5月2日(土)J2 第12節 熊本 vs 岡山(13:00KICK OFF/熊本)
スカパー!生中継 Ch183 12:50〜(解説:池ノ上俊一、実況:山崎雄樹、リポーター:山田法子)
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前節・東京V戦は、2失点は別として、正直なところホームで展開して欲しいほどの素晴らしい試合だった。前半に2点リードされながら藤田俊哉のJ通算101点めとなる移籍後初ゴールで1点を返し、後半立ち上がりには木島良輔が目の覚めるようなドリブルシュートを突き刺し、続いて中山悟志が角度のない位置から技ありの勝ち越し弾を決め、今季初出場となったDF福王忠世がJ初ゴールとなるボレーで突き放す。
この日のゴール全てがクラブ史に残るような見事なシュートだったと言ってもいいくらいだが、それ以上に、リードされながらも決して諦めず、やるべきことをやり抜いて手繰り寄せた勝利だったこと、しかもその戦い方を、前々節・仙台戦で得た反省に基づきチームとして共有できていたことが何よりの収穫。牽引役となったのが、かねてから「自分たちのスタイルを貫いて行く事が大事」だと話していた藤田だったことも、選手達に大きなエネルギーを与えたに違いない。
そして再び中2日で迎えるゲーム。熊本は、今シーズンJ2に加入した岡山をホームに迎える。今季ここまで何度も選手達の口から聞かれている通り、勝った後の試合だからこそ、より気を引き締めて臨まなくてはならない。それがどんな相手であろうとだ。
岡山は前節、福岡との対戦で今シーズン11試合めにしてようやくJリーグ初勝利を挙げた。それでも、開幕から3試合は甲府、仙台、湘南と、現在2〜4位の昇格候補と対戦し2分1敗。この3試合での失点は2で、11節までを終えた失点数も15と熊本より少ない。敗れた試合でも大差をつけられたのはC大阪戦のみで、その他の4敗は全て1点差。熊本の北野誠監督も「いい守備をしているから、どうこじ開けるかがポイント」だと話している通り、押し込まれても耐える辛抱強さを見せ、3試合でスコアレスドローを演じた。
攻撃面では11試合で9得点と少ないものの、水戸に在籍した昨シーズン、熊本から1得点を挙げている西野晃平と、前節初勝利をもたらすゴールを決めた喜山康平の“Wコウヘイ”、左右どちらでもいけるサイドの妹尾隆佑らイキのいい選手が揃い、リードされても諦めない姿勢で2試合を引分けに持ち込み、先制を許して敗れた試合でも、一度は追いつく粘り強さがある。
それを支えているのが、前から積極的にプレッシャーをかけてボールを奪い、攻撃に転じる切り替えの早いスタイル。これはJリーグ1年めだった昨シーズンの熊本の戦い方と重なるが、熊本が昨シーズンそうだったように、しっかりとつないでくるチームに対してハマると効果を発揮する。これが何を意味するかと言えば、…ちょっとややこしいが、去年の熊本を彷彿させる岡山のプレスが、つないで作っていくサッカーを目指す今年の熊本にハマる可能性を否定できない、ということ。前から激しいプレッシャーを受けて中盤を作れなかった9節の鳥栖戦のように、ゲームの入り方が悪ければ、立ち上がりから押し込まれかねない。
ではどうするか。流れを持って行かれた時にどうひっくり返すのかも1つにはあるが、つなぐことに固執せず、プレスをかけてくるからこそできるラインの裏のスペースをフィードで狙う速攻や、ドリブルで仕掛けたりミドルでつり出したりと、ゲームの流れを見ながら、バリエーションを織り交ぜた攻撃ができるかどうかがポイントとなる。
お互いに中2日で今節を迎え、続く5日(火・祝)にも中2日で13節を控えている強行日程を考えると、双方ともメンバーを前節から入れ替えて臨む可能性もある。しかしいずれにしても、両チームとも生命線になるのは運動量。同じ距離を走るにしても、東京V戦後の会見で北野監督が話しているように、自らのアクションで走るのと、リアクションで走らされるのでは、その疲労度も違ってくる。共に今季初の連勝がかかった一戦、タフな戦いになることは間違いない。
以上
2009.05.01 Reported by 井芹貴志
J’s GOALニュース
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