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【J2日記】水戸:北関東新時代の幕が開けた!(09.04.07)

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4/4@正田スタで、両クラブの選手入場を待つ北関東ダービーウィナーのトロフィー。

 試合が終わった瞬間、めまいに襲われた。おそらく酸欠になっていたんだと思う。
 2-2の同点になってからの一進一退の攻防、両チームの気迫と気迫のぶつかり合う「これぞダービー!」といった息が詰まるような展開に、記者の息は完全に詰まった。北関東ダービー史上における最高の一戦だったと思う。水戸の完成されたサッカーと終盤に見せた草津の気迫。昇格争いクラスの興奮がそこにはあり、“手に汗握る”とはまさにこのことと思わせる試合内容。北関東の新時代に幕開けにふさわしいゲームであった。

 栃木が加わり、3チームとなって本格的にプロモーションされて行われることとなった今年の「北関東ダービー」。3クラブ合同の記者会見が開かれたり、J’s GOALで優勝カップが用意されたり、そして3人の担当ライターによる“舌戦”が繰り広げられたりして、盛り上げられるだけ盛り上げられて行われた一戦。選手たちもプレーで応えてくれ、熱く熱く燃え上がったスタジアムの雰囲気に触れ、「北関東ダービー」は本物のダービーとして生まれ変わったんだということを実感させられた。

 私の記憶によると、草津が昇格してきたときに、ある水戸サポーター2人が「同じ北関東にチームがあるのなら、盛り上げるしかない」ということで様々な企画をしたことがはじまりだったと思う。他のダービーとは一線を画した「北関東チャンピオンシップ」として2チームで年間のチャンピオンを決め、チャンピオンにはチャンピオンベルトが渡されることや試合開始はホイッスルではなく、ゴングを鳴らすなどといった突飛なアイデアを真剣にクラブに提案していたことが思い出される。それらは実現しなかったものの、その後も水戸で開催される両クラブの対戦時にはサポーター有志による「ダービー特別マッチデープログラム」を作ったりして「ダービー」を盛り上げようとしていた。そうした草の根(?)の活動が徐々に広まり、今年の「ダービー」につながったことは間違いない。数年前に灯された小さな灯し火が今年一気に広まることとなったのだ。

 この試合の前後、「北関東」関係者以外の多くの人から連絡をもらった。そのほとんどが「北関東ダービー座談会、面白かったよ」というものであった。試合後には某スポーツ紙の大御所記者さんから電話が入り、「北関東座談会、よかったよ。北関東の人の関係が分かって面白かった。これは盛り上げなくちゃいけないね。今度、取材に行くよ!」というお言葉を頂戴した。栃木県出身のU字工事さんの存在もあり、対外的にも「北関東」は広まりつつあるようだ。
 まだまだこれから「北関東」は面白くなる。それを予感させた4・4。熱きダービーの幕が開けた。
 最後に笑うのは水戸だということは分かっているのだが。

以上

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2009.04.07 Reported by 佐藤拓也
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