23日、NDソフトスタジアム山形にてモンテディオ山形の新加入選手記者会見が行われました。会見での小林伸二監督コメントは以下の通りです。
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≫海保宣生理事長|中井川茂敏GM|小林伸二監督|内藤就行コーチ|新加入選手
●小林伸二監督:
「みなさん、遅くなりましたけど、明けましておめでとうございます。昨年はサポーターのみなさんの熱い応援と、メディアの方のやさしいコメントで(場内笑い)、冷静にゲームを進めることができまして、待望のJ1を勝ち取ることができました。しかしそれは昨年までで、今年からはJ1で果敢にチャレンジする。陸上ではないんですけれども、ホップ、ステップ、ジャンプのホップの年でありたい。要は、定着したい。J1に慣れて、今年1年は定着をするという年にしていきたいと思っています。幸いに、すばらしい、新しい選手が入りました。今日来ていない選手もいますけど、予定どおり選手が入ってくれて、新しい力、約3分の1の選手が入りました。すごく切磋琢磨できる選手でありますので、今シーズンはおもしろい、自分としても選手に会うのが楽しみな年でした。わくわくするようなサッカーをしたいと思っております。
チームのスローガンとしては、昨年から言っていますように『スピーディー』。データから見てもパスが少ない。昨年は一番パスが少なくて、得点率が一番高いチームでした。ということは、すごくスピーディーな攻撃ができている。大きく言えばカウンターができる。カウンターというと、それをめざすだけになってしまうので、スピーディーな、アグレッシブなチームになっていきたい。もうひとつレベルアップしたチームになっていきたいと思っています。具体的に、攻撃はスペースへ飛び出すということと、ボールサイドを突破するのに今年はコンビネーションの確率として、個と……ソロですね、個人とグループをミックスしたような形で攻撃したい。ボールサイドが破れないときのサイドチェンジの重要性というところを考えています。守備についてはかなりできていますけど、J1の選手を相手にするにはもう少しレベルアップしなくちゃいけない。そうなるとグループ。グループの安定した守備というのが必要になると思います。それには、取りどころをうまく決めてしっかりとボールを奪う。奪ったあとはスピーディーな攻撃ができるという形にしていきたい。
それと最後に、一番今シーズン大事にしたいのは、結果、J1に残る、定着するというのが先走るんじゃなくて、大事に個人を伸ばしてやりたい。個の成長なくしてはJ1の定着はないと考えています。個人をしっかり伸ばすというところを着眼にしまして、今シーズン戦っていきたい。それには新しいスタッフも必要になってきましたので、コーチの内藤君に加入してもらった、ということになります。個の成長というところを大事にして、結果的にJ1に定着するというようなチームでありたいと思っています。どうぞ今シーズン、サポーターの方、よろしくお願いします。メディアの方にも、暗いニュースじゃなく、楽しいニュースがプレゼントできるように頑張りますので、1年間よろしくお願いします」
<選手紹介>
「後方のキーパー、植草についてですけど、彼はかなりの身体能力を持っています。それをチームでうまく生かしたい。ゲーム経験が少ないので、今3人いるキーパーと競って、ぜひゲームに出てほしい。ゲームに出て、すぐれた身体能力で個のところとディフェンスをうまくコントロールして、守備範囲の広いことをやってほしいなと思っています。かなり期待大です。
両サイドバックができる小林。右が得意なんですけれども、両方できるということ、もうひとつ前の中盤もできるというところになると、かなり活動量のある攻撃的サイドバックになるということで補強しました。
キムについては、昨年1週間、練習に来てくれて、彼のパスの精度、それと、もともとフォワードの選手なので攻撃的なバリエーションが広いということ、活動量があるということで、スペースヘ飛び出す、ポジションに戻るということができる選手だということで獲りました。
今日、来日していないアンドレ シルバについては、ガタイがよくて、去年のチームを見ると、守備を先行にしている中盤の選手がいなかったので、彼を中心に守備をやってもらう。ハードワークしてくれる選手です。
フォワードの古橋については、フォワードと中盤すべてのところができる選手です。彼とは2年間、セレッソでやっていました。1年目、いきなりベストイレブンに選ばれるほど、かなり得点力のある選手です。それと右足でのフリーキックも精度が高いので、左の精度の高い選手はいましたけど、右のフリーキックで点を取れる選手でもあるので、得点力アップというところで期待をしています。
地元の佐藤、栗原といったところには、大変うれしく思っています。昨年見ると、秋葉勝と根本(亮助、今季からジュニアユース庄内コーチ)の2人しかいなかったので、地元の選手が上がってくれたということで、個人的にはすごくうれしく思っています。佐藤については、ユースでキャプテンをしていて、目立たないんだけどきちっと地味で黒子になる。チームのためにしっかりはたらいてくれる能力を持っているので、今後そういうものを大事に育てていきたいなと思っています。
栗原君については、昨年何回か練習に来てくれました。彼はディフェンダーであるんですけど、すごくやわらかい。ボランチができたり、センターバック、サイドバックができるような資質がある選手です。この選手はすごく楽しみだなという感じを受けました。昨年末にサンフレッチェ広島のOB会に出席したときに、ユースに入るときに栗原君をスカウトに来たという広島のスカウトマンが僕に話しかけてきて、じつはトップに上がるんだという話をしたら、すごく喜んでくれました。そういうふうに、地元からも少しずついい選手が出てきているということ。山形のジュニアユースからユースに随分選手が入ってきてくれているということなので、2、3年先がすごく楽しみだなと思っています。
今言ったような選手が新しく加わり、おそらく切磋琢磨、固定してメンバーを決めれないんじゃないかなと思っています。できれば、4−3−3、4−5−1、4−4−2ぐらいのシステムの柔軟性を考えたほうがいいんじゃないかなと思っています。それは今月18日から2泊3日で金沢でサッカーカンファレンスがありましたが、そこで2008年のヨーロッパ選手権の報告があったなかで、システムがかなり柔軟になってきているということと、全員攻撃・全員守備というサッカーが随分浸透してきているというのと、カウンターが随分重用視されているというところが出てきているので、そういうのを含めると、活動量があったり、メンバーを固定せずに切磋琢磨した選手のなかからコンディションのいい選手を使って戦っていければいいなと思っています。そういうことができるメンバーがそろったというふうに私は思っています。どうぞ、そういうたくましい選手、おもしろい選手が入りましたので、末永く応援してください。特に18歳の選手は長い目で見てほしいなと思っています。地元の子ですごくうれしいなと思っています」
<質疑応答>
Q:アンドレ選手のビデオをご覧になりましたか?
「はい。たくさんのなかで絞ったなかのDVDを観て、それで判断しました。当然、守備力が高くて、守備からシンプルにパスが出せるというところ、それと身長も高いので、リスタートについても守備がきちっとできるんじゃないかというところを考えて決定しました」
以上
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