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【ヤマザキナビスコカップ 浦和 vs 大宮】レポート:浦和、攻撃カルテット爆発で首位突破。10人の大宮を粉砕する(09.06.14)

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6月13日(土) 2009 ヤマザキナビスコカップ
浦和 6 - 2 大宮 (14:00/埼玉/36,251人)
得点者:38' 山田直輝(浦和)、52' エジミウソン(浦和)、52' 高原直泰(浦和)、57' エジミウソン(浦和)、65' 土岐田洸平(大宮)、71' 原口元気(浦和)、83' 藤田祥史(大宮)、89' 山田暢久(浦和)
★ヤマザキナビスコカップ特集
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 巧みなステップを踏み、GKをあざ笑うかのようにボールをゴールに流し込んだ山田直輝の先制点に始まり、エスクデロ セルヒオからのボールをネットに突き刺した山田暢久の一発で締めくくられた浦和のゴールラッシュ。通算19度目を迎えた「さいたまダービー」は、ホームチームが自力の差を見せ付けるかのように、大量6得点で大宮を退けることとなった。

 勝てば無条件で予選突破という状況を見据え、浦和は序盤から試合を支配にかかると、38分には先制に成功する。細貝萌のパスが原口元気を抜けて山田直に届くと、「あとはGKしかいなかった」というチャンスを日本代表帰りのMFが見逃すはずもなく、きっちりとボールをゴールに運んでみせた。このシーンの前から高原直泰のバー直撃のボレーや、エジミウソンがゴールに迫るシーンを立て続けに作っていた浦和にとっては、生まれるべくして生まれた得点だった。
 大宮が精彩を欠いた影響は多分にあった、という前提を差し引いたとしても、この日の浦和は攻撃陣が縦横無尽に躍動。前節に今季初得点を挙げた高原とエジミウソンが張る前線で確実にボールが収まり、後方からは原口、山田直、さらには細貝、鈴木啓太が押し寄せるように攻め上がっていく。なかでも原口は持ち味の切れ味鋭いドリブルで輝きを放ち、攻撃にアクセントを付けながら、チームにリズムを呼び込んでいった。

 そして後半早々に高原が倒されて得たPKのチャンス。この場面でファウルを犯してしまった藤本主税が2枚目のイエローカードで退場処分となり、キッカーのエジミウソンは落ち着き払ってボールを右隅に蹴り込む。直後には、カウンターからエジミウソンのお返しのパスを高原がワンタッチで流し込み、電光石火の加点劇。この時点で試合の行方は決まってしまった。
 その後、エジミウソンの追加点、さらには原口の豪快な一発も生まれ、そして最後は山田暢が締めのゴール。大量点の余裕からか集中を切らして大宮に2点を食らってしまい、大味な試合としてしまった課題は残ったものの、浦和は終始ゲームを支配しながら試合終了のホイッスルを聞くこととなった。

 試合後、記者陣のひとりからフォルカー フィンケ監督に対して夏場の対応について質問が飛んだ場面。「まだこの国での四季をまったく知らない」と応じた指揮官だが、ボールがこぼれてくるところ、また相手を追い詰めるべきポイントを察知するのが早くなってきているのは明らかなだけに、チームとしての“効率化”は着実に進められている。相手からボールを強奪し、高いキープ率のパス回しから、最後はコンビネーションで一刺し。日本の夏を乗り越えるチームの姿が、そこにはあるように思えてならない。

 一方、大宮は厳しい90分間を過ごすこととなってしまった。ピッチ脇で選手たちに細かい指示を与え続けた張外龍監督の檄も実らず、チームはまたも大量失点を重ねた。特に縦パスからの1点突破をねらうチームの戦いぶりが機能しているとは言い難く、試合後に憔悴した表情で記者会見に臨んだ指揮官の様子が印象的だった。「数的不利のなかで2点を返したことはいい方向に捉えたい」というのは間違いないだけに、ケガ人が戻ってくる次戦以降への切り替えが求められる。

「その一歩がどれだけ大きいかは別として、本当にひとつずつ進んでいるなという感じは、やっている方としてはある」。そう山岸範宏が語ったように、この日またひとつステップを刻んだ浦和。この勝利でヤマザキナビスコカップの予選Aグループで首位突破を決めるとともに、多くの若手陣が芽吹いたチームは、再開を迎えるリーグ戦に向けても準備を整えた。

以上
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