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【J1:第14節 大宮 vs 京都】レポート:リーグ戦再開、大宮は白星発進にホッと一息。京都はまたしてもアウェイで勝てず。(09.06.21)

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6月20日(土) 2009 J1リーグ戦 第14節
大宮 2 - 1 京都 (18:04/NACK/11,149人)
得点者:22' マト(大宮)、49' ディエゴ(京都)、71' 塚本泰史(大宮)
スカパー!再放送 Ch185 6/22(月)05:00〜(解説:田中孝司、実況:倉敷保雄、リポーター:三須亜希子)
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待望のリーグ戦再開、大宮は大きな不安を抱えていた。理由はもちろん、ナビスコ杯の大量失点での3連敗だ。J1昇格して以来、常に訪れる例年通りの苦しみの時期とも言えるが、例年に比べると若干その時期が早い。不安になってもおかしくない。だが、一応その不安は払拭した。内容はともかく2−1で京都相手に勝利を収めた。試合を通しての合計3得点が全てセットプレーだったことが示すように共に決め手を欠く試合ではあったし、慣れない3トップが上手く機能したとも言えない。だがそれでも勝利は勝利。内容が悪くても勝ち星を挙げることでチームが上昇気流をつかむ事だってあるのだ。長らくサポーターを不安にさせたが白星をあげ「ほっとしました」という冨田大介の言葉に共感する。

試合は、低調な入りだった。大宮は予定通りの4−3−3。対する京都も4−5−1の布陣で臨む。前半を振り返れば、「ボールを奪うことは出来るがその後が問題」の大宮に対し「チャンスらしいチャンスが出来ない」京都だった。藤田祥史がほぼ1トップに近い形になり土岐田洸平と石原直樹は中盤に吸収されるような形。ボールを奪って前線に入れても藤田との距離が遠く全く攻撃の形にならない。対する京都も連敗中だったこともあり慎重な立ち上がり。「全く怖くなかったと思う」と佐藤勇人が自ら振り返るように、中盤で回してもボール自体を高い位置まで運べない。大宮が警戒していたディエゴも中盤で窮屈そうに動き決定的な仕事をするに至らない。

だが、試合は前半22分に動く。それまで中盤でミスを繰り返していた土岐田のドリブルから始まる。右サイドで相手のファウルによって止められFKを得ると、橋本早十の左足が繰り出すキックをニアにいた冨田が頭で流し、ファーサイドに走りこんだマトがヘディングで押し込んだ。待望の先制点に、スタジアムは一つになった。この後、リズムは大宮に、というはっきりした状態にはならない。だが、京都の攻撃がいまひとつはっきりしなかったため1−0のまま試合を折り返す。

後半に入ると、京都が攻勢に出る。水本裕貴は「大宮が2点目を取りに来ると思ったけど来なくてあれ?って感じだった。カウンターを狙おうと思っていたから」と話すように、大宮はリードしているにも関わらず主導権を握りきれない。開始早々の49分、京都は豊田陽平のドリブルを塚本泰史がファウルで止めてしまいPK献上。ディエゴがあっさりと決め同点に。

 だが、リズムをつかんだといってもつかみきれない京都。71分にまたも土岐田のドリブルから大宮がFKのチャンスを得る。ゴールから23メートルほど、中央やや右寄りの位置からキッカー塚本が汚名返上とばかりに放った一撃はゴールマウスにそのまま吸い込まれる。PK献上と合わせて「自作自演ですね」と、試合後に波戸康広らチームメイトの笑いを誘う得点ではあったが、FKそのものはお見事。「ドライブ気味の回転をかけた」と言うシュートは壁を越えストンと落ちる。「相手を褒めるしかない」と加藤久監督もお手上げだった。このあと京都はパウリーニョを投入し、反撃を試みるも試合はこのまま終了。内容的には水本が振り返るように「どっちもどっち」の試合ではあったが、大宮は勝点3を得たし、京都は現状維持止まりとなった。

 この試合開始前に、大宮を勝点2差で追う千葉が名古屋に対し勝利しており、大宮は何がなんでも勝点3を手に入れなければ降格圏内に突入する状況だったが難を逃れ、暫定ではあるが11位にまで浮上した。次戦はその千葉との一戦となる。今週もまた気の抜けない日々が続きそうだ。

以上
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