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【ヤマザキナビスコカップ 大分 vs 広島】レポート:ウェズレイの復活ゴールで大分はなんとかドロー。広島は若手が経験を積む(09.06.04)

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6月3日(水) 2009 ヤマザキナビスコカップ
大分 2 - 2 広島 (19:30/九石ド/9,771人)
得点者:30' 家長昭博(大分)、39' 橋内優也(広島)、59' 平繁龍一(広島)、78' ウェズレイ(大分)
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 シャムスカ監督は「今日もいい試合ができたが、結果につながらなかった」と会見の冒頭でそう答えた。前半30分に家長昭博がセットプレーから得点するも、その後CK、PKから2失点し逆転を許す。右太もも肉離れで1カ月ぶりの復帰となったウェズレイが直接FKを決め同点に追いつき、ロスタイムには立て続けに2度の決定機をつくるが、ゴールを揺らすことはなかった。
 負けはしなかったが、勝てもしなかった。そんな試合だった。
  
 両チームは、前節の試合からスタメンを入れ替えた。大分はこの日、前田俊介、井上裕大ら4人が先発出場。広島は盛田剛平以外、10人ものメンバーチェンジをする。先発メンバーの平均年齢は23.3歳と若手主体で編成した。
 前半は全体的に大分ペースで試合が進み、広島が時折カウンターをみせるという展開が続く。橋内優也が「攻め込まれることが多いと分かっていたので、無理して攻めてカウンターを狙われないように注意した」と言うように、コンパクトな守備からカウンターで活路を見出した。ただ、パスミスやトラップミスなど初歩的なミスが多く、リズムに乗れなかった。
 対する大分は坪内秀介の積極果敢なオーバーラップからチャンスをつくる。先制点はその坪内のシュートから得たCKが呼び込んだ。小手川宏基が蹴ったボールに家長が頭で合わせネットを揺らす。一気に大分に流れが傾くかと思われたが、39分に同じようにCKから橋内に頭で合わされ、同点で前半を折り返した。

 ハーフタイム明けから大分は守備の安定を図るため深谷友基を、広島は攻撃力を増すために平繁龍一を投入する。この交代で吉と出たのが広島だった。59分に、カウンターから強靭なフィジカルを生かしドリブル突破を図った平繁がペナルティエリア内で倒され、自ら得たPKを決め逆転に成功。
 後がない大分はその2分後にウェズレイがピッチに立つと流れが一変。前線で起点となり、攻撃に厚みが増す。また、プレースキッカーでもあるウェズレイは66分のCKでは、中央に走り込んだ深谷の頭にピタリと合わせた。ボールはポストを僅かにかすめゴールに至らなかったが、大分に勢いをもたらしたのは確かだった。78分にはゴール中央25mの位置から、ゴール左上に狙い済ましたFKを直接決め、同点。エースの一撃で、さらに大分の勢いは増す。カウンター、セットプレーから逆転のチャンスはあったが、あと1点が遠かった。

 大分は、これで公式戦15試合連続白星なし。深谷、ウェズレイの完全復活への目処がたったことは明るい話題だが、この試合もセットプレーから失点。かつての強固な守備力はこれまでの試合をみる限り、微塵も感じられない。1点目の橋内のチェックは誰がいくべきだったのか、平繁のマークの受け渡しはどこに問題があったのか。苦しいときだからこそ、しっかり反省し、浮上のきっかけを掴むシナリオを整えておく必要がある。
 一方の広島はベストメンバーではなかったが、ペトロヴィッチ監督は「若手が大きく成長してくれた。このチームで大分を苦しめることができた」と評価した。Aグループ上位の浦和(勝点10)、横浜FM(勝点8)は1節ずつ休みがあり、広島(勝点7)は2戦残していることを考えれば、決勝トーナメント進出には十分可能性がある。この日、若手が経験を積み、疲労が蓄積している選手を休ませることができたのが何より大きい。


以上

2009.06.04 Reported by 柚野真也
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