4月5日(日) 2009 J1リーグ戦 第4節
神戸 0 - 1 清水 (16:04/ホムスタ/10,020人)
得点者:62' 岡崎慎司(清水)
スカパー!再放送 Ch183 4/6(月)05:00〜(解説:本並健治、実況:牛尾淳、リポーター:林智美)
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「いろんな地元の知り合いが応援に来てくれていたので、有り難かったし、その人たちの声援のおかげもあって、ゴールを決めることが出来た」
試合後、決勝弾を決めた地元・神戸出身の清水FW岡崎慎司の表情が自然とほころぶ。自身にとっては今季2ゴール目。しかも今季初ゴールを決めた第3節の名古屋戦ではチームを勝利に導くことが出来なかったが今回は違う。待望の今季リーグ戦初勝利に繋がるゴールだったのだから、喜びもひとしおだろう。
その岡崎の表情とは相反して、ホーム戦をものに出来なかった神戸の選手たちは堅い表情でスタジアムを後にした。ここまで公式戦6試合を戦って、白星はリーグ第2節のみ。以降は僅差の試合を、全て引き分け、あるいは落としているという状況だ。この結果を受け、カイオ・ジュニオール監督は「どの試合もよく戦っているのだが、少し何かが足りなくて結果を出せていない。今後はその足りないものが何なのかを発見して、そこを集中的にトレーニングをしていかなければいけない」とコメント。『何か』の最たるものとして攻撃の決定力不足を挙げた。
確かにこの日の試合もそうだった。前半は立ち上がりから積極的なプレッシャーこそ掛けて清水の攻撃を沈黙させたものの、攻撃においてはほとんど見せ場を作れない。20分を過ぎて、やや攻撃への意識も見られ始めたが、「前半、相手の攻撃も怖くはなかったけど、自分たちも怖がられていないなと感じていた。ホームでの千葉戦(3/25)よりアグレッシブにいこうという話しをしていたので、そこは改善できたと思いますが、もっとゴール前での動きとか相手を怖がらせるようなチームの動きが必要だったと思う」と試合を振り返ったMF松岡亮輔の言葉が全て。両サイドからの積極的な仕掛けも見られず、ボールをキープしたとしても相手を切り崩していくような攻撃はほとんど見られなったと言える。
後半。神戸はFW吉田孝行に代えてFW茂木弘人を投入。立ち上がりは、その攻撃の部分に改善が見られ、神戸は前がかりの姿勢を示す。ただ、15分くらいまでは完全にゲームを支配したものの、その時間帯にゴールが奪えない。その状況を打破するべくカイオ・ジュニオール監督が動き、MF鈴木規郎に代えてFW松橋章太を投入し、変化をもたせようとするが、徐々に攻撃のリズムを見出し始めた清水に逆に押し込まれる時間が見え始める。先制点もその時間帯。
62分、左コーナーキックにFWヨンセンが頭で折り返し、それを左ポスト前につめたFW岡崎が決める。これにより、前の試合同様、またしても先制を許した神戸は、DF河本裕之に代えてMF田中英雄を投入し、システムを3バックから4バックに変更。ボランチのMF金南一を高めに据えて前線に厚みを持たせ、なんとか清水ゴールをこじあけようとするが、先制したことで、やや引き気味になった清水の堅守をこじあけることが出来ない。また逆に攻勢に出た分、カウンターから逆襲を食らうなど『先制点』が重くのしかかる展開となってしまう。
結果、神戸は0-1と、ホーム戦で今季初黒星。一方の清水は今季リーグ戦初白星を得たのみならず、FWヨンセンとFW岡崎のコンビネーションの高まりが感じられるなど、収穫を手に帰路についた。
以上
2009.04.05 Reported by 高村美砂
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