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【J2日記】徳島:いつか、県民総サッカージャーナリスト!?(09.03.25)

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日を遡って3月7日の2009シーズン開幕日。幸せなことにこの日とてもうれしい気持ちになれた。もちろん当日行われたホームでの初戦で新生・徳島が披露した可能性を感じるパフォーマンスも担当として大きな喜びではあったが、しかし思わぬところでそれ以上とも言えるうれしい場面との遭遇があった。

試合終了後ひと通りの取材などを済ませスタジアムの外へ出た時のこと。大勢の波が引くのを待って少し遅めの帰路へ着く人たちの列に紛れて歩いていたのだが、不意に背中の方からこんな会話が飛び込んできた。

『ぺ・スンジン、おもとった(思っていた)以上に出来よったんちゃうん(出来てたんじゃないか)』

『ほうやな(そうだね)。ほなけんど(しかし)やっぱりムギ(麦田和志選手)はええわ(いいなぁ)。前へ出ていくけんな(出ていくからな)。もっと早ようから使わんけんじゃ(使わないからだ)』などなど。

これを聞いて「選手をよく知る熱心なサポーターたちが後ろにいるんだな」と一瞬思った。しかし、その考えはすぐに自ら否定。「いやいや、しかし聞こえてくる声の質が・・・」。そこで自然な動作を装いながら後方へちらりと視線をやると、目に飛び込んできたのは全くの私服でお弁当箱が入っているらしき袋を下げた親子3人。ややご年配のお父さんとお母さんに、小学校低学年くらいの息子さんだった─。

ひと昔前なら徳島県における一番人気のスポーツはダントツで野球であった。特に、甲子園大会で数々の歴史的ドラマを演じた池田高校があるだけに高校野球への熱気は他の追随を許さないくらい高く、県民の話題の中心であったとさえ言えるだろう。おそらく前出のお父さんやお母さんも年代からしてその真只中を過ごしてきたに違いない。だが、今はそのような人たちもが家族でサッカーについて話している。きっと息子さんはどこかの少年団などでプレーしサッカーが大好きなのだろうが、ご両親までが同じかそれ以上詳しいくらいの勢いでサッカーについて話しているのだ。

その光景を目の当たりにすればサッカーに携わるものならうれしくないはずはないだろう。「Jリーグ、そして地元のJクラブ・徳島ヴォルティスを通して少しずつ徳島の地にも本当の意味でサッカーが根付き始めている」。そう思うとついひとりでニヤけてしまった。
そして勝手ながら考えを飛躍。「いつか、県民総サッカージャーナリスト!?」

以上

2009.03.25 Reported by 松下英樹
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