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【J2:第9節 湘南 vs 岐阜】レポート:見ごたえのある一戦は決着つかず。ともに課題と収穫を携え、次節へと向かう。(09.04.20)

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4月19日(日) 2009 J2リーグ戦 第9節
湘南 2 - 2 岐阜 (16:03/平塚/5,038人)
得点者:19' 片桐淳至(岐阜)、43' 臼井幸平(湘南)、55' 坂本紘司(湘南)、64' 佐藤洸一(岐阜)
スカパー!再放送 Ch183 4/20(月)22:30〜(解説:三浦俊也、実況:加藤暁、リポーター:安田美香)
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先手を取ったのはアウェイチームのほうだった。湘南が攻め込んだあとの19分、岐阜は素早いリスタートから左サイドに振る。受けたのはNO.10、片桐淳至だ。「前のプレーでロングボールに対してGKが先読みして動いていたので、普通にクロスを入れると見せかけて逆をついてアウト気味に打ちました」試合後にそう明かしたシュートは、鮮やかにゴール左隅へと吸い込まれた。

湘南の試合の入りは決して悪くなかった。立ち上がりからゲームを支配し、坂本紘司や山口貴弘ら左サイドを中心に攻め、また少ないタッチ数のパスをリズムよく繋いでもいた。対する岐阜はリトリートしてMFとDFの2ラインをコンパクトに構え、田原豊やアジエルに対して厳しく寄せる。自陣でボールを奪うとカウンターを仕掛け、右サイドの嶋田正吾のシュートや左の高木和正のクロスなどで次第にペースを手繰り寄せていった。先制点は、そうした流れの先で生まれていた。

相手の起点を潰す岐阜のタイトなディフェンスは効いていた。しかし、それがファウルに繋がるとたちまち相手のチャンスにすり替わる。ペナルティエリア付近であればなおさらだ。湘南の同点機は、田原に対するファウルがきっかけとなっていた。43分、エリアの外から寺川能人が直接狙ったフリーキックは、一旦はGK野田恭平が触るも、こぼれ球にいち早く臼井幸平が詰め、湘南が前半のうちに追いつくのだった。

一時は逆転となった55分の場面もリスタートが契機である。湘南は敵陣で拾ったフリーキックから田原を経て、坂本へと繋ぐ。坂本の撃ったグラウンダーのシュートは相手DFの足をかすめ、GKの逆を突いてゴール右隅に転がった。今季初得点となった第6節鳥栖戦と同じような角度からの、坂本の逆転弾である。

「後半先行されたが、選手たちは諦めずに、また交代で起用した選手が結果を出してくれた」松永英機監督は試合後、こう振り返っている。一方の反町康治監督は、「失点シーンはいただけない」と渋い表情を見せた。64分の場面である。岐阜はGKからのボールを片桐が前線でキープし、高木を経由しつつ時間をつくる。そこへ駆け上がった永芳卓磨がすかさず敵の背後へスルーパスを通し、60分に交代で入っていた佐藤洸一が落ち着いてゴール隅を狙った。傍らでは、途中出場の染矢一樹も動いてスペースをつくっていた。

同点となって以降の約30分、両者の攻防は激しさを増した。こと湘南は怒涛の攻めで押し込み、リズムよくショートパスを繋ぎ崩す、あるいは敵陣内でフリーキックを得るなどしてゴールに迫る。途中出場の中村祐也が積極的に仕掛け、田原や前線に上がったジャーンらがシュートの雨を降らせた。かたや、後半に入ってから持ち前のハイプレスを仕掛けていた岐阜も、ボールを奪うやカウンターに転じ、左サイドを抜けた染谷のクロスから片桐がヘディングを合わせるなどして相手ゴールを脅かした。しかし、いずれもゴールを割ることは叶わず、長い笛を聴くのだった。

岐阜は連敗を避け、湘南は今季初のドローを刻んだ。「収穫が多かった」と、松永監督は口にし、一方の反町監督は、「今日の2失点は相手を褒めるべきではなく、自分たちのミステイクでやってしまった。心のどこかに奢りがあり、それがこの結果に繋がったのではないかと強く思う」と厳しく語った。互いに特長を発揮し、また課題も見出した。見ごたえのあったこの日の一戦を、両者ともに次節に反映させたい。

以上

2009.04.20 Reported by 隈元大吾
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