1月20日(火)AFCアジアカップ2011カタール 予選Aグループ第1戦 日本代表 vs イエメン代表(19:20KICK OFF/熊本)
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●岡田武史監督:
「1月の10日から、ある程度休みが取れた選手という事で集めて、ここまで約10日間。キャンプをしてきました。ちょっと軽いケガ人がでて離脱したメンバーもいますが、ここまで順調に大きなケガもなく、そしてチームとしても初めてとか経験の少ない選手が多いんですが、一つのまとまりみたいなものがようやく出てきたかなと、という手応えを持っています。
明日の相手、ガルフカップを戦ってきたということでコンディション的には仕上がっている相手。一人一人の力もある程度持っている相手だと思っています。そんな簡単には行かないかもしれませんが、ぜひこのメンバーで結果を出してやりたいと思います」
Q:明日熊本で初めてのフル代表の試合ですが、どのようなプレーを見せたいとお思いでしょうか。
「選手にも集合した日に話しましたし、もう一度今日話そうと思っていますが、日の丸を背負って戦うという事がどういうことなのか。単なる親善試合でもなく、代表の選考合宿でもなく日本代表としてインターナショナルAマッチを戦う。そのある意味誰にでもできない幸せな事であり、責任があると思う。グランドで表現してもらいたいと。
それは見ている人がホントにプライドをかけて戦っている姿。試合を勝つために全身全霊をかけて戦っている姿。チームが一丸となって戦っている姿。そういうものをぜひお見せしたいと思っています」
Q:大津高校から練習生を2選手借りたようですが、どんな内容の練習だったのでしょうか。
「試合前日はずっと同じパターンでやっています。ハーフコートでのタッチを制限したゲームを11対11のゲームをずっとやっています。その中にセットプレーを入れながら。9対9でも良かったんですが、ポジション的に後ろが少なかったので、大津高校の生徒をお借りしました」
Q:地元の巻選手の起用について意識されていることは?
「いろんな選手が色々な出身地でいるので、そのたびごとにその選手を意識していたらチームにならないので。私は選手に言っている通りに、明日のインターナショナルAマッチに勝つためにベストの布陣、ベストの戦い方をやっていくつもりです。当然、巻というのは重要な選手なので、そのうちの一人に入っているとは思いますが、熊本だから彼を使うという事はありません。彼が必要だからここにいますし、必要だから使うと言うことです」
Q:イエメンは簡単な相手ではないと思いますが、どのように戦われますか?
「先ほども言いました通りイエメンは個人的には一人一人、抜群という選手はいませんが、きっちりとした技術を持っています。そして当たりが非常に激しい。3バックでしっかり守りを固めて速攻というパターンが得意だと理解しています。
おっしゃった通り、もともとこの時期にこの相手とやらなければならないと決まったときに、総合的に簡単に行く試合ではないという覚悟はしています。しかし、その中でわれわれは結果を出していかなければならない。オシムさんの時も苦戦しましたが、あのときはまだオシムさんになって最初の公式戦だったと思います。それほどチーム作りができている状況ではなかったという事もあったと思います。われわれはここまで約1年。チームを作ってきましたし、ここ10日間、新しいメンバーかもしれないですが、チームとして合宿をしてきましたから、完全な試合ではないですが、結果を残せるようにチームとしてやっていきたいと思います」
Q:今年はワールドカップ予選の戦いがあって、本大会に向けてのチーム作りをするという中で、イエメンは一人一人はいい選手かもしれませんが、最終予選に出てくる程のレベルではない相手との試合で入っていく。そういう事について監督についてどうお考えなのか。あと、イエメンに勝つために何かをすることはないと思いますが、明日の試合に勝つためにということと長期的なプラントの兼ね合いについてどうお考えですか。
「当初はこの試合は20日ではなく14〜5日だったと思います。AFCから来たスケジュールでは。しかし14〜5日ではとてもじゃないが、われわれはチームを組めないので20日にしてもらったと。当初の予定を見たときにとんでもないスケジュールだと。こんな時に公式戦をやるなんてとてもチームを組めないと、思っていたんですが、良く考えてみたらオーストラリア戦が2月11日にある。これが最初の公式戦だったらおそらく選手を集められるのは10日前。2月の頭。各チームで始動していて4〜5日くらい。そこから集めていきなりオーストラリアとの試合を戦うことを考えるとここで2試合戦えるのはものすごくありがたいことなのかなと。ひょっとしたらものすごくついているなと。最初は頭にきたんですが、良く考えたらむちゃくちゃありがたいことだと。今もこのスケジュールに関してはそう思っています。
ただこれがインターナショナルマッチデイに指定されない。AFCの公式戦がインターナショナルマッチデイにならないというのは、ちょっとおかしいんじゃないかと思っております。
ただ、ここで試合が入ってくることは非常に良かったと。ラッキーだったと思っています。それからこの試合に勝つこと。もちろん我々にとって最重要なのはオーストラリア戦です。それに向けてこの2試合をこなしていくわけですが、やっぱりいつも言うんですが、一番重要な試合のためのテストマッチだとか言っても、それが親善試合であっても勝つためにベストを尽くさなければテストにならないと僕は思っています。
そういう意味でイエメン戦に勝つためにベストを尽くしてやろうと。ただ、その戦い方がじゃあイエメンに勝つためだけの戦い方。高さがないので、放り込めばチャンスができると思いますが、そういう事はするつもりはありません。それはわれわれのコンセプトに沿った戦い方で明日の試合に勝つためにベストを尽くすと。そういうスタンスで考えています。それと共にいろいろな選手にチャンスを与えられる。チャンスをもらった選手はこんなチャンスはそうないと思います。インターナショナルAマッチを戦えるチャンスはそうないと思います。そういうチャンスを生かしてくれる選手が一人でも二人でも出てくるということはチームにとってものすごく大きな活性化になると。1月10日に集めて、もしこれが従来の選手だったらここまで充実したキャンプができたのだろうかと。やはりそのチャンスに対してモチベーションを持った選手がいてくれたおかげで、すごい充実したキャンプができたと感じています。そういう意味でもこの試合はありがたいと思っています」
以上
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