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【J1:第5節 清水 vs 川崎F】レポート:2005年組が大活躍した清水が、川崎Fの猛攻を完封。今後につながる大きなホーム初勝利に。(09.04.12)

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4月12日(日) 2009 J1リーグ戦 第5節
清水 1 - 0 川崎F (13:03/アウスタ/17,256人)
得点者:16' 岡崎慎司(清水)
スカパー!再放送 Ch308 4/13(月)07:00〜(解説:川本治、実況:八塚浩)
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 どちらにとっても結果が非常に重要な一戦だったが、より勝負にこだわって戦ったのは清水。特に清水では2005年組の活躍が光り、しぶとくホーム初勝利(リーグ戦)を引き寄せた。

 素晴らしい好天に恵まれ、ピッチ上は暑さを感じるほどになったアウスタ日本平。清水はエースの岡崎慎司をあえて左MFに起用し、ヨンセンと原一樹の2トップ。その他は、リーグ戦初勝利となった前節・神戸戦と同じメンバーでスタートし、浦和から移籍した永井雄一郎が、初めて公式戦のベンチに入った。
 一方、川崎Fは、水曜日にオーストラリアでACLのゲームを行ない、木曜日に帰国。疲労の影響が心配されたが、そのセントラルコースト戦と同じスタメンをチョイスした。昨年までのホームにやってきた矢島卓郎は、名古屋戦に続いてベンチからのスタートとなった。
 ホームということもあり、条件としては清水が有利だったが、立ち上がりでパスがよくつながったのは川崎Fのほう。序盤は川崎Fがやや押し気味で、清水はまず守備から入る展開となったが、守備に関してはきっちりと組織を整え、鄭大世へのハイボールもセンターバックの青山直晃と岩下敬輔がよく競り勝ってラインを高く保ち、危なげない守りを見せた。

 そして、初めはなかなか攻めの形が作れなかった清水が、徐々に押し返して自分たちのリズムを作り始めたところでいきなり試合が動く。16分、川崎FのDFが足を滑らせたところで原がボールを奪い、サポートした兵働昭弘が右からクロスを入れると、逆サイドから飛び込んだ岡崎が強烈なヘッドを叩きつけて先制ゴールを決めた。このとき岡崎は、いったん右SB・森勇介の背後に回って気配を消し、そこからクロスが入ると同時にスッと森の前に飛び込んでヘッド。左MFとして起用されたことを生かし、狙い通りに決めたゴールだった。
 これで清水に落ち着きが出て、ボールを持つ時間は川崎Fのほうが多かったが、守備では全員が高い意識を持って確実に対応。川崎Fの武器である右サイド、森の攻め上がりに対応するため兵働を左に回すなど、ベンチの対処も素早かった。さらにリスクマネージメントも徹底して川崎Fにカウンターのチャンスを与えず、前半の川崎Fのシュートを3本に抑える。前半の30分を過ぎたあたりからは、川崎Fのほうに先に疲労の色が見え始め、序盤とは逆に清水ペースのまま45分を終えた。

 後半に入っても「ホームだから守りきるのではなく、もう1点取って勝つ」という長谷川監督の指示に応え、開始0分に岡崎がヨンセンとのコンビでビッグチャンスを作るなど、清水は2点目を取りにいく姿勢を見せた。しかし、川崎Fも4分にヴィトール・ジュニオールのドリブル突破から惜しいチャンスを作るなど、徐々に攻撃の迫力を増していく。
 その後も、お互いにチャンスを作りながら時間が経過。30分に清水が枝村匠馬に代えて伊東輝悦を投入し、守備の安定を図ると、川崎Fのほうは33分にボランチの横山知伸に代えて川崎Fでの初出場となる矢島を投入。ジュニーニョを2列目に下げて、鄭と矢島というパワフルな2トップにして最後の攻勢をかけた。これで清水のほうは、2点目を取りにいくより1点を守りきる戦い方になり、38分に兵働に代えた選手も、攻撃的な永井ではなく守備に強いマルコス・パウロ。
 アディショナルタイムの4分も含めて、川崎Fがボールを回して猛攻をかけたが、清水は中央をがっちりと固め、川崎Fの攻めがやや単調になったこともあって清水の堅守は揺るがない。とくに「今日はほぼパーフェクトに相手の攻撃陣に対応してくれた」と長谷川監督が称えたセンターバック青山と岩下の働きぶりが光り、清水が公式戦3連続完封で2勝目を挙げ、白星を先行させた。

 まだリーグ戦5試合で3得点(その3点はすべて岡崎)とゴールは少ないが、4試合で無失点と素晴らしい守りを見せている清水。この試合で活躍が目立った岡崎、青山、岩下の3人は2005年に加入した同期組。岡崎のゴールをアシストした兵働も、年齢は違うが2005年組の1人。もう1人の2005年組、枝村も、大ベテラン伊東に代わって攻守に幅広い活躍を見せている。
 チームの主軸となっている彼らが調子を上げてくれば、当然それに引っ張られてチームも波に乗ってくる。2点目を取るには至らず、渋い勝ち方ではあったものの、今の清水にとっては本当に大きな価値のある1勝だった。

以上

2009.04.12 Reported by 前島芳雄
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