3月25日（水）ヤマザキナビスコカップ 神戸 vs 千葉（19:00KICK OFF/神戸）
★ヤマザキナビスコカップ特集｜チケット情報
☆ホームゲームイベント／「ヴィッセルといっしょにファイナルを目指そう！」開催
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　３月25日『2009Jリーグヤマザキナビスコカップ』が開幕する。今年は例年とは大会方式が変更となり、ACLに出場する４チームを除く14チームが２グループに分かれ、各グループ１回戦総当たりのリーグ戦を実施。神戸は山形、千葉、柏、F東京、清水、京都と共にBグループに所属し、各グループの上位２チームに与えられる決勝トーナメントの出場権をかけて凌ぎを削る。

　その初戦・千葉戦をホームで迎えるにあたり、神戸・カイオジュニオール監督は「予選の6試合中、私たちはホームで３試合、アウェイで３試合を戦いますが、ホーム３試合とアウェイ１試合を勝つことが出来れば理想的。そのためにも、最初のホーム戦である千葉戦は大事な試合になる。リーグ戦と同様、その時点でのベストメンバーを選び臨みたい」とコメント。現在、チームはリーグ戦で１勝１分１敗の成績だが、その内容については「昨年と違うスタイルのサッカーに取り組んでいる中で、やろうとしていることに選手は積極的に取り組んでくれている」と手応えを語り、このナビスコカップでも、よりチーム 戦術の徹底に尽力しながら、「リーグ戦同様、その時点でのベストメンバーで結果を求めて戦う」と意気込んだ。これは選手も同様で「ホームでは３試合戦ううちの大事な１試合。内容より結果に拘りたい」とキャプテン・DF宮本恒靖。クラブ史上、一度も手にしたことのない『タイトル』獲得に向けて、シンプルに決意を語った。

　千葉戦を戦う上で求められるのは『攻撃の迫力』だろう。ポゼッションサッカーを作り上げる上で、守備については安定感をみせてきたが攻撃展開という意味ではまだまだスムーズさに欠ける部分も。実際、直近の大宮戦では先制した後、ポゼッションで優位に立った時間帯に追加点を奪えなかったことが、終盤、相手の猛攻に屈し、ドローで終えた要因の１つともされた。だからこそ「ボールを奪ってからフィニッシュまで持って行く形を、全体の連携の中でもっと増やしていかないといけない」とFW吉田孝行。そのためには大宮戦の後半、立ち上がりの時間帯のように「DFラインを高く保つ中で、全体をコンパクトにして、全員の距離感を保つことが大事」だとMF田中英雄は指摘する。特に、今節はホームゲーム。相手を受けて立つのではなく、攻めの姿勢を貫くことで、結果を引き寄せたい。

　その攻撃面で注目したいのがFW松橋章太だ。神戸在籍２年目となる彼は昨年こそ無得点で終えたものの、今季は2節の川崎F戦で移籍後初となるゴールを決め、チームを勝利に導いた。そんな彼の更なる追い風となりそうなのが21日に誕生した第3子、かいらちゃんの存在だ。出産にも立ち会ったという娘の誕生を受け「また一つ責任が増えましたから。今まで以上に頑張ります」と喜びの表情を浮かべた松橋だが、一方で「千葉戦では自分でゴールを決めてゆりかごダンスをしたい」と意気込みを語っている。その言葉通りの活躍でかいらちゃんの誕生を祝うとともに、神戸を勝利に導いて欲しい。

　対する千葉はリーグ戦を２分１敗。未だ白星がないこともあり、このナビスコカップで公式戦初となる白星を狙う。直近の川崎F戦では立ち上がり0分のFW谷澤達也によるゴールで先制したものの、後半、相手の攻撃に対して受身になることでラインが下がり、川崎Fの猛攻にさらされたという反省が残った。もちろん、千葉のスタイルを考えれば、不用意にラインを上げ過ぎる必要はないだろうが、川崎F戦の後半のような形では、攻撃が確立できず、点取屋の巻誠一郎が完全に孤立してしまう。その部分をいかに改善してくるかがこの一戦の明暗を分けることになるだろう。ちなみに、このナビスコカップでは05年にG大阪を、06年に鹿島アントラーズを倒し、２連覇を実現している千葉。ここ２年は決勝の舞台から遠ざかっているが、一時は“ナビスコキラー”と言われるほどの強さを示したこのカップ戦で、再び勇姿を魅せて欲しい。

　最後になったがこのヤマザキナビスコでは例年と同じく、大会を通じて最も活躍した23才以下の選手に「ニューヒーロー賞」が贈られる。直近のJ1リーグ第3節の両チームのスターティングメンバーでみると、神戸は「まずは賞よりレギュラーに定着できるような プレーを魅せることが大事。その上で結果的にそういった賞もついてきたら嬉しいです」と語ったDF大屋翼が、千葉はMF米倉恒貴が対象選手。試合とあわせて注目して欲しい。

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2009.03.24 Reported by 高村美砂