7月25日（土）J1 第19節 Ｇ大阪 vs 大分（19:00KICK OFF/万博）
スカパー！生中継 Ch181 18:50〜（解説：山野孝義、実況：寺西裕一、リポーター：竹島麻里子）
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※オートプレーの為、実際のメンバーと異なる場合があります。また一部選手はエディットして作成・追加しています。ご了承ください。
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　前節柏戦ではリーグ戦３連敗、公式戦４連敗を止める白星を手にしたG大阪。MF遠藤保仁が出場停止となる中、相手に攻め込まれる時間帯もあったものの、運動量で勝った後半、FWレアンドロの２発が勝利を呼び寄せた。ここ数試合、波に乗り切れない理由の１つに、常に先手をとられる試合が続き、前がかりになったところでカウンターを食らってだめ押し点を決められる、という悪い流れがあったが、柏戦ではPKで先制点を奪えたことで気持ち的にも余裕が出たのだろう。ガンバらしい運動量を示す中での白星だった。

　その先制点は今節、大分戦を戦う上でも大きなポイントになる。

　大分は、前節で14連敗をとめる白星を挙げたばかりで、今節よりポポヴィッチ新監督が指揮を執る。長いトンネルを脱した上に、新監督の初陣ということもあり、気合い十分で万博記念競技場に乗り込んでくるはず。就任に際し、ポポヴィッチ新監督は「ミラクルを起こす自信はある」と力強いコメントを残しており、そうした指揮官の思いは選手にも伝播していることだろう。ただ、就任から間もない時間を思えば、大幅に戦術を変えてくるとは思い難い。これまで通り、ある程度、守備を重視した上での『一発』を狙いにくるはず。つまり、G大阪としてはそうして“引かれた”相手をいかにこじあけるかがカギ。これまでの試合もそうだったように、相手に引かれた状態、つまりはG大阪が主導権を握り攻勢に進める時間帯に、先制点を奪えず、あるいは、相手にカウンターから先制点を許すことで自らの戦いを苦しくしてきた反省がある。今節も、守勢に試合に入るであろう大分に対し、攻勢にでている時間帯にいかに『ゴール』をこじ開けられるか。先制できれば、大分も前がかりにならざるを得なくなることを予測しても、G大阪としては自らが勢いに乗る、相手の狙いを消す『先制点』を是が非でも奪い取りたい。

「これまで先制される試合が多く、そうなるとどうしても前がかりになり、多少リスクを負ってでも攻めなければいけなくなる。自分たちのペースで試合を進めるためにも先制点を取りたい。柏戦は僕は出場停止で出られなかったけど白星を得ることが出来たのは、高い守備意識を持ちながら縦に速い、手数をかけない攻撃が出来たからというのも理由の１つ。理想はパスを繋いでというのはあるけど、結果が獲れないのなら、時にはギャンブル的なボールを入れたり違うリズムの攻撃ということもチームとして考えなければいけない。そのためには前線もどんどん裏に抜けたり、２列目が積極的に前線に顔を出したりすることも必要。そうすれば攻撃の幅も広がっていく。僕自身も、ゴールへの意識を持って戦いたい」（遠藤）

　ただ一方で、大分の前線にはMF家長昭博やMFフェルナンジーニョといった元G大阪勢もいる。守勢にゲームに入ることが予測されるとはいえ、その中で、彼ら２人やMF金崎夢生ら、個人でも突破できる選手らが、G大阪のウィークポイントを理解した上でDFラインの背後をとったカウンターを仕掛けてくる可能性も高い。だからこそ『先制点』を意識する一方で、『獲られない守備』、つまりは攻守のバランスのとれた戦いを展開することも求められるはずだ。

「アキ（家長）やフェル（フェルナンジーニョ）はうちの特徴も分かっているだけに、自由にさせると怖い。特にこの２人は日本人が持っていないリズムをもっているし、ボールを持たせたら怖さもある。金崎も含め、この３人にはチームとして仕事をさせないようにしなければいけない」（遠藤）

　ちなみに出場停止明けとなる遠藤は、このカードにおいて在籍選手最多の３ゴールを挙げている（FW播戸竜二とタイ）。前節が出場停止ということでフレッシュに試合に戻ってくることが予測される中、また、いつものボランチではなく２列目でプレーする可能性も高いことから、リーグ戦では１５節の横浜FM戦以来、遠ざかっている『ゴール』も期待したい。

以上

2009.07.24 Reported by 高村美砂