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【J1:第7節 京都 vs 磐田】レポート:大逆転の磐田が勝点3を積み上げる。敗れた京都だがしっかりとした成長の跡も示す。(09.04.26)

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4月25日(土) 2009 J1リーグ戦 第7節
京都 2 - 3 磐田 (19:04/西京極/6,851人)
得点者:17' 前田遼一(磐田)、57' 水本裕貴(京都)、61' 豊田陽平(京都)、64' イグノ(磐田)、73' ジウシーニョ(磐田)
スカパー!再放送 Ch183 4/27(月)14:00〜(解説:上田滋夢、実況:寺西裕一、リポーター:和田りつ子)
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試合後、佐藤勇人は「問題なくできた部分とバタバタしてしまった部分とある」と口にした。成果と課題、それが浮き彫りとなった試合だった。

「前節いい勝ち方をしたため」(磐田・柳下正明監督)とジウシーニョをベンチスタートさせた磐田。対して京都は、渡邉大剛(右)、佐藤勇人(中)、安藤淳(左)と中盤に3枚置き、左の前目に林丈統を配置した。京都は、イグノ、前田遼一コンビを意識し、磐田は、京都の速攻を警戒し、やや硬い立ち上がりとなった。

だが前半17分、そのイグノにやられる。京都は右サイドでスピードに乗ったイグノに振り切られ、中央に送られると詰めていた前田に決められ先制される。だが、京都はすぐに落ち着きを取り戻し、ゲームを支配して後半へ入る。

後半12分、京都が反撃。ディエゴの右CKからのクロスに水本裕貴が頭で合わせ同点。さらに16分、ペナルティサークルよりやや下がった位置から左サイドの林へ。林のクロスに豊田陽平が頭で合わせ2-1。京都が逆転に成功する。

だが直後に京都は、左クロスから、西紀寛にポスト直撃のシュートを放たれるなど隙を見せてしまう。そして後半19分、駒野友一のクロスにファーでフリーにしてしまったイグノに頭で合され、2-2の同点にされる。さらに後半28分、京都は左サイドで、染谷悠太、李正秀が重なってこぼれたボールをイグノに拾われ持ち込まれると、水本が対応。中央の前田は角田誠がフォローに入る。すると、その背後から現れた、交代出場のジウシーニョにまたもやフリーで合されて2-3と磐田に逆転を許してしまう。これが決勝点となり磐田は大逆転劇で勝点3を積み上げた。

悔しい逆転負けを喫した京都。だが試合後、磐田・柳下監督は先制した後の磐田の戦いを振り返り「だいぶ押し込まれた状態で、2トップが孤立していた」と明かした。今節の京都の一番の成果はここだと感じる。

1点取られた後、京都は抜群の集中と攻守のバランスの良さを見せた。その状態からは「攻撃しなければならない、だが2点差は絶対に避けなければならない」という意識が明らかに見て取れた。ゲームを支配しながら、人数をかけて攻め込む隙をずっと伺う。11人の気持ちが一つになった戦いをしていた。後半、セットプレーから同点にしたが、京都の辛抱強さが引き寄せたものだと言っていいだろう。同点とすると今度は攻勢へ。それまで駒野のケアもしていた林がより攻撃的なプレーを見せ始める。2点目はその林の裏への意識から生まれたゴールだった。「京都は、先制されれば逆転はできない」という評価を払拭する素晴らしい試合運びは、チームの成長を強く感じさせるに充分に値する。

課題はこの後。立て続けに京都は左サイドを崩された。京都のFWが前がかりになったことで生まれたスペース、ここを突かれる。前半あれだけ統率の取れていたチームが逆転した途端に攻守のバランスを崩した。しかしながら、逆転の勢いで一気に追加点を狙いにいくという攻撃的な判断を前線の選手がしても、結果的には過ちだったとしても、責められない部分はあるだろう。
あの状況で選手それぞれが、どういう判断でプレーしようとしたのか確認する必要はあるかも知れない。千差万別の状況下でチームの意識を統一させること、ゾーンで守る京都は特に必要なはずだ。今節の経験から学ぶことは多いだろう。

以上

2009.04.26 Reported by 武田賢宗
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