、チームも、周囲も、柱となる2選手のゴールがあっただけに、雰囲気はいい。
　ただし、宮本のスーパーゴールも、千葉戦、川崎F戦の勝点1獲得も、今回の大宮戦で勝たなければ、その意味は軽いものになってしまう。だからこそ、神戸にとって今節の重要性は計り知れない。そのためか、チームは急遽、23日の練習を試合前日と同様に非公開として、集中して戦術確認などのトレーニングに充てた模様。もう下位に沈むことはできないという危機感も、ひしひしと伝わってきている。

　一方の大宮も、7月は1分2敗。しかも、3試合とも無得点に終わった。負けた相手が鹿島、F東京といった、神戸も第1クールで勝てなかった好調なチームだったということもあるが、2008年韓国Kリーグ得点王FWドゥドゥ、元U-20韓国代表MFソ ヨンドクといった攻撃陣を補強しているだけに、今度こそゴールと結果を残したいところだ。
　しかし、頼みのドゥドゥはいきなり負傷。程度は軽いようだが、F東京戦でもハーフタイム直前で交代を命じられたように、まだまだコンディション不良と言わざるを得ない。ここは第3節ホーム神戸戦で大宮加入後初ゴールを決めたFW石原直樹、元神戸のMF藤本主税、そしてF東京戦でゴールこそならなかったものの、挨拶代わりの強烈なミドルを放って周囲を驚かせたソ ヨンドクらに期待がかかる。こちらも、今季2度目の3連敗だけは避けたい。

　また、神戸、大宮ともセットプレーのチャンスが鍵を握りそう。神戸では、ここ2試合でようやくチャンスが巡ってきて、先発し続けているMF古賀誠史の左足から放たれる精度の高いボールに注目。実際、川崎F戦でも全2得点をアシストしたのは古賀。チームメイトも認める独特な軌道を描くクロスボールは、常にゴールの予感が漂う。
　対する大宮も、チームトップスコアラーでもある191cmの長身DFマトを軸に、ハイボールの使い方がポイントとなる。神戸戦での同点ゴールは、マトをおとりに、その後ろ側に飛び込んだ石原が決めたものだった。また、メンバー入りは微妙も、大宮にはFWラフリッチ、藤田祥史といったヘッドの強い選手もいる。彼らが出場した場合、神戸の北本久仁衛、河本裕之らDF陣との空中戦は見ものだ。

　どちらも堅守速攻、ハードワークがベースとなる神戸と大宮。蒸し暑い夏の日、全天候型スタジアムであるホームズスタジアム神戸でのナイトゲームは、選手、サポーターの熱気も加わって、ハードなゲームになることは容易に想像がつく。負ければJ2降格圏行きもある夏のサバイバルマッチは、どちらも絶対に落とせない。場外イベント「ホムスタ夏祭り」もあり、25日のホムスタは、試合も、イベントも、絶対に楽しめる夏の思い出の1ページに刻まれるものになるはずだ。

以上

2009.07.24 Reported by 前田敏勝