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【J2:第29節 横浜FC vs 鳥栖】プレビュー:負の連鎖を断ち切るのは、ゴールをこじ開ける執念。自信を持って戦うためにも絶好調の鳥栖から先制点を!(09.07.21)

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7月22日(水)J2 第29節 横浜FC vs 鳥栖(19:00KICK OFF/ニッパ球
スカパー!生中継 Ch185 18:50〜(解説:都並敏史、実況:中村義昭、リポーター:三須亜希子)
勝敗予想ゲーム
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「立ち上がりは狙いとするアグレッシブなサッカーを展開、追い越す動きも見せてポゼッションを高めていく。しかし、ゴール前でのプレーの精度を欠きゴールを奪えないと、徐々に相手も対応し始める。やがて、横浜FCのミスが出始めると、ミスを見事に突かれて失点。追いかける立場で奮戦するが、ミスが心理的な負の連鎖となり、チーム全体に伝播。自信を欠くプレーが見られるようになり、攻撃へのパワーを保つ事なく勝利できず」

 これは、ここまで横浜FCが繰り返している試合のパターンだ。前節の岐阜戦もシュートは15本対10本、コーナーキックも6対3と横浜FCが押しているものの、スコアは0-2で敗戦。今季を象徴するような試合だった。より高いレベルのサッカーを念頭にチーム作りをするために、このような試練を越えなければいけないのも仕方がない面はある。「J1昇格とJ1に定着できるチーム作り」を目標にしている以上、チームとしての戦い方をDNAとして育てることは長期的視野で必要なことである。
 とはいえ、短期的な視点で結果を徐々に出していかないといけないのも事実で、負の連鎖を断ち切る必要があり、そのために大きく2つの方向がある。
 1つは、失点を防ぐためにミスを防ぎ、うまくいかない時間でも耐えること。もう1つは、自分たちの時間のうちに得点を取りきり、ゲームプラン遂行の点で心理的優位に立つことだ。どちらだけで良いということではないが、どちらの面でも中途半端な現状では、片方でも100%、いや150%のパワーで全力を尽くすことが重要だ。敗戦の直接的原因は守備のミスだが、ミスを気にしながらミスを減らすという作業はどうしても心理的にネガティブになる。逆に、いつか点を取ってくれるという確信がチームにあれば、守備のプレーにも余裕が生まれる。そういう心理的なアヤの部分で結果を出せなくなっている面もあり、先制点を奪うことでこの負のスパイラルを断ち切る必要がある。

「内容は良かったし、自分たちの時間に点を取れていれば結果は違った」
 試合後に選手から何度も聞かれたこの言葉を、二度と聞かれないようにしないといけない。その光明となるのは、前節に先発出場した安孝錬。「これまで前線で時間が作れないことがあったが、彼が入る事で人を掛けて攻撃に移れる。また、ボックス周辺で、かわしてシュート、クロスという得点に直結するプレーも期待できる」と樋口靖洋監督が試合後に振り返ったように、安が入ることでバイタルエリアでの攻撃のバリエーションが増えている。また、形にはならなかったが、サイドバックが上がるべきスペースへのダイレクトのパスなど、ゴール前での数的有利を作り出すプレーが見られたのは収穫だ。コンビを組んだ難波宏明も「気を利かせてくれる。僕も整理してプレーできるのでやりやすい」と語っており、FWの選手の負担を減らすことができれば、今後の得点力向上が期待できる。ただ、鳥栖・岸野靖之監督も、きっちり対策を立ててくるはずだし、安もスーパーマンではない。安のポテンシャルを生かしながら、チーム全体でボールをゴールマウスに押し込む作業を90分間繰り返すことが求められる。ゴールという結果が出てくれば、ようやく樋口サッカーのステップアップをスタートすることができる。

 一方の鳥栖は、まさに絶好調、20節からの9試合負けはない(7勝2分)。それだけではない、驚異的な得点力(9試合21得点)を誇っており、ドローとなった2試合以外は、全て複数ゴールを奪っている。前節の仙台戦に勝利したことで昇格戦線への参戦も視野に入ってきているだけに、チームとして意気が上がっているのは間違いない。前回の横浜FCとの対戦後に加入したハーフナーマイクとトジンの2トップがチームに深みを与えている。鳥栖はサイド攻撃に特長があるが、サイドから角度をつけたパスがこの2人に収まることで、より攻撃のバリエーションは広がっている。サイドで人が追い越す動き、トップに早めにボールを収めるパス、この2つのプレーを使い分けられると、鳥栖にペースを渡してしまうことになる。いかにコンパクトな陣形を作り、サイドでボールを持たれた時にスペースと時間を与えないようにするか、サイドでの攻防が試合に大きな影響を与えるだろう。さらに、90分を通したハードワークも鳥栖の持ち味。戦術的な動きが落ちてくる終盤を、泥臭さと運動量でカバーする二枚腰があることを忘れてはいけない。

 鳥栖は、先制した14試合で12勝2分という成績を残している(状況別勝敗)だけに、先制点が両チームにとって鍵となる。横浜FCに先制点と自信を与えるためには、ホームの雰囲気、声援も大事となる。ミッドウィークのナイトゲームであるが、新たなステップアップへの後押しのためにも、是非ニッパツ三ツ沢球技場に駆けつけてほしい。


2009.07.21 Reported by 松尾真一郎
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