富山は19日の第9節、同じJリーグ新加入の岡山を2−1で下して2勝目を挙げた。初のアウェイ勝利で、1試合2得点も初めてだった。試合ごとに「初もの」と遭遇できるのは、1年目ならでは楽しさ。地元から足を伸ばしたサポーターの喜びもひとしおだった。
勝利に導くゴールを挙げたのは、以前Jクラブに所属し、チームの昇格とともに再びJリーグに戻ってきたFW永冨裕也とMF上園和明だった。
永冨は、3年前まで愛媛に所属。当時もJFLからの昇格に貢献したが、J2では1得点に止まり、翌07年からカターレ富山の前進のひとつアローズ北陸に移籍した。今季はけがなどもあって出遅れ、この試合が初出場・初先発だったが、Jリーグ3年ぶりの得点で期待に応えた。
「3年前は体も小さくて当たり負けしていた。出場できたなら、成長したところを見せたい」と話していた。失点直後の前半42分、ゴール左でボールを受けると2タッチ目でボールを浮かせ体を時計回りに反転させて左足でシュート。ゲームの流れを変える鮮やかな同点ゴールだった。ガッツポーズを繰り返し、両手を組んで天にかかげた。
決勝点を決めた上園は、水戸に所属していた02年以来7年ぶりのJリーグでのゴールだった。04年にアローズ北陸に移り、カターレでも攻撃の柱としてチームを支える。今季は主将にも指名された。水戸ではリーグ戦70試合に出場したが、久しぶりの舞台で「どこまで戦えるのか」という不安もあったという。開幕後は厳しい戦いが続く中で「プロは結果にこだわるべき」と仲間を鼓舞してきた。
同点で迎えた後半29分、速攻から狙い澄まして放ったミドルシュートがゴール左隅に決まると、両腕を広げながらサポーター席へとゆっくり駆け寄った。
JFLの昨季から大きな補強をせず、組織力と個々のレベルアップで勝負を挑んでいる富山。J復帰を果たした選手とともに、20代後半から30歳になってJリーグデビューを果たした選手たちが躍動する。それぞれの思いをひとつに次の戦いに向かう。
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2009.04.24 Reported by 赤壁逸朗
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