3月下旬、練習が終わりグラウンド駐車場に停めた車内でプレビュー原稿を仕上げていたときのことだ。「コン、コン」。窓ガラスをノックする音に慌ててドアを開けると、そこにはチーム主務の水野さんがいた。「植木さん(GM)からこれを預かっています」と水野さん。それは1本の芋焼酎だった。
その瞬間、ピーン!と来た。クラブ事務所に植木繁晴GMを訪ねた際に、焼酎の話になり「最近、焼酎の味が分かってきたんですよ」と報告していた。植木GMは「クラブ倉庫に何本か入っているからあとであげるよ」と話してくれたが、もちろん社交辞令だと思っていた。
そもそも、自分が焼酎にハマったのは、植木GMに案内してもらった宮崎キャンプ(西都市)での地鶏焼店。植木GMの指導(?)のもと、焼酎の深い味わいに魅了されたのだ。そんな“師匠”から本当に焼酎が届いた。水野さんにお礼を言って車のドアを閉めた後、しばらく焼酎を眺めてしまった。
植木GMは、昨季で監督業を勇退し今季からGMに専念。グラウンドから事務所へと仕事場を変えて、クラブのために日夜奔走している。ホーム戦後にはスタッフ、サポーターと一緒に撤収作業を行い、午前0時を回るまで汗を流す。そんな姿を目にするたびに、植木GMのクラブに対する愛情を感じている。
先日、植木GMと会ったときに「焼酎、飲んだ?」と聞かれた。「まだ飲んでません」と答えると、「すぐ飲めばいいじゃん!」と笑われた。飲んでいないのではなく、飲めないのだ。前回、草津が勝利を収めた後、自宅での“ひとり祝勝会”で飲もうと思ったが恐れ多くて開けられなかった。植木GMからもらった貴重な焼酎は、我が家の「宝」となりつつある。
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2009.05.12 Reported by 伊藤寿学
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