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【J1:第14節 名古屋 vs 千葉】プレビュー:約1ヵ月ぶりの実戦に名古屋の試合勘は!? 上昇気配の千葉との勝負の分かれ目は、サイドの攻防にあり。(09.06.19)

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6月20日(土)J1 第14節 名古屋 vs 千葉(15:30KICK OFF/瑞穂陸
スカパー!生中継 Ch308 15:25〜(解説:川本治、実況:野村明弘)
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5月24日のリーグ13節以来の公式戦となる名古屋は2週間のオフをとり休養十分。その後の短期キャンプでは戦術の再確認を集中的に行い、リスタートへの体勢を整えてきた。持ち味を発揮しきれずに苦しんだ中断前の数試合も良い反省材料とし、チーム状態は上々。リーグ戦5試合ぶりとなるホームでの勝利を目指し、再開初戦のホームゲームに臨む。

対する千葉は6月7日までヤマザキナビスコカップ予選を戦っており、長期の休養は先週の1週間のみ。だが、実戦勘を鈍らせることなく戦えることは、むしろアドバンテージといえる。リーグ戦ではいまだ2勝と苦戦しているが、リーグ中断以降のヤマザキナビスコカップでは2勝1敗と状態は上がってきている。こちらも再開初戦への体勢はまずまずといったところだ。

両チームに共通するのは攻撃の起点がサイドにあること。名古屋はサイドバックの積極的なオーバーラップを後ろ盾とした分厚いサイドアタックが、千葉は深井正樹、谷澤達也といったドリブラーによる突破が大きな武器となっている。特に深井、谷澤のポジションは3トップのため高く、田中隼磨や阿部翔平といった名古屋のサイドバックと直接マッチアップする。ここで田中や阿部が自陣深くに押し込まれるようであれば、名古屋の攻撃力は大きく削られてしまう。その逆もまたしかりで、深井や谷澤が封じ込まれるようであれば、千葉は攻め手を失うことになる。互いの生命線のぶつかり合いは、試合の流れを大きく左右する要素となりそうだ。

またマギヌン、小川佳純というサイドハーフの主力を欠く名古屋は、その穴をいかに埋めるかも焦点になる。同じ役割をこなせそうな玉田圭司は、6月17日のW杯予選でフル出場。しかも、敵地オーストラリアから戻ったばかりで出場自体も微妙なところだ。となればサイドハーフの代役候補は杉本恵太や津田知宏といった選手が濃厚となってくる。しかし、もともとがFWの彼らは突破力には長けるが、中盤でリズムを変えるようなタイプの選手ではない。序盤戦でサイドハーフとして起用された時の杉本は、窮屈そうにプレーしていた印象が強かった。名古屋は指揮官の対応策を含めチーム全体が、彼らを活かす新たなサイド攻撃へのアプローチを見出す必要があるだろう。

名古屋の不安材料はやはり、1ヵ月のブランクによる試合勘の鈍りだ。岐阜・古川でのキャンプでは高校生との練習試合を行ったが、Jクラブとの実戦とは比較にならない。チームの練習では体感できない激しさやスピードに対し、どれだけ早く順応できるか。昨年も同時期のリーグ中断明けで連敗を喫しているだけに、選手もそれは自覚しているはず。同じ轍を踏むことなく、キックオフから高い集中力をキープしておきたい。

ここから名古屋は再び、週2試合ペースでの連戦が始まる。相手も水原三星(AFCチャンピオンズリーグ)、新潟、鹿島、G大阪と難敵揃いなだけに、この勝利は勝点3以上の意味を持つことになる。代名詞であるアグレッシブなパスサッカーを取り戻し、内容の濃い勝利で次戦への勢いを得ることができるか、注目だ。

以上

2009.06.19 Reported by 今井雄一朗
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