というわけで、7月を目前に控え、毎年恒例の湘南サポーター有志による七夕飾りの制作が着々と進められている。紐解けば99年、「『湘南ひらつか七夕まつり』にベルマーレの七夕飾りを出そう！」と決起したサポーターの声が実ったのが始まりである。折しもクラブの存続が危ぶまれた年で、「ベルマーレをアピールして盛り上げたい」というサポーターの意思が結実し、いまや賞を獲るまでになった。その賞も毎年のようにランクアップしているという。

周到な準備が成績を支えるのはトップチームと同じである。開幕戦前日に第1回の会議が開かれ、前年の反省や今回の飾り付けの方向性について話し合われる。ホームゲームの開始前に集まること数度を経て、本格的な制作に取り掛かるのはGW明けからだ。細かい手作業は各人で行ない、全体作業日に皆で集まってかたちをつくっていく。「出来上がった七夕飾りを初日に上げた瞬間と、お祭りに足を運んだひとたちが気に留めて見てくれるときがうれしいですね」制作に携わるサポーターは、額の汗を拭いつつそう話してくれた。

今年の七夕飾りは、総合型スポーツクラブの湘南ならではの趣向で、ビーチバレー、トライアスロン、ソフトボール、フットサル、そしてサッカーという5つの種目と、○○○がデザインされている。さらにくわえて、「ほ」「にゃ」「らら」という3つの言葉にサポーターの願いが込められている。

○○○、「ほ」「にゃ」「らら」、そして冒頭の写真の真相は、7月2日（木）〜5日（日）開催の『第59回湘南ひらつか七夕まつり』で明らかになる。答え合わせは、平塚はスターモール商店街の喫茶店ルーク前にて。織姫と彦星の逢瀬のごとく、ここで待ち合わせてからお祭りに繰り出してみてはいかがでしょう。

以上

写真:（C）隈元大吾

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2009.06.29 Reported by 隈元大吾