その日、私はアウェイ観戦ツアーのバスにひとり乗っていた。背後から若い女の子たちの会話が聞こえてきた。「とにかく選手の笑顔が見たいよね。ずっと笑ってくれてないんだもん」。うーん。確かに。いい試合はたくさんしてきた岡山だったが、勝ちがなかった。そしてついに4月29日。第11節にして初勝利を挙げた岡山の選手は、本当にいい笑顔を見せてくれた。スタジアムでは確認出来なかったが、翌日のスカパー!で見えた見えた。小野雄平選手と李彰剛選手がふざけ合って笑ってる。うわー、喜山康平選手のスコーンと突き抜けたような笑顔。やっぱ歯並びきれいだなー。お、植田龍仁朗選手と西野晃平選手がしっかり握手を交わしてる。なんか感動しちゃうなー。あのバスに乗っていた女の子たちも、この夜の選手たちの笑顔を満喫したことだろう。
今年初めての練習取材の時も、グラウンドには選手たちの笑い声が響いていた。岡山には専用練習場がまだないため、県内3〜4カ所のグラウンドを日ごとに転々とする。場所によっては岡山市内から1時間弱はかかる。「早く選手たちに専用グラウンドを用意したくて」とファジアーノ岡山事業部の前原智子さん。足りないものの方が多い状況の中で、選手たちはモチベーションを上げているのだと教えてくれた。
サポーターと選手。岡山という土地において、その関係は密接だ。熱心なサポーターでなくとも、たとえば昼休憩中に練習場の選手のがんばりをネット越しに見て、「ああ、俺もがんばろう」と思っているサラリーマンやOLや学生は多いはず。試合に出ていない選手が懸命に練習に取り組む姿には、さらに大きな勇気をもらっているだろう。そして選手は、街なかやスタジアムで励ましの声を掛けられ、奮起する。J2加入一年目の岡山。いい試合結果にこだわりながら、サポーターと選手のいい関係をもっともっと育てていきたい。
以上
★【J2日記】のバックナンバーはこちら
2009.05.01 Reported by 尾原千明
- natsuyasumi2024
- jwc2024
- 国立20240914
- pari olympic2024
- bluelock2024
- THE国立DAY
- 2024 明治安田Jリーグ フライデーナイトJリーグ
- 2024JリーグYBCルヴァンカップ
- Jリーグ×小野伸二 スマイルフットボールツアーfor a Sustainable Future supported by 明治安田
- AFCチャンピオンズリーグ 2023-24
- はじめてのJリーグ
- 2024天皇杯
- seasonreview2023 Jリーグ1年の振り返り(別ウィンドウで開く)
- シーズン移行の検討
- 明治安田Jリーグ 月間表彰
- 2023 移籍情報
- 大会概要まとめ
- 2024Jユースカップ
- シャレン Jリーグ社会連携
- Jリーグ気候アクション
- Jリーグ公式試合での写真・動画のSNS投稿ガイドライン
- J.LEAGUE CORPORATE SITE