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【J1:第11節 浦和 vs 川崎F】レポート:川崎F大爆発!集中切れた浦和は魔の3分間で防壁を打ち砕かれる。(09.05.11)

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5月10日(日) 2009 J1リーグ戦 第11節
浦和 2 - 3 川崎F (14:05/埼玉/51,594人)
得点者:31' エジミウソン(浦和)、57' ジュニーニョ(川崎F)、64' 田中マルクス闘莉王(浦和)、73' レナチーニョ(川崎F)、76' 鄭大世(川崎F)
スカパー!再放送 Ch183 5/12(火)23:00〜(解説:水内猛、実況:上野晃)
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 「今日はやりやすかった」(鄭大世/川崎F)

 浦和にとっては痛烈な一言が、この試合の決勝点を奪った男の口から発せられる。5日前にはAFCチャンピオンズリーグでの厳しいアウェイ戦を経験していた川崎Fにとって、この日の浦和は崩せない壁ではなかった。「時間が経過してみて、逆にああいうのを経験していたから、今日とか日本のチームとやるときはやりやすく感じるんだろうなと思っている」と続けた鄭大世。この勝利で、チームは公式戦連敗からも抜け出した。蓄積された負の経験は、川崎Fをまたひとつ高みへと押し上げることとなった。

 一方、開幕戦の鹿島戦以降、リーグ戦では負け知らずの浦和が浴びた強烈なパンチ。とはいえ、後半28分まではホームチームにとって勝利のシナリオが描かれているはずだった。攻撃カルテットのひとりであるポンテを突然の故障で欠いたものの、エスクデロセルヒオ、山田直輝が躍動し、そしてエース・エジミウソンは貴重な先制点を奪った。同点に追い付かれても、阿部勇樹の攻め上がりでリズムをつかみ、田中マルクス闘莉王の勝ち越しゴールも生まれた。だが、川崎Fの秘密兵器レナチーニョという異分子がピッチに送り込まれたことにより、いつしか浦和のゲームプランは崩壊していた。

 「残念ながら私たちは敗者としての道を進んでしまった」(フォルカーフィンケ監督/浦和)

 レナチーニョ投入後、浦和は際どい判定によるPKで2失点目を喫すると、多くの選手がレフェリーに対してナーバスになってしまった。最も感情をあらわにしていた闘莉王は、試合後に「イライラしてプレーに影響してしまった。今日の敗因は僕かもしれない」と悔いたが、彼に限らず選手たちの集中が試合とは別方向に向いてしまったことが勝利を遠ざける要因のひとつになったことは間違いない。さらに季節外れの炎天下でのペース配分含め、様々なことが重なり、浦和は徐々にリズムを失っていった。

 そんな浦和を、川崎Fはしたたかに飲み込んでみせた。ピッチに入ってからゴールに直結するプレーを繰り返すレナチーニョが中心となり、ゴールへの迫力が一気に増していく。そしてPKでの同点からわずかに3分後、相手のミスを突いて中村憲剛の正確なロングフィードから、レナチーニョが巧みに溜め、最後は鄭大世。川崎Fが川崎Fたる迫力ある高速カウンターが一閃し、劇的な大逆転ゲームは幕を下ろした。「とにかく勝機を見出す意味では、とにかくみんなで頑張るっていう、そのことだけはぶれなかった」とは中村の言葉だが、この日の川崎Fから滲み出た勝利への執念は、何よりも称えられるべきものだろう。

 試合後、アウェイゴール裏で歓喜を味わう川崎Fを尻目に、浦和サポーターは敗戦にも盛大な拍手で選手たちを出迎えた。“進む道は間違っていない”。そんな意味が込められているような、なんとも温かい拍手だった。「非常に能力のある選手が同時に離脱してしまうと、私たちにとっても大きな問題になることは事実」と指揮官が話すように、ポンテ、田中達也らケガ人の影響は小さいものではない。だが、自らのプレーや状況を嘆くだけでなく、前向きに悔いる人間がいる限り、チームが歩みを止めることはないだろう。くしくもこの敗戦が、川崎Fのように一歩前進するきっかけとなることを、誰より選手たちが望んでいるはずだ。

以上
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