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【J2:第5節 湘南 vs 仙台】レポート:湘南がクラブ史上初の開幕5連勝。仙台は終盤の猛追も及ばず、2007年以来の連敗を喫す。(09.03.30)

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3月29日(日) 2009 J2リーグ戦 第5節
湘南 1 - 0 仙台 (16:03/平塚/6,528人)
得点者:27' 田原豊(湘南)
スカパー!再放送 Ch182 3/30(月)17:30〜(解説:都並敏史、実況:下田恒幸、リポーター:安田美香)
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たとえば18分の場面である。アジエルがクロスを送った先で、田原豊と阿部吉朗、そして寺川能人が仙台ゴール前に押し寄せていた。また寺川のクロスからアジエルがバイシクルを狙った別の場面では、田原と坂本紘司がペナルティエリアを陥れている。無論、エリアの外でも臼井幸平をはじめ多くのプレイヤーがボールに係わっており、過去4戦と比しても湘南らしさは前半から随所に見られていた。

一方、対する仙台は、2試合ぶりのスタメンとなった中島裕希が素早い動き出しで敵の裏を狙う。「過去に湘南との相性がいい」と手倉森誠監督に送り出されたストライカーは鋭い切り返しからミドルを打ち、また16分にはこの日初出場となった左サイドバックの朴柱成のオーバーラップを絡めつつ、関口訓充もシュートを放った。

1点を争うであろう両者の対決は、こうして序盤から激しい攻防を見せた。互いに上下動を繰り返して攻め、あるいは守り、瞬く間に時計の針が刻まれていく。湘南の前への推進力と集中力は、裏を返せば仙台の積極性が引き出したとも言えるだろう。と同時に、田村雄三を筆頭とする後ろの守備が湘南の攻撃の躍動を支えていたことも見逃せない。田村は絶えず中盤のスペースに目を光らせ、敵の侵入とセカンドボールをケアした。寺川や坂本のフォローもあり、さらに後方では村松大輔らDF陣が敵に寄せた。二の手三の手の防波堤が用意される徹底したリスク管理と攻撃から守備への迅速な切り替えが背景にあった。

そして、「大きなウェイトを占める」と手倉森誠監督が指摘した先制点を掴むのは、ホームの湘南だった。27分、坂本のコーナーキックを田原がヘッドで合わせ、豪快に叩き込む。「やっとチームの一員になれたかな」と微笑った大砲の、待望の湘南初ゴールだった。
反撃を期する仙台は、後半からFW田中康平を、また63分に永井篤志、69分には田村直也を送り出す。こと永井が入って以降は相手を押し込み、そのベテランを経由して田村が詰める、押し込んで生まれたスペースから梁勇基がミドルを放つ、あるいは永井が個人技で打開するなど、仙台は湘南ゴールに近づいた。

それにしても目を見張るのは湘南の運動量である。思えば当初から反町康治監督は「最後の15分に走れるチームをつくろうと話している」と語っている。またカルロスフィジカルコーチによる前節の札幌戦後のリカバリーも効いていたのだろう。中3日の連戦にもかかわらず、まさしく75分には臼井がアジエルのドリブルに呼応して右サイドを駆け上がった。さらに臼井は82分にもアジエルからのパスを受けて敵陣深く持ち込んでクロスを送り、85分には田村の奪取からアジエルにボールが渡ると、途中出場のトゥットとともに坂本と臼井が駆け上がってもいる。「各々の責任をしっかり把握してやっている」と指揮官が語ったように、個々の明確なタスクがハードワークを裏づけ、その裏づけが一層のハードワークを導く。さらに付け加えれば、止まらぬ足と切れない集中力は、プレイオンし続ける日々のトレーニングにも一端があろう。

仙台は終盤の猛攻も枠を捉えきれず、相手のサイドでの厳しい寄せによって、パワープレーに出たエリゼウにも思うようにクロスが入らない。逆に湘南はロスタイムの相手コーナーキックも凌ぎ、長い笛を聴くのだった。

この日の敗戦を受け、仙台は昨季一度もなかった連敗を喫した。ひも解くと、2007年シーズンの第50節ホーム湘南戦と第51節アウェイ京都戦の連敗以来となる。その事実に手倉森監督は悔しさを滲ませつつ、「決定的なチャンスをつくれていないわけではない。下を向かずにやり続ける」と語った。ゴールの王手までは届いており、1週間のインターバルを活かして東京Vとのアウェイ連戦に備えたい。

他方、湘南はクラブ史上初の開幕5連勝を飾った。「勝ちきれたことはよかった。前へ前へという意識が根付いてきた」と反町監督が口にしたとおり、アジエルを中心に相手ゴールをひたすら目指し、奪われてもなお仕掛け続け、かたや粘り強く守り抜いた。布石ともいえる内容と結果を携え、次は鳥栖に挑む。

以上

2009.03.30 Reported by 隈元大吾
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