4月18日(土) 2009 J1リーグ戦 第6節
F東京 1 - 2 千葉 (19:04/国立/27,486人)
得点者:18' 石川直宏(F東京)、86' 巻誠一郎(千葉)、89' 深井正樹(千葉)
スカパー!再放送 Ch184 4/19(日)23:00〜(解説:川勝良一、実況:倉敷保雄、リポーター:日々野真理)
☆顔写真クイズ|勝敗予想ゲーム
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F東京が千葉と国立競技場で対戦し、1−2で敗れた。F東京は18分、MF石川直宏のゴールで幸先よく先制したものの2点目が奪えず。試合終盤、千葉FW巻誠一郎、深井正樹にゴールを割られて逆転負けを喫した。千葉は今季初勝利を飾り、勝点を6に伸ばして降格圏から脱出した。
悲劇は再び起こった――
試合開始から主導権を握ったのはF東京だった。両サイドが起点となり、何度もゴールに迫り続けた。18分、先制ゴールが生まれる。梶山陽平からパスを受けた石川は足元にボールを収めると、迷わずゴールに向かって仕掛けた。一人目のDFを交わして進むと、二人目が進路を阻む。石川は右足アウトサイドでブレーキを効かしてボールを相手DFから遠ざけると、僅かにできた空間からシュートを放った。右インフロントにかけて横回転するボールは、千葉GK岡本昌弘の手をかすめてゴールネットを揺らした。石川の今季初ゴールは、いつものスペースにボールを出すドリブルではなく、DFに向かって仕掛けるドリブルから生まれた。課題にしてきた新たな形での先制ゴールに喜びを爆発させた。その後も、起点となった石川にサイドバックの徳永悠平や、中盤の羽生直剛がよく絡んでサイドを崩した。攻守が激しく入れ替わる試合展開だったが、F東京が主導権を握ったまま前半を折り返す。
後半に入っても、F東京がリズムを掴んでいた。ときおりカウンターを浴びるものの、DF陣がこれをしっかりと防いだ。だが、課題の2点目を奪いにいくがゴールを割ることはできず、1−0のまま時計の針が推移する中で徐々に選手には疲労が見え始める。69分、序盤から動き続けたMF米本拓司に代わってMF浅利悟がピッチに入る。ここで守備へと切り替えて試合をクローズさせるはずだった。
だが、千葉の心は折れていなかった。巻は最前線で身体を張り、深井はボールがラインを割るまで必死に喰らいた。すると、86分にスローインから左サイドを抜け出たアレックスが中央にパスを送る。これに巻が反応して同点ゴールを突き刺す。さらにロスタイム、谷澤達也からのスルーパスに飛び出した深井が逆転ゴールを決めた。そして、試合終了の笛は鳴らされた。昨季最終節の悲劇は再び国立で起こった。痛快な勝利を収めた黄色のジャージを着る選手、サポーターは絶叫した。それを尻目に、F東京の選手はピッチに倒れこみ、呆然と立ち尽くすことしかできなかった。
その光景を記者席で見ていると、誰かの声が聞こえてきた。「最後まで走り続けたヤツのところにボールは転がってくるんだよね」。F東京としては千葉の心を折れなかったことが悔やまれる。途中からピッチに入った鈴木達也には、シュートで終わろうという意識があった。DF陣もシンプルにセーフティファーストで凌いでいた。ただ、ボールをキープする時間が少なかった。序盤からのハイテンポなペースのまま試合は流れていってしまった。最後までボールを蹴りあう試合展開では落ち着きどころがなくなってしまう。どこかでペースを落とすことも必要だった。
試合後、城福監督も選手も悔しさを噛み締めていた。前節鹿島戦後の指揮官の言葉が思い出される。
「最初の15分間以外の75分間に満足してはいけないし、危機感を持って取り組まなければいけない。千葉は最後まで選手全員がすべてを燃焼し尽くすチーム。我々も強い気持ちを持って臨まなければいけない」
奇しくも指揮官が危惧した展開での敗戦となった。勝てた試合ではない。勝てなかった試合として、次の糧にしなければいけない。それができなければ、悲劇はまた繰り返されてしまう。
以上
2009.04.19 Reported by 馬場康平
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