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【J2:第8節 C大阪 vs 岡山】レポート:香川、乾、カイオのゴールでC大阪が岡山に勝利。しかし、C大阪にとって「『すべてがよかった』試合ではなかった」(09.04.16)

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4月15日(水) 2009 J2リーグ戦 第8節
C大阪 4 - 1 岡山 (19:04/長居/5,194人)
得点者:40' カイオ(C大阪)、44' 乾貴士(C大阪)、47' 香川真司(C大阪)、70' 香川真司(C大阪)、75' 西野晃平(岡山)
スカパー!再放送 Ch183 4/16(木)20:00〜(解説:長谷川治久、実況:高野勝正、リポーター:森田純史)
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 ミッドウィークの4月15日水曜日、長居スタジアムでは、C大阪と岡山がJの舞台で初めて顔を合わせた。ともに中2日でこの試合に臨んだが、C大阪は前節の仙台戦と変更点はなし。対する岡山は、竹田忠嗣を今季初先発させて、センターバックの一角に据えた。

 戦前の予想通り、序盤から攻めるC大阪、守ってカウンターを狙う岡山といった構図が作られていく。しかし、C大阪は岡山のハードワーク、引いてスペースをつぶすスタイル、ファウル覚悟のアプローチの前に、先手をなかなか奪えない。
 すると、最初に決定機を作ったのは岡山。スルーパスに抜け出した小林康剛がGKと1対1の場面を作る。今季初の先制ゴールかと思われたが、C大阪GKキム ジンヒョンの好守に阻まれてしまう。その後もC大阪に素早いプレッシャーをかけて、ショートカウンターを機能させた岡山。39分には喜山康平が低く強烈な左ミドルを枠に放ったが、これもキムに難なくキャッチされた。

 ピンチを逃れたC大阪は、ようやく40分、先制に成功する。マルチネスの大きなサイドチェンジを受けた右MF酒本憲幸が、ゴール前に絶妙のアーリークロスを上げる。このボールを、DF2枚の間を割って走り込んだカイオが果敢にヘッドで押し込んだ。
 それでも、その2分後、岡山の小林康にまたもGKと1対1のチャンスを与えてしまったC大阪。これをキムの再度のファインセーブで凌ぐと、ハーフタイム直前、カウンターから2点目を追加。カイオのパスを受けた乾貴士が、ダイレクトで右足を振り抜いた。決定力の違いを見せ付けたC大阪は、前半を2点のリードで折り返す。

 濱田武を投入して、さらなる追加点を狙った後半、C大阪はわずか2分で試合を決定付ける3点目を獲得。前がかりになった岡山からカウンターの形を作ると、乾と香川真司のコンビプレーが炸裂。乾のラストパスを香川が冷静に右足で軽くゴールに流し込んだ。70分にも同様に乾と香川のコンビから香川のシュートで得点を重ねたC大阪。その後の岡山の反撃をPKによる1点に抑えて、開幕戦以来となる4-1のスコアで勝利し、首位をキープした。

 ただ、試合後のレヴィークルピ監督はチームの出来に満足の表情を浮かべてはいなかった。監督会見の場で、最初に試合を振り返る感想を述べたときには、机を2度叩きながらこう言った。「本当は7点、8点目指してプレーを続けなければいけない試合だった。『4-1で勝ったから、すべてがよかった、いい試合だった』というような、そんな試合ではなかった」と。

 確かにC大阪側にたって見ると、物足りなさが残る内容だった。相手がラフにハードプレスを仕掛けてくると事前にわかっていたにもかかわらず、中盤より後ろの位置でボールを失うことが目立ち、岡山に好機を与えていた。相手の決定力のなさや、キムのセーブがなければ、接戦になっていてもおかしくはなかった。
 さらには「交代枠の3人のパフォーマンスについては、納得できない」と指揮官も述べたように、チャンスを活かせなかった柿谷曜一朗、濱田、平島崇の3選手のプレーに光明を見出すことはできなかった。最後まで1点を取りにハードワークを続けた岡山の選手たちと比べても、そして自軍で先発していたカイオ、乾らに比べても、精彩を欠いた。彼らだけではないが、「もっともっと高い目標を持ってほしい。攻守において、もっともっと数字にこだわってほしい」とレヴィークルピ監督も言うように、さらなる高みを目指すことがチームにも、各選手にも求められる。さもないと、昨シーズンのように苦戦することは想像に難くない。

 一方、今季最多失点での敗退となった岡山。「ここまでやられたのは久しぶり。いいわけできない」と李彰剛は悔しさを露にし、竹田も「ウチらも勝ちというのが本当にほしかった」と残念がった。だがしかし、平日にもかかわらず大勢駆けつけたサポーターの前で、最後までJ初勝利を目指してあきらめない姿を見せ続けていたのは事実。この姿勢を今後も披露できれば、岡山の初勝利も近いうちに達成できるのではないかと、そう思えた内容だった。

以上

2009.04.16 Reported by 前田敏勝
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