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【J1:第11節 大分 vs 横浜FM】レポート:明暗を分けた勝負どころ。見極めた横浜FMと集中力を欠いた大分。白星は横浜FMに(09.05.09)

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5月9日(土) 2009 J1リーグ戦 第11節
大分 1 - 2 横浜FM (14:03/九石ド/18,245人)
得点者:16' エジミウソン(大分)、30' 中澤佑二(横浜FM)、40' 田中裕介(横浜FM)
スカパー!再放送 Ch308 5/10(日)05:00〜(解説:山本昌邦、実況:西岡明彦)
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「前半の立ち上がりの入り方は良く、先制点を取りウチのペースだった。ただ、その後の戦い方がまずかった。失点は相手のやりたいことを簡単にやられた。失点後、すぐ追加点を奪われるのも悪い癖。リードされると厳しい状況になった」と話した西川周作の言葉が、この日の試合展開を物語っていた。

 7連敗中の大分は、序盤から積極的なサッカーを展開。最終ラインを高く上げ、モビリティのある高橋大輔と金崎夢生が前線からボールを追い主導権を握った。すると16分、金崎、高橋を経由したボールをエジミウソンがDF4人に囲まれながらも、わずかな隙間からシュートを放つ。ボールはGKの手前でワンバウンドし、ポストにあたってゴールイン。大分にとって貴重な先制点が生まれた。連敗脱出を図る大分は、全選手が労を惜しまず走り続けた。22分、24分には自陣でボールを奪い、素早いパス交換から速攻を仕掛けるなど、昨年の好調時を彷彿させるような攻守の連動でチャンスをつくった。

 しかし29分に警戒していたはずのCKから失点。渡邉千真の至近距離からのヘッドを西川がなんとか弾くも、こぼれ球を中澤佑二に押し込まれ同点。勢いづいた横浜FMは、最後尾の松田直樹が積極的に攻撃参加するなどペースを掴む。40分には、ハーフライン付近からの松田からのパスを、DFラインの裏を狙い斜めから走り込んだ田中裕介がきっちり決め逆転。「2失点目のシーンは、試合前のミーティングで映像も使って選手には伝えておいたこと。分かっていたことができないのはネガティブに考えないといけない」と、いつも温和なシャムスカ監督が悔しさを隠さなかった。伝達していても防げない――。これが大分の現状だ。

 1点のビハインドを負った大分は、後半も果敢に攻める。ただ、連戦の疲れや暑さの影響か、徐々に運動量が落ち、パス、シュートの精度も落ちる。わずか1点が重圧となり、重みは選手たちの肩に食い込み、膿のような痛みになっていた。一方、横浜FMは「先制され悪い流れだったが、前半に逆転したのが大きい。後半は余裕をもって戦えた」と田中が話したように、決定的な場面ではシューターに対し必ず体を寄せるなど、抑えるポイントを見極めていた。75分、80分と大分はルーキーの東慶悟、住田貴彦を投入し、攻撃の活性化を図るも、横浜FMはしっかりゴール前を固め得点を与えなかった。

 この5連戦で3勝を目標に掲げていた横浜FMは、この試合の勝利でノルマを達成。順位を7位に上げ、上位戦線に食い込んだ。大分は泥沼の8連敗で最下位。しかもエジミウソンが負傷退場し、次節以降の出場が危い。これで昨年のスタメン5人が戦線離脱し、厳しい状況は深刻になるばかり。ただ下を向いていても何も始まらない。「攻撃はいろんなイメージがあって成り立つもの。守備は意識と声を掛け合うことで解決できる」と高橋が言うように、まずは昨季最少失点を塗りかえた守備陣の再構築を図ることが先決だ。得点を与えなければ勝点1は入る。まずは1点を掴み取ることから始めたい。試合終了後に敗戦のショックで立ち上がれない森重真人や高橋に、松田が駆け寄り「大分はJ2に落ちるようなチームじゃない」と声をかけたという。プロ15年目32歳のエールに応えるためにも、這い上がるしかない。

以上

2009.05.09 Reported by 柚野真也
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